言葉や行動で人の心身を傷つける、いわゆる「ハラスメント(嫌がらせ・人権侵害)」が大きな問題となっています。そして、セクシュアル・ハラスメントに代表されるそれらとは、大学生活も決して無縁ではありません。教育や研究の場で起こるアカデミック・ハラスメントなどを含め、大学の中で起こり得るハラスメントを総称した、「キャンパス・ハラスメント」という呼び方があります。広島工業大学では誰もが安心して4年間を過ごせるように、キャンパス・ハラスメントを防止するためのガイドラインを設けています。
もしあなたが、大学生活を送る上で、誰かの言動を「ハラスメントだ」と感じたら、その気持ちを言葉と態度ではっきり伝えてください。そして「ノー」と言えなくても、決してひとりで悩みを抱え込まないでください。広島工業大学にはカウンセラーを含めた8名の相談員がいます。あなたの悩みを親身に聞き、解決するための方法を一緒に考えていきます。
自分ひとりで相談するのは不安。そんな時は親しい友人と一緒に相談しても、第三者や代理人でも大丈夫です。相談員はあなたのプライバシーをしっかり守り、相談員以外への情報提供が必要な場合は、必ずあなたの承諾を得た上でそれを行います。相談だけで解決しない場合は、必要な調停や措置をとり、安心して学べる環境を取り戻します。
教育や研究、業務における教職員や学生の不適切な発言・行動で、精神面を含め、された側の勉学や研究に支障を生じたり、その環境を悪化させることを、広島工業大学では「キャンパス・ハラスメント」と言います。性差別や性的嫌悪感が元になる、いわゆる「セクシュアル・ハラスメント」、教育・研究に関連して生じる「アカデミック・ハラスメント」と呼ばれるものもこれに含まれます。単位の認定や成績評価、あるいは研究指導、就職の斡旋などにおいて、地位を利用するなどして相手に不利益や逆に不当な利益を与える「対価型」と、勉学や研究環境を悪化させる発言や行動をする「環境型」とがあります。
| 対価型の例 |
|
|---|---|
| 環境型の例 |
|
大学生活を送る中で、実際はなかなかそれと判断しにくいのがキャンパス・ハラスメント。そこで、一般的にキャンパス・ハラスメントとされるものを、モデルケースとしてご紹介します。
周囲に合わせて笑っていたとしても、内心で嫌悪している場合はキャンパス・ハラスメントにあたります。また、「サークルでメンバーが不必要に身体に触ってくる」などの、学生同士の間で発生するケースも含まれます。
不快に思っていても、研究への影響などを考え強く拒否できない被害者に、立場が上の者が権限や地位を利用してハラスメントを行う例。隣の席へ座るよう強要したり、無理やりカラオケのデュエットを強いる場合も含みます。
学問研究や教育の立場において、誤った観点による性差別発言や行動である「アカデミック・ハラスメント」の典型といわれるケースです。これは男性・女性のどちらからでも、また同性間であっても対象になります。
指導に従わない学生に対しての意図的な無視や暴言もハラスメントにあたります。学生にことさら威圧的、権威的な言動をとったり、暴力的な行為、相手の人格もしくは身体を傷つけるケースも含みます。
相手の意に反し、もしくは同意なしにプライバシーについての質問や発言をする。一見、気づきにくい例かもしれませんが、これもハラスメントになります。特定の相手を誹謗・中傷したり、風評を流すことも含んでいます。