2008年12月 1日 16:37
11月20日付の「就活始まる」で本学の就活を紹介しました。それを読んだ私の旧友から、「お前の大学も早々とやる側か」というメールが届きました。実はかって私は、企業の採用活動の早期化について、「学生生活の最後の1年の成長は1/4よりはるかに大きい。それ抜きで評価する企業はいかがなものか」と公の場で発言したことがあります。それに関連しての指摘でした。また、中教審の答申「学士課程教育の構築に向けて」の最終案においても、産業界に対して「学習環境の確保等に向けた積極的な協力(採用活動の早期化の是正など)」が盛られています。「答申にもそうあるではないか」という指摘もありました。
以下は彼への返信です。
『ご指摘どおり、確かに私はかってそのように考えていました。また中教審の答申が採用活動の早期化の是正を産業界に求めていることも承知しています。しかし、社会人として成長することが大学教育の学習・教育目標の一つであれば、就活はその達成にきわめて効果的なきっかけとなっていることに気づきました。そんなことから早めの就活を前向きに捉えるようになりました。
言うまでもなく、就活は学生にとってA社B社を決めることです。しかしそれは社会人になろうとする自分を真剣に見直す最初の機会にもなっております。このたびのカリキュラム改訂で「キャリアデザイン」という授業科目を1年次から3年次まで体系立てて開設することとしております。いずれもクォーター科目(1単位)での開講ですが、必修です。早い時期から社会人として成長するための自覚を持たせようという趣旨です。
本学では、「外が学び」という授業科目区分を設け、学外実習、海外研修などを実施しております。キャンパス内での学習はいわゆる知識の修得を中心とするものですが、学外での学びは社会人として成長する効果的な機会を提供しています。また専門知識の修得のための動機づけとなっていまます。このことは、学外研修から帰ってきた学生の目の色が変わることで実証済みです。先に紹介した東京就活フライトに参加した学生も同様です。だとすれば就活は「外が学び」の一つであり、「学習環境の確保」になっているのです。「志あるU-ターン」の場合は、自分の出身地について改めて考える機会となっています。
ただ就活がこのように機能するためには、全学上げて取り組む必要があります。本学の企業懇談会ではゼミ担当の全教員が参加し、本学教員による研究成果の紹介や講演会をしております。本学の教育研究を企業の方々に理解してもらい、あわせて本学教員との情報交換の場としております。産学協同による技術者教育の一つの場面となっております。』
以上が彼に宛てた返信です。就活の早期化には課題もありますが、要は現実に機能している就活を前向きに捕らえて学習の機会としていこうということです。ただ、A 社B社の企業訪問は学期休業の時期であって欲しいとは思っております。
(2008.12.1)