2009年12月

佐伯区との連携協力の調印式がありました。

2009年12月24日 19:12

12月18日、広島市佐伯区役所と広島工業大学との地域連携協力に関する協定書の調印式が執り行われました。佐伯区役所からは重藤吉久区長さま他5名、本学からは私のほか3学部長と事務局次長、そして十数年前から「地域とのコイン通りまちづくり委員会」等を通じて地域の街づくりに関わっておられる菅原辰幸教授(環境学部地域環境学科)が列席しました。

佐伯区は本学にとって文字通り地元です。本学の創設者である鶴襄先生は、ことあるごとに、「本学があるのは地域のおかげ」と言っておられたとのことです。鶴襄先生にとって「地域」とは、地元の五日市町であり、佐伯区であり、広島市・広島県であり、中国四国地方でしょうが、「地元」にはことのほか感謝の気持ちを持っておられたのです。短大(本学の前身)を開設する時、五日市町三宅の地主の方たちに、「私のための学校ではないのです。尊い先祖伝来の土地を手放されることは大変でしょうが、次世代を背負う立派な国民を育てるための教育機関でありますから、どうか一つ、学校を建てることに協力してください」と膝を突き合わせて熱心にお願いしてまわったと記録にあります。

本学は2011年に創立50周年を迎えますが、地域の子どもたちを対象として本学学生がお世話をして開催している「少年少女球技大会」は今年で31回目となります。また「少年少女剣道大会」は30回目となります。鶴襄先生から、「地域のために力になってあげるように」と言われて、菅原先生も五日市のまちづくりに関わるようになったそうです。大学が「地域連携」とかまびすしく言い出し始めたのはここ10年くらい前からのことです。本学の地域連携は、開設当初からの「地域のおかげ」、そして教育方針の「社会に奉仕する」によるものなのです。
 
調印式が行われたのは本学の新講義棟「三宅の森Nexus21」でした。「三宅の森」は、開学当時森であった大学の所在地、佐伯郡五日市町三宅のことです。建学の初心です。「21」は21世紀の人材です。その二つを「Nexus」する(つなぐ)場所という意味です。調印式の後、卒業研究としてまちつくりの研究に取り組んでいる平田ゼミの学生たちがテレビのインタビューを受けていました。何のことはない。「次世代を背負う立派な国民を育てる」という「三宅の森」と、21世紀を担う学生たちは、佐伯地域を舞台に50年も前からつながれているのです。調印式はその確認だったのです。

「ありがとう50年、Nexus・きずな!」。そんな思いが去来しました。

ラジオ番組に出演しました。

2009年12月18日 11:10

12月15日、FMはつかいちの“JCDキャロットラジオ”(以下キャロラジ)に出演しました。この番組は、毎週火曜日夕方6時半から7時まで、女子学生キャリアデザインセンターのメンバーが企画、取材、出演交渉、台本作成等、そしてパーソナリティまでも担当してOn Airするものです。今年は7人のJCDメンバーが担当しました。それにゲストとして出演したということです。ちなみに“キャロット”は、女子学生キャリアデザインセンター(略称JCDセンター)のシンボルカラーのことです(ここではJCDに関係する箇所をキャロット色にしてみました)。

私は昨年に続き2度目の出演でした。3ケ月前、キャロラジがスタートした時、JCDセンターの吉野真理子さんが、キャロラジについて本学ホームページの「女子キャリ!ブログ」で次のように書いています。「自分たちが考えた企画で、自分たちのおしゃべりが公共の電波に乗るのだと考えると、緊張したり、責任の重圧に押しつぶされそうになったり……。だけれど、仲間と一緒だからこそ、ここまでこぎつけることができました。まだまだ初々しいメンバーだけれど、3か月後にはどんな風に成長しているでしょうか。楽しみです」と。

12月15日は最終回前の放送で、吉野さんの言う「3ヶ月後」に当たります。女7人衆は、臨場感あふれるナマ放送のスタディオで、もたもたしている私を尻目に、マイクに向かって実に堂々と、30分番組をこなしていました。SPI試験があったため、ぎりぎりの6時20分に局入りした「いその(ラジオネーム)さん」(工学部 建築工学科3年)も、何もなかったかのようにマイクに向かっていました。私は、「3か月後の楽しみ」を実感させてもらうために出演したようなものでした。私は放送の中で、「日本では『女子だから技術系ではない』という刷り込みのようなものがあるように感じられます」と言いましたら、「くーちゃん」(環境学部・環境デザイン学科3年)が、「そうですね。私はお母さんに『何故工業大学なの?』と聞かれました!」というエピソードを披歴してくれました。今はお母さん、どう思っておられるでしょう。

本学では、企業現場でのインターンシップや海外の大学での学びなど、キャンパスの外で行う教育を、「外が学び」プログラムと称して力を入れております。「外」は若者の成長の機会となります。キャロラジは「外が学び」そのものです。私は、「3ヶ月後」の彼女らを見て、JCDセンターとその活動は明日の広島工業大学のショールームだと確信できました。いや、明日の日本の技術社会のショールームかもしれません。
私も少しは成長しなければなりません。

 スタディオに勢ぞろいした女7人衆

スタディオに勢ぞろいした女7人衆
 

8人が72人になって-瀋陽航空工業学院留学生の修了式がありました。

2009年12月 7日 08:50

瀋陽航空工業学院留学生8名に修了証書を授与しました。9月10日から3ヶ月間、ゼミに所属し専門の授業を聴講する傍ら、日本語III、IV、日本語演習I、IIの単位を取得しました(正確には、機械電気工程学部の馬君は専門の試験の関係で一足先に帰国していましたので7名に授与しました)。「日本語はいずれも上級なので、さらに力をつけるのが厳しくなる中、よくがんばった」とは担当いただいた木下先生の講評でした。

送別会で隣り合わせた蹇(ケン)さんは、エネルギーの塊のような学生さんで、私のもう一方の隣の席を指さしながら、「学長先生の隣に座りなさいよー」と本学の学生に声をかけていました。「ゼミは楽しかった」という会話は、「何々けー」という本学の学生より、“正しい日本語”でした。

私が何よりも感動したのは8人の彼らが72名の本学学生を巻き込んだことです。修了式で私は7人に向かって、「皆さん後を振りかえってください。皆さんの留学がこんなにもたくさんの広島工業大学の学生を巻き込みました」と言いました。檀上に向かって最前列に7人が1列に並び、その後に本学の学生70余名が座っているのです。「8人が72人になって」はその光景です。写真は2度に分けて撮ったものの一つです。司会の学生は、「今回のことが契機となってゼミのなかで中国に興味を持った人がいる。また中国への関心が高まった」と話しておりました。

瀋陽航空工業学院留学生修了式(2009年12月7日)
瀋陽航空工業学院留学生修了式(2009年12月7日)

つい先週瀋陽への留学から帰ったばかりの土江さん(建築工学科4年)と市川さん(知的情報システム学科4年)も送別会に参加しました。土江さんの中国語を市川さんが日本語に通訳していった挨拶の結びは、「皆さん、瀋陽航空工業学院にいらしてください」という本学学生への呼びかけでした。

来た者も、迎えた者も、そして出かけた者も、みな若者。若者にとっては3ヶ月は何年にも相当する時間であり、その経験は関わった一人ひとりを大きく成長させたのではないでしょうか。私はこんな若者に囲まれていることを嬉しく思いましたし、また誇りにも思いました。広島工業大学が取り組んでいる「中国語ならちょっとはできます技術者育成プログラム」に一層力を入れたいという思いをさらに強くさせられました。

このプログラムは、3年前、本学から浜崎君を送り、瀋陽からは徐さんを受け入れるという試行から始まりました。中国語担当の中島先生と国際交流センター長の山下英生先生の5人で、大学の近くのレストランで歓送迎昼食会をやったことを思い出しました(学長日記2007.10.30「「外が学び」の志士たち」 )。当時、学生の2人には、「よくぞ行く決心をしてくれた」、「よくぞ来てくれた」という思いでした。

このプログラムの次のステージに向けて、さらに充実させることを検討しております。

追記
今回は、途中で司会者が「サプライズです」といって正面のスクリーンに映し出された画像は一足先に帰った馬君でした。本学からの派遣留学生指導のために今年から始めたスカイプ(インターネットによるテレビ電話)を利用した遠隔交流で、瀋陽に滞在中の学生ともスカイプで話し合いました。今回の馬君との交流も臨場感抜群でした。

 

認証評価の実地調査を受けました。

2009年12月 4日 16:17

12月2日と3日、認証評価の実地調査がありました。

学校教育法では、すべての大学、短期大学および高等専門学校は、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究等の状況について自ら点検および評価を行い、その結果を公表することになっております。同時に、7年間に1度、文部科学大臣の認証を受けた機関による認証評価を受けることになっております。

この制度が制定されたのは平成16年ですが、そのころ本学では、平成18年度からの導入を目指して「教育改革18」に取り組んでおりました。情報学部を新設し、3学部とする組織改編も検討しておりました。そのため、認証評価は、新しい教育体系が一巡をする平成21年度に日本高等教育評価機構の審査を受けることとしておりました。随分先のように思っていましたが、その実地調査があったということです。

認証評価の審査では、指定された項目(建学の精神・大学の基本理念および使命・目的、教育研究組織、教育課程、学生、教員、職員、管理運営、財務、教育研究環境、社会連携、社会的責務)について事前に提出した報告書をもとに書面審査、そしてその後、実地調査が行われます。不適切な事項に対しては、「改善を要する点」ないしは「参考意見」として指摘を受け、大学はその改善に努めなければなりません。

実地調査では、教職員だけでなく、卒業生および現役学生もインタビューを受けました(この席には教員は同席しません)。私も2日間、聞き取りの対応をいたしましたが、多岐にわたる質問がありました。いくつか改善の要請もありましたが、おおむね基準をクリアしていたのではないかと思います。この審査は、もともと、大学の教育研究水準の向上に資するために行っているものですが、その意味で貴重な指摘やアドバイスも多く戴きました。また教養教育の検討や学生相談体制の整備など、来年度の運営計画として取り上げ、既に理事会でもその取り組みが承認されていることについての指摘もいくつかありました。今回の審査結果は年度末に公表されますが、最終の審査結果もさることながら、このたびの審査により、本学の教育研究水準の向上のために不断の取り組みが必要であることを改めて実感させられたことは意義深いことでした。

少し硬い話になりました。「(ヒアリングを受けた)学生さんは大変よかったですよ」という感想を耳にして、ほっとすると同時に嬉しく思いました。

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