2010年7月 5日 14:20
7月1日、情報学部・健康情報学科と環境学部・地球環境学科両学科の授業をもって、今年度の自校教育論の学長担当分を終えました。授業の実施には秘書室にお手伝いいただいていますが、「先生、今日が最後ですね。授業の模様を写真にとっておきましょうか」と訊かれました。「写真をつけて学長日記にお書きになったらどうですか」とのこと。「そうか最後か」と思い、したためました。
自校教育論授業風景
自校教育論授業風景
音楽では、奏でる者と聴く者とが一体となって初めて素晴らしい演奏会となります。いい授業も、教員と学生の思いが一つになって初めてできるというのが私の経験的持論です。そのような状況をいかに作るかが教員に問われますが、今回は「今日が最後」という私の思いと学生の何かとが合ったのでしょうか、「会心の出来」と言ってもいい授業でした。
講義の内容や進め方は、レポートに書かれた学生の感想や私自身の反省をもとに、毎回少しづつ改訂していきますが、今回はその上に環境デザイン学科の景山教授(数学担当)の意見に従って内容を工夫し、また注意深く進めました。景山先生からはかねてから「学長の講義を聞きかせて欲しい」という要望があり、前回の講義を聴いてもらいました。先生からは、「感想みたいなことですが」と題して、早速メールが寄せられました。「(私の)言葉自体が聞き取れない部分が多々あった」、「(学生の)レポート作成中は話しをしないで静かに作成させた方が良い」、また、「メモの取り方、レポートの書き方などについては初年次セミナーにも触れ、そこでの学びと関連づけるとよかった」、「話す言葉表現やたとえに注意しないと理解できないことがある」などの指摘がありました。このような経緯もあって意図的に進めましたので、「会心の出来」などと独りよがりしているのかも知れません。学生に加え、同僚教員の意見を聴くことも授業改善には意義あることだと改めて思わされました。
講義の最後に、「本学の教育方針について考えを述べよ」という課題を与え、授業の感想ともあわせて、簡単なレポートを書いてもらっています。前回の環境デザイン学科のレポートの中に、「入学して2ヶ月強経って、初めて本学の教育方針を知った。今日知ることができたため、残りの学生生活を過ごす中で常に心のどこかに留めておきたい」(原文のまま)という感想がありました。また「本学の教育方針である『常に神と共に歩み社会に奉仕する』には、社会、環境、倫理の3つのキーワーズがあり、一つ一つにしっかりとした意味があることを知ることができておもしろかった。『神と共に歩む』では、ばれるばれないではなく、やってはいけないことはやってはいけないに対して、確かにその通りで、そういう心構えを持つことはすごく大切であると思いますが、ばれなければすむこの世の中で、その考えをみんながもつのは難しいと思った」(原文のまま)というレポートもありました。評価と意見が含まれています。
私にとっては最後の講義でしたが、1年生の学生にとっては始まりだったのです。本学の教育方針は50年前の建学時からのものですが、21世紀の技術にこそ大切な視点であると私は確信しております。在学中のみならず、これからの人生で、「心のどこかに留めて」くれれば嬉しいと思いました。ちなみに、景山先生のメールには「私自身、教育方針についての理解が深まりました。感謝」とありました。
4月の「入学式式辞」の補講をようやくやり終えたということでもあります。
追記:講義内容は、2009年5月30日付学長日記に掲載しております。
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