2010年11月

細(さざれ)石の巌(いわお)となりて---同窓会に出席しました。

2010年11月17日 17:14

このところ土曜日は同窓会に出席しております。10月23日の岡山県支部から始まって、30日の電友会(電気・電子学科同窓会)、11月6日の長崎県支部、そして13日の経工会(経営工学科)と続きました。

長崎県支部への出席は、毎年お招きをいただきながらも日程の調整がつかず、8年目の正直で初めて実現したものです。ただ今回も広島での用足しの後出向いたため、若干遅れて滑り込みの参加となりました。道中電車が遅く感じられました。広島から遠いということで仲間意識が強いのでしょうか、初めてお会いする方が多かったにも関わらず親しく楽しいひと時を過ごさせていただきました。長崎近辺出身の方が多く、自営、企業、県庁と、みなさんそれぞれの場で頑張っておられました。支部同窓会は今年で第32回になるとのことです。創設者の鶴襄先生は、同窓会が終わった後、「遠い所からよくぞ広島の大学を選び、来てくれた」と言いながら一人ひとりと握手をして別れたとのことでした。「遅く感じられた」とは言え、今は3時間10分。そのころはずいぶん遠いと感じたことでしょう。貸し切りバス仕立てで広島での同窓会に参加してくれたのもこの支部です。

新しく会長になられた電友会の吉門さんが、「体育の授業はまず運動場の石拾いで始まった」という大学創設当時のエピソードを披露されました。それを笑いながら聞いているみなさんを見て、私は、君が代の一節「細(さざれ)石の巌(いわお)となりて」を思い出しました。その一節を引用しながら、「50周年を迎えようとしている今、3万8千個の細石がそれぞれの職場・地域で固まりとなって今や巌となっている」と挨拶しました。考えてみますと石が風化によって小石になることはありますが、その逆はありません。「細(さざれ)石の巌(いわお)となることは自然界ではありえませんが、みなさん一人ひとりの中におにぎりの梅干のように小さな磁石があってその引き合う力が巌のような塊にしているのです」と話せばよかったと後悔しました。その磁石は、同じ空間で過ごしたという共通体験であり、建学の精神であり、教育方針なのです。

経工会は工学部経営工学科の同窓会で、2000年に知的情報システム工学科に改組されてから活動を停止していたそうです。その"復活"懇親会でした。知的情報システム工学科の卒業生も交えて120名の卒業生が集まりました。ここにも"巌"を見ることができました。

10月2日から23日まで、8県9都市で開催された教育懇談会にも卒業生が参加くださり、保護者の方々との懇談の場を設定することができました。三次会場では「同窓会コーナー」が設けられました。岡山県支部は教育懇談会の終了後同じ会場で開催されました。教育懇談会に卒業生が参加してくれることは大変ありがたいことです。なぜなら、学生、教職員、卒業生そして保護者の連携はこれからの大学教育にあって重要だからです。学生、教職員、卒業生そして保護者、この4つの輪っかを繋ぎ通す糸もやはり、建学の精神であり、教育方針です。11月6日、呉で開催された「呉地域で活躍する卒業生との情報交換会」にも23名の学生に対して7名の卒業生が参加してくれました。ありがたいことです。6名の保護者の出席もありました。

「本学のTVコマーシャルを見て名誉総長(創設者鶴襄)を思い出したよ」とある1期生の方がおっしゃいました。故障した電子レンジを分解して修理しようとしている高校生が登場するコマーシャルです。「どうしてですか」と伺うと、「分解している高校生の姿が名誉総長の姿に重なった」ということでした。何気ないやり取りでしたが、私は、本学の原点はやはりものづくりの人材育成なのだと改めて思わされました。「創設時苦労を共にした1期生たちがこんな "巌"になっているのを名誉総長はどう思って天国から見ているでしょうかね」と、私は返答を期待するでもなく隣の理事長に問いかけていました。

毎年卒業式には卒業生のホームカミングをやっております。本年度は、3月19日になりますが、昭和48年(1973年)卒と61年(1986年)卒(卒業後25年)の卒業生が集まります。また明年4月23日には広島工業大学同窓会懇親会が予定されております。多くの"巌"が出現することでしょう。

同窓会

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