2010年12月10日 09:54
12月8日、瀋陽航空航天大学・短期留学生の修了式が執り行われました。当初出席の予定にしておりましたが、急遽出張の予定が入り出席できなくなりました。そのことを国際交流センターに伝えましたら、「出張先はスカイプのあるところですか。あるならそこから中継でやりましょう」という提案がありました。そう言えば、以前訪問先の瀋陽から挨拶をしたことがありました。しかし今回はビデオメッセージとなりました。2日、5分のメッセージを収録しました。以下がそのメッセージです。
『今日は、8名の修了生のみなさん、修了おめでとうございます。出席の予定にしておりましたが、急遽別の日程ができて今日の修了式は失礼しました。 3ヶ月の広島工業大学での留学はいかがでしたでしょうか。みなさんの大学と交流を始めたのが2007年で、今年で4年になります。最初は双方から1人ずつの交換でしたが、現在、みなさんも含めて瀋陽から29人、本学からは10名になります。私はみなさんには「よくぞ広島に来てくれた」という思いで、みなさんのことを誇りに思っております。
日本は経済的に厳しく研究室の友達が就職で苦労しているのを、身近に見てきたかと思います。中国はどうでしょうか。みなさんの日本語は一流です。しかしこれからは日本語だけでは就職は難しいのではないでしょうか。日本語の上にさらに何かを身につけることが大切と思います。もし専門を勉強したいと思ったらまた広島工業大学に来てください。
先般ある企業の方から、「中国に学生を派遣していて大丈夫ですか」と聞かれました。みなさんの滞在中には、広州アジア大会もありましたが、中国と日本の間でぎくしゃくしたこともありました。滞在中みなさんもいやな思いをした場面があったのではないかと思います。本学創設者の鶴襄先生は「平和な社会は意見を異にするものが共存するところに生まれる」と言っております。私も「意見は違って当然、違うからこそ進歩がある」と思っております。大切なことはお互いに違いを認めあってそこからいいものを作り出すということです。日本とのことはみなさんの世代に託されています。
これは本学のボランテイアのみなさんにも言えることです。お世話戴いてありがとう。みなさんの積極的な参加は、このプログラムを厚みのある実り豊かなものにしてくれております。瀋陽の学生さんに申し上げたことと同じことを、あなた方にも申し上げたいと思います。いろいろな考えがあって初めて平和な社会が生まれるのです。中国とのことは広島工業大学のみなさんに託されています。こういうときなればこそ若いみなさんは理解を深めなければなりません。今回のボランテイア経験をこれからの学びに是非生かしてください。そして、今度は、一歩踏み出してあなたがたが出かける立場になってください。
今日はご一緒できないことは残念ですが、気持ちは一緒におります。瀋陽の大学には、王維学長(当時)先生の特別な計らいで、国際合作処に広島工業大学の部屋を設けていただいております。そこは広島工業大学の修了証書をもらったみなさんの部屋でもあります。帰ったらそこから元気な顔を見せてください。英語に、"Keep in touch."という表現があります。「いつまでも連絡を取りあって」という意味です。これからもお互い、"Keep in touch!"でいきましょう。』

前列で修了証書を持っているのが中国からの留学生。その後ろは本学のボランティア学生と教職員。
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