こんにちは、保健室です。
今回は「たばこ」について書きました。
学内で歩行しながら喫煙している人、吸殻をポイ捨てする人、中には火のついたままポイ捨てする人もいます。
あまりにも無責任すぎます。
喫煙をする人も、しない人も、皆さん読んで考えてみましょう。
健康には“たばこ”が原因と言われているように、呼吸器に悪影響を及ぼすだけでなく、動脈硬化を促進し、脳卒中・心筋梗塞などの発症率を高めます。また“たばこ”の煙は、吸う人だけでなく周りの吸わない人に悪影響を及ぼしています。
脳卒中、心筋梗塞による死亡のリスクと喫煙量を調べたところ、ともに、たばこの量に比例して死亡のリスクが高まる。特に、たばこは血管を収縮させるため、心臓の負担が高くなり、心筋梗塞の発症に大きな影響を及ぼす。
ただし、1日2箱吸っていた人も禁煙すれば、数年でたばこを吸わない人とほぼ同じレベルまで死亡のリスクが減少する。
脳卒中
心筋梗塞
たばこの主流煙と副流煙に含まれる有害物質の割合を示したもの。副流煙には主流煙より有害物質が数倍も多く含まれている。
主流煙と副流煙の有害物質の割合(アメリカ保険教育福祉省,1975)
夫の喫煙量とその妻(非喫煙)の肺がん死亡率を調べたもの。夫の喫煙本数が増えると、妻の肺がん死亡率も比例して高くなる。
夫の喫煙と妻の肺がん死亡率(妻は非喫煙)(平山雄調べ,1990)
(1)10本以下・・・・0点
(2)11~20本・・・1点
(3)21~30本・・・2点
(4)31本以上・・・・3点
(1)起床後1時間以降・・・・0点
(2)30分~1時間程度・・・1点
(3)6~30分程度・・・・・・・2点
(4)5分以内・・・・・・・・・・・・3点
(1)午後またはあまりはっきりしない・・・0点
(2)午前・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
(1)たばこは吸わない・・・0点
(2)やっぱり吸う・・・・・・・1点
(1)たばこは吸わなくても苦にならない・・・0点
(2)我慢しているのがつらい・・・・・・・・・・・1点
(1)そうとはかぎらない・・・0点
(2)そのとおり・・・・・・・・・・1点
合計点:7点以上・・・ニコチン依存が強い
3点以下・・・心理的依存
4~6点・・・両方が混在
「たばこ」をやめられないのは、意志が弱いからではなく、喫煙者は「ニコチン依存」や「心理的依存」など心身に「たばこ依存」が起きているのです。
ニコチンには、アルコールや麻薬と同様に習慣性があります。長くたばこを吸い続けると、急にやめたとき、「イライラする」、「うつ状態になる」などの禁断症状が現れ、この症状に耐えきれず、たばこに手を出してしまうのです。
喫煙者は、長年“たばこ”を吸う動作を繰り返してきたため、“たばこ”を吸うことが習慣化されます。考え事をするときや、一段落したとき、リラックスしたいときなど、いつも吸っている状況で“たばこ”がないと、手持ちぶさただったり、口寂しくて落ち着きません。これが「条件反射」や「くせ」として身に付いたもので「心理的依存」です。「たばこを吸ったら、良いアイデアが浮かんだ」、「たばこのお陰で落ち着いた」等、たばこにまつわる記憶なども、たばこをやめられない心理を強化します。
たばこ依存は、「ニコチン依存」と「心理的依存」から形成されています。
ニコチン依存症の治療として、注目されているのが「ニコチン」ガムです。
たばこの代わりに噛むことによって、禁断症状を抑えながらニコチン依存症を脱します。ニコチンガムは、劇薬に指定されているので市販されていません。禁煙外来のある医療機関で医師の処方が必要です。
最近、禁煙用のパイプや、お茶、飴などが市販されています。喫煙タイプには、ニコチン依存の他、刺激型、感覚型、くつろぎ型、習慣型がありますが、ニコチン依存型以外の軽い喫煙タイプなら、これらの禁煙用品を利用することで、ある程度の効果は得られます。
禁煙をすると口が寂しくなる。これらの禁煙用品は、ジャスミンやハッカなどの香辛料を含んでおり、その刺激で口寂しさを紛らわせます。
(1)氷と熱いお茶
(2)痛み刺激
(3)歯ブラシ、禁煙グッズ
(4)体を動かす
(5)深呼吸とリラックス法
(6)野菜を食べる
(7)酒席は避ける
(8)たばこの煙に近寄らない
(9)気楽に禁煙時間を延ばしていく
“たばこ”をやめた時点から「肺ガン」「心臓病」のリスクは減ります。禁煙を成功させるには、本人の努力は勿論、社会環境も大きな要素です。全国的に、さまざまな禁煙対策がすすめられていますが、諸外国に比べて日本は、まだまだ禁煙に対して寛容です。“たばこ”のない世の中こそ健康的で当たり前の社会だと、多くの人が真剣に考えるようになれば、喫煙も減り、禁煙もしやすくなると思います。(参考/NHK「きょうの健康」)