2008年5月 8日 09:12
こんにちは。
そして、おひさしぶりなカトーです。
今日のテーマは、身近な事で、いつも疑問に思っていたものです。
最近は、「省エネ」「低燃費」「環境にやさしい」「リサイクル」などなど、
限りある資源やエネルギーを大事に使おうと、
世界規模でいろいろ対策がされています。
電気も、大事に使わなくてはならないものの1つですよね。
こまめにスイッチを切って、エアコンの温度調節にも気を配るなど、
1人1人がすることで莫大なエネルギーをセーブすることができます。
でも、家庭ではするけど、学校や公共施設ではあまり気にとめてない人って多いと思います。
コスト(電気代)が直接分からないからなんですかね。
人の気配でスイッチのON-OFFを自動的に行う装置というものがあります。
省エネ目的や体の不自由な人でもスイッチの操作なしで照明を自動的に
点けるためにさまざまな場所に導入されています。
皆さんの高校にもそのような場所がありますか?
わが入試部前の廊下にも、導入されています。

花粉症のきむらが指さしている照明のON-OFFを自動的にやってます。
きむらの頭の右に見える、小さく白い箱のようなもの。これが自動点灯装置です。
拡大してみましょう。

天井に取り付けられた、人感センサーが人の気配を察すると、
その情報がこの装置に伝わり、
照明をONにします。
人がいなくなってから、指定した時間経過すると、自動的に消灯します。
こんな、すばらしい装置、世界中のすべての照明に導入すれば消費電力も激減?
たしかに、電気代だけを考えると、それも夢ではないと思います。
しかし、廊下を照らすために必要なもの、すべてを考えて、
ECO化をしないと意味がないのですよね。 ←これ覚えておいてね。
自動点灯装置をつくるためにも資源やエネルギーを消費しているし、
光源である蛍光灯にもコストが掛かるし、寿命があります。
蛍光灯って、省エネイメージが強いですよね。
長時間使えて、同じ明るさだったら、普通の電球の半分以下の電気しか使わない。
でも、1つ弱点があるのです。
それは、点灯・消灯の繰り返し。
従来の蛍光灯の場合、
・点灯時に2倍もの電気を消費する。
・1回の点灯動作で寿命が1時間縮む。
最近の蛍光灯は、どんどん良くなってきて、この弱点もかなり改良されているけど、
残念ながら、これが蛍光灯の構造上、宿命なのです。
さて、最小の資源とエネルギーで廊下を照らす。
どのような方法がベストだと思いますか?
頻繁にON-OFFを繰り返す場所では、従来の電球の方が良い場合もあります。

これは、大学のトイレ。自動点灯装置で蛍光灯ではなく、電球を使用しています。
電球は点灯時でも、使用する電気の量は同じ。
場合によっては点けっぱなしの方が、「廊下を照らす」機能を果たす方法で、
最もECOな時すら有り得るのです。
照明1つとっても、「その照明が必要な意味」「人が通る頻度」「導入コスト」
そして「光源の種類」などいろいろな要因を総合的に考えて
計画しなければ意味がないのです。
皆さんの周りではECOという言葉が氾濫し、ECOの文字があるだけで良いと思う傾向にあります。
家電や自動車など、何でもそうですよね。
でも、その機能を果たすために必要なものすべてを考えて、ECO化をしないとだめなんですね。
トータル(全体)を意識しながら考えることができる技術者を目指して欲しいです。
2008年2月12日 23:02
皆さんこんにちは。
本当ににお久しぶりです。
あけましておめでとうございます。
早速ですが、「素材(そざい)」と聞いて何を思い浮かべます?
食いしんぼうのまつながだと、肉や魚だと思いますが、
カトーがいう素材とは、
ものづくりや実験に欠かせない材料である「素材」です。
技術系大学では、何かと必要なのですよね。
入試ぶブログの読者の、「工作大好き!、実験大好き!」という方!
高校のクラブや文化祭などで何かやろうと思った時、どこで素材を手にいれますか?
ほしいと思ったタイミングで手に入れられれば、思考や発想を中断させずにすみますよね。
これって結構大事な要素だと思っています。
そして、1個単位で安く購入できれば、さらに万々歳です。
そのような視点から、大学周辺のお店を大紹介!
・キャンパスサイド
名前のとおり、キャンパス内(?)にあり、大学と契約している売店です。
高校生や一般の人も利用できますが、本学向けの商品が充実しています。
例えば、これ↓

建物や町並み、そしてインテリアなどの模型を作るときに必要な、ミニチュアの草木や色紙、
プラスチックの板や棒です。
建築工・環境デザイン・地域環境学科の学生が多く利用しています。
もともと、東急ハンズなどにしか売っていなかった専門用品。
「大学生がもっと近くで安く購入できるように」との店長さんの計らいで、
今では、学生になくてはならないお店となっています。
・ダイソー
皆さんご存じの100円ショップです。
意外な素材がいっぱい揃っています。それも100円で。
小ロット多品種で、素材集めの定番店ですね。

・ナフコ
ホームセンターです。朝8時から開いているので、夜にアイデアが湧き出てくる人には
うれしいかも。

と、ここまでは想像できる範囲だと思います。
でも、ものづくりの実際は、いろいろな素材が組み合わさっていますし、
こんな物があんな所に応用できたりと・・・
たとえば。
キッチン用品のざる。
カトーは、これに換気扇用の紙シートをかぶせて、
自作機器などのサイズにピッタリな防塵フィルターに利用したりします。
これは専用に作られた製品を買うと高価なのですが、
素材を利用してしまえば安価で手軽に作れる。
サイズ変更も簡単ばっちり。
そして、製品の用途だけではなく、
その素材の特徴や形状を普段から気にとめておくのも大事!
アルミは軽くて加工しやすいけれど高いとか、
鉄は安いけどさびてしまうとか。
そのためにカトーは、どんなものが一般的に流通していて入手しやすいのかの
情報収集もおこたりません。
(最近はネットのおかげで便利だよね)
プラス、どうやって組み合わせればベストなのかの発想やアイディアが揃えば
鬼に金棒。
世界にひとつしかない、オリジナル製品を創り出すことができます。
お父さんがやっている日曜大工とかお母さんがやっている裁縫も、これらの集大成。
そして、大学で学ぶ、
「耐久性などの計算」「電気回路の仕組み」「データ処理のやり方」「コスト計算」
などの技術を身に付けることによって、
「動くもの」「使えるもの」へと、相乗的にレベルアップできるものだと思います。
以前、きむらが紹介した、学内情報端末「B-Cam」を開発する時、
まずプロトタイプ(試作品)を作る必要があったのですが、
それこそあちこちのお店からの素材を集めてきて、流用しまくりました。
たとえば、卓球のラバー(ゴムのところ)。
あれは、空気の層があるから、緩衝材としてスグレモノ。
すべりどめ、振動防止に最適!
ああいう素材はなかなかないと思います。
切れ端や使い古しを利用して、機器のすきまを埋めるのにも大活躍しました。
そのような意味で、自分の頭の中の部品工場のバリエーションを増やすために、
カトーはこんなところにも顔をだしています。
・アングル
釣具屋です。釣り糸や網など、他店にはない、使い甲斐のあるものがいっぱい。

・ナカタ
衣料品屋ですが、布地やボタンなどの手芸用品もあり、重宝しています。
モノを使うのは人間ですから、手が触れる部分や装飾にも配慮が必要ですね。

・ウォンツ
ガーゼや綿棒も立派な素材です。

ちょっと分野は違いますが、インテリアの素材だってあふれています。
たとえば、アルミの代わりにアルミホイルをくしゃくしゃにして、
電球と組み合わせてオリジナルスタンドを作るとか。
既製品を買わなくても、ものっていくらでも自分で作ることができるんです。
おどろくべきことに!!
なんと!これまで紹介したお店が、広島工大から1km以内にすべてあるのです。
(・・・工大の立地の良さの宣伝かよ・・・まあ確かにいいけどさ・・・)
これって、ものづくりに携わる人にとって、幸せなことだと思います。
カトーにとってはまさに天国。
ものづくりによって、身近な生活を楽しくすることは可能です。
アンテナを張り巡らせば、手に届くところにヒントがあふれていますよ。
それではまた。
よくホームセンターでお店の人に間違われるカトーでした。
2007年12月14日 18:29
こんにちは。
出張先から、記事のアップをしているカトーです。
携帯電話やインターネットで、いつでもどこでも作業ができる便利な
社会となったのですが、本来の「人間的」な生活が、失われていく
と思っているのは気のせいでしょうか?
自己のコントロール能力も大切になってきますね。
ということで、今日はネタが不足ぎみです。(ごめんなさい)

これ、何だと思います?
・湯気が出てるので、「熱~いお湯」
・色が白っぽいので、「薄い牛乳」

実はこの液体、なんと温度が-200℃位!マイナスですよ!!
手でさわるなんて、到底できない。
-200℃なのに液体!?
湯気(と思われるもの)が床を漂ってる!?
ここに違和感を持ったアナタ、その感覚絶対大切にしてね。
日常生活では、「0℃で水が氷(固体)になる」という感覚がしみついていますよね。
カトーも初めて、「-200℃の液体」というものを見たとき、とても不思議な感覚でした。
「なぜ、凍ってないの?」と。
あたり前なんですけどね。
たまたま、水が凍る温度を0℃と決めただけなので、それ以下の温度で
凍らない物質があっても不思議ではない。
さて、正解は、「液体窒素(えきたいちっそ)」です。
前回のブログでおさらいしたとおり、空気の約8割を占めている、窒素の液体です。
だから、空気から、容易かつ簡単・大量に製造することができるのです。(さりげなキーワード:分留)
さらに、状態が安定している(爆発したり、品質が変化しない)ので、取り扱いも
難しくはないのです。
いわば、使い捨ての液体冷却剤っていう感じかな。
テレビでも、おもしろ実験などで、瞬間冷凍の冷却剤として使われていますよね。
広工大でも、実験や研究のとき、冷却や冷凍用として使っています。
例えば・・・
実験装置が効率よく動くために使います。
半導体を製造したり加工したりする過程では、真空ポンプというものが必要になります。
これは容器内から気体を出し、真空を得るためのポンプで、主に油によって
つくられるジェット噴流の勢いで気体を排気するポンプがあります。
しかし、このポンプ、常に冷やしておかないと粒子の流れが悪くなるんです。
そこで登場するのが液体窒素!
潤滑油が効率よくはたらくのを促し、実験装置の性能を最大限引き出せるわけです。
ちょっと難しいでしょうか。
ということで、定番のおもしろ実験をしてみました。
(協力:電子情報工学科川畑研究室ゼミ生)

「取り出したのは、きれいな花」

「これを、液体窒素に浸けます」

「数秒で・・・」

「かっちんこっちんに」
ここが、みそですよ。
形や色が変わっていないでしょう。
瞬間冷凍だから、組成破壊への影響を最小限にとどめることができるのです。
家で使っている冷蔵庫にも、そんな機能があったりするでしょう。
食品の風味・食感をできるだけ失わないようにするためです。
でもこの花、実際は凍っているので、手で「割る」ことができてしまうのです。



カトーがはじめて、液体窒素を見たのは、皮膚科。
花ではなく鼻に、デキモノができたとき、液体窒素の超低温度で、そのデキモノを壊死(その細胞だけを死滅させること)させ、ボロっと取ってくれました。
先ほどの、組織保存とは、逆の利用をしているのかな。
「その特化した温度をどのように利用するのか」、その視点が違うのですね。
まつながに「手~、抜いてんじゃないよ!」と怒られそうですが、今日はここまで。
それではまた、カトーでした。
2007年11月30日 14:00
お久しぶりです。先週はお休みだったカトーです。
昨日に引き続き、射撃部へGO!です。が、
サブタイトルにご注目。
人が変われば、視点も変わる。
1人でいろいろ視点を切り替えられる人って、すごいと思いません?
カトーも視点のバリエーションを増やしたいと、あれこれ首をつっこむのですが・・・・
今日も無理しないで、オタッキーカトーの視点でお伝えします。
※松永注 ・・・ Googleで「オタッキー」を検索してみて!
かなりの高順位でカトーが登場。
カトーが学生(1?数年前)のころから気になっていた、10号館の4階。
外観からみると3階建て風の校舎にしかみえない。

4階ってどんなところだろ~っと、ナカハタにくっついて
行ってきました。
※松永注 ・・・ Googleで「ナカハタ」を検索してみて!
さらに高順位でナカハタが登場。
部活動をしていないときの部室の門構えは、こんな感じです。

何か違和感が・・・
そうです、シャッターです。
部室にシャッター!?
部室内も縦に長く、射撃場には絶好の場所です。
実はこの部室の場所、昭和61年頃まで「新村(にいむら)食堂」という学生食堂が
あったのです。(みんなが生まれる前だよね)
どんな食堂だったか、気になるので本学出身の教職員に聞いてみました。
「白いカレーが印象的でした」(財務部 K氏)
「盛ってあるご飯の形に個性があったけど、値段がとっても安かったよ。」(知能機械 M氏)
と、訳のわからない答えだけど、とにかく特徴のある食堂だったらいしいです。
カトーが広島工大に入学する前に営業を終了したようで、非常に残念です。
(今、建設中の新講義棟には、新しい食堂がオープンしますよ)
さて本題。
ビームライフルの「ビーム」って何でしょう?
「ビーム」と言えば・・・
・ウルトラマンのビーム光線
・ガンダムのビームライフル
小学校でよく使った言葉です。(古い?)
でも、その「ビーム」で正解。

正確に言えば「レーザー」です。
レーザープリンタ、レーザーメス、レーザー脱毛、レーザーポインタ
レーザー式マウス、レーザー距離計、CD、DVD、ブルーレイ、光通信
レーザーはいろいろなところで利用されています。
でも、レーザーってナニモノ?
早速、レーザーの利用・応用について研究されている、
電気・デジタルシステム学科の塚田先生に聞いてみました。
一言でいえば、「人工的につくられた、単一波長で、同位相の光」だそうです。
なんと、通常の光を、特殊な結晶や気体を通すことによってできるんだそうです!
もともと、アインシュタインが理論を発表し、1960年代に発生装置が開発されたんだって。
赤や緑、そして青の単色でまっすぐに進むきれいな光線を描くことができます。
また光を鏡で反射させ、増幅させることによって、よりパワフルなものにすることも可能。
ドラマ「ガリレオ」の第1回は、この特徴を利用した事件でしたね。
もちろん、ビームライフルもこの指向性があるからこそ、
的を正確に狙うことができるのです。
工大祭のフィナーレを飾った、

もレーザーの特性を利用したものです。
塚田先生に協力してもらって、小さなレーザーショーをやってみました。

このレーザーの光源の強さは50mW(ミリワット)。
鏡で光を反射させて増幅(強く)しています。
通常のレーザーショーの光源は、この100倍の5Wクラスなので、
いかに強力なのかが分かりよね。
レーザーの応用(利用)分野は、特化した性質を持つ
物質だけに、まだまだ未知数なんです。
そのポイントは?
簡単にレーザー光線の性質をまとめると、
1.
100分の1ミリ、1000分の1ミリの細~い光線にすることも可能
だから、分子レベルの微小なものにさわることだってできる!
2.
とにかくまっすぐまっすぐ。
よく、水の流れに葉っぱが吸い寄せられて流れていくことあるよね。
あんな風に、ものを吸い寄せる力としても利用可能!
3.光を増幅させてパワーを貯めることができる。
<応用例>
●微小なものを、光の圧力で触れずに動かすことのできる、
「レーザーピンセット」というのも開発されています。
●強いレーザー光は、鉄板を切ったり(レーザー加工機)、
紙を焼いたり(レーザープリンタ)できるぐらい、すごいパワーも。
アイディアを羽ばたかせれば、このほかにもいろいろ
社会に役立つ製品が出来そうですね。
ここで必要なのが、発想!
オタッキーは、何気ない日常生活の中にそれが
隠されているのではないかと思っています。
ちょっとしたヒントや思いつきが、すごい発明になる。
生活をそういう視点で見直せば、
もっと面白い毎日が送れるかも知れませんよ。
皆さんは、何か思いつきましたか?
この性質を利用した、
まつなが開発”子分自動整列機”
あ、間違えた、子分じゃなくて分子でした。
・・・なんにも使えませんね。
<追伸>
入試ぶブログあてに、ある読者から、
毎日書きつづけている4人にユニット名をつけていただきました。
(H専門学校のN野さん、ありがとうございます)
その名も「ファニーなカルテット」。
(直訳:「おかしな4人衆」)
・・・どうなんでしょうか。
明日からも、この4人衆、さらにパワーアップしてお送りします。
2007年11月16日 12:00
こんにちは。
ブログを書かないと、楽しみな週末を迎えることができないカトーです。
だいたいどの大学でも、中での出来事は、
ホームページである程度わかりますよね。
今日は普段はなかなか見られない、「通学路」とそのヒミツがテーマです。

これは、大学の中にあるバス乗り場の様子です。
ちょうど、授業が終わった直後なので、多くの学生が乗り込んでます。
このバスは、JR五日市駅まで毎日20本前後運行されていて、
誰でも利用できる便利モノ。
雨の日なんかは、利用する人も多くなるけど、増車されるので安心!
学生のサポートのことを考えて、携帯で次の出発時間も確認できるのです。

約15分で駅に到着。
ここからなんと、広島の玄関、
JR広島駅までたった15分の近さです。
そして、市内にお買い物へ行くときに便利なのが、路面電車。
特に広島の路面電車は、日本や世界からやってきた、さまざまな種類の電車が走っており、
「路面電車の博物館」と呼ばれています。(オタッキー本領発揮)

大学から一番近い駅は、「楽々園(らくらくえん)」駅。
大学までも「らくらく」行けちゃう???(じつはダジャレ好き)
ところで皆さん、駅での待ち時間、どうやって時間を潰しています?
おしゃべり、メール、読書、勉強・・・
カトーは1人の時、キョロキョロです。(肝心なトコ)
何を見ているのでしょうか?
駅の造りはもちろんのこと、
配線・配管の収まり具合、
人の動線と混雑場所の関係を発見したりと、
長い待ち時間でもへっちゃらです。
「配線・配管の収まり具合」って?
あなたは、駅はどれも同じに見えますか?
カトーは、それぞれのたたずまいの中にある、
造った”人”のセンスを見ています。
たとえば配線。
その機能を果たしさえすればよいと考えている人と、
「風景のなかのデザイン」を意識して造る人とで、
全然線の渡し方が違うのです。
・・・やっぱり、オタッキーですか?
そして今日の気になるアイテムは、これ↓。

なんでしょう?
レールとレールの間にある箱。
ATS(AUTOMATIC TRAIN STOP)と呼ばれる、
衝突防止や過速度防止のための安全装置です。
駅でメールを打つ前に、ちょっと見てみてくださいね。
これと同じような箱が電車側にもぶらさがって取り付けられています。
箱の中身は、「コイル」。
そうです、電磁石を作る時、鉄心に銅線をぐるぐる巻きにしたものです。
理科の実験で見たことあるでしょう。
砂鉄を周りにバラまくと、きれいな模様みたいになるよね。
その模様のことを磁界線と呼びます。

カトーの磁界線。
簡単な仕組みと目的を説明しますと、
コイルが入った箱の上を電車が通過する時、コイル同士が一瞬近づきます。
近づく速度に応じて、磁界の強さが変化します。
この変化をもとに、速度を計算し、
スピードオーバーだと自動的にブレーキを掛けるのです。
これによって、
「居眠りなどの人為的なミスによる事故を未然に防ぐ」
んです。
ここにも、”人”がかいま見えてきます。
技術が進歩し、
社会システムが高度なものになったとしても、
それを操作するのは”人”。
電車の運転制御装置がいかに優れていても、
運転手がちょっと使い方を誤れば、事故が起こる。
先進の技術は、
初歩的なミスなどの、
人間の能力の限界と切り離して考えることはできません。
これって、理系の分野だけではわからないのです。
もちろん、SLにもコイルが取り付けられてますよ。

山口県で現役活躍中のやまぐち号です。
世界トップレベルの日本の技術は、
「古いもの」であってもちゃんと安全確保しているんです。
最先端の技術を、
血の通ったものにするのは結局、”人”なんですよね。
2007年11月 9日 16:47
カトーのHITまるわかり辞典番外:キセンバ???
こんにちは。
1週間ぶりのカトーです。
天気の良い日に外に出たくなるのは、カトーだけでしょうか?
オタッキーだけど、山が好き。
ところで、図書館脇で、こんなものを発見しました。
「広島50m比較基線場(きせんば)」って?
「西端点」って何?
またまた、気になってしまいました。
普通の人は目が行かない、そんなところも見ているカトー。
ネットで調べるも、なかなか的を射ない。
説明の看板に「測量法」とか書いてあるので、
ネットから得た予備知識を元に、
本学の都市建設工学科の先生に聞いてみました。
(可能な限りの予備知識を持って質問する。
理解度も上がるし、とても大切な事だと思ってます。)
じゃ~ん。島先生です。
2年次に開講している「測量学実習」を担当されています。
島:「皆さんが、日常使用している、ものさしやメジャー。
その目盛りって、正確だと信じていますか?
実は、使っていくうちに、引っ張られたり、
気温によって伸びたり縮んだりして、微妙に狂ってくるのです。
高校のグランドで使うような、長いメジャーなどは、
長い分、狂う度合いも大きくなってくるんですよ。」
なるほどです。ご存じない方も多いのではありませんか?
測量とは、
”実在する建物や土地などの形・大きさ・上下関係(高低差)を計って図面にすること”
なのですが、そこで用いる50mのスチール巻尺なども、
当然のことながら、時間が経つにつれ精度が悪くなってくるのです。
これが狂っていると、正確な測量をすることができません。
そこで、
島:「定期的に”50mの目盛りが合っているの?”とチェック(検証)する必要が
あり、正確な50mの長さの基準となるのが、”基線場”なんですよ。」
この50m比較基線場は、国土地理院が管理していて、中国地方には唯一、
広島工業大学内に
あるだけです。(きちょーな存在です)
実は、規定で「1年に1回は検証しなさい」と決まっていて、
頻繁に測量業者が来ては検証作業を行っています。
検証したい巻尺を持ち込んで、正確な50mとの誤差を確認。
誤差が分かれば、測量の時、
計った数値の修正(補正)が適切にできるので、
図面の精度も高めることができます。
=== ♪PRタイム♪ ===
測量をするには、測量士や測量士補の資格が必須なのですが、本学の都市建設工学科、
建築工学科、地球環境学科では、必要な単位を修得すると、無試験で測量士補の資格が
得られます。
また、卒業後、1年以上の実務経験をすれば、測量士の資格も無試験で得ることができます。
----------------------------
先生ありがとうございました。
ここで書いた事以外にも、疑問がどんどん湧いて、
先生を質問攻めにしてしまいました。(オタッキー本領発揮)
なぜ、こんなことまでして精密に測る必要があるの?
って不思議に思いませんか?
じつは、測量は、建物や橋・トンネルなどを造る第一段階!
これが正確でないと、トンデモないことになってしまうんです。
例えば、明石海峡大橋は、橋を吊っている部分が約2000m。
ちょっとした測量の狂いがもとで、橋がつなげられない!なんてことにも。

※建設系の船上オリゼミで撮影した、
しまなみ海道の多々良大橋。世界最長の斜張橋。
何気なく渡っている橋や道路、トンネルなどの大きな建造物は、
細心の注意を払ってを造られていくのです。
そんな日本の測量技術は、世界でもトップレベルだそうです。
壮大なロマンです。
そして、皆さんは、
「2辺の長さとその間の角」。
高校の数学で出てくる言葉です、覚えています?

※問題:カトーの寝ぐせ三角形の面積を出せ。
測った数値(測量ポイントの間の距離やその角度)から
図面を作成する際の、
面積算出に使われてます。
日頃勉強する数学は、こういうところでつながります。
今度から、「違った目で、測量現場を見ることができる」ことに満足した、カトーでした。
入試部へ帰る途中、「50mの東の端」が気になり、その存在を確認しに、基線場へ・・・
50mの東端です。
ど~こだ??
小学校時代の50m競争の50mは、こんなに短かったかな~。
2007年11月 2日 12:00
はじめまして、こんにちは。
ものづくり大好きな入試部敏腕職員 カトーです。
昨日、まつながのブログで、
「秘密兵器」とか「オタッキー」と好き放題書かれ、
「何者?」と思われたでしょうが、
いたって普通の入試部職員です。
しか~し!
私には、私にしかできない使命があります。
今までの2人とは違った視点で、
キャンパスの出来事をお伝えしていきますね。

これ、食堂の前に設置されたピッカピカの自動販売機。
これまで紙コップ&パックしかなかったのに、
つい2、3日前からペットボトルが仲間入りしているのを発見!
普通なら気づかない些細な出来事ですが、
そこは、オタッキーカトー。
学内には、食堂をはじめ、学生ラウンジ、各学科のフリースペースなど、
40台もの自販機があり、
学生のノドを潤しているのです。
えっ、それがどうしたって?
ここからが「オタッキー」と言われるゆえんかもしれませんが・・・
何でも気になるのですよ。
そして納得するまで調べる。
それが、工学部卒業のカトー。
●皆さんが何気なく利用している自販機。
日本には、どの位の台数あると思います?
なんと!! 全国で550万台ですって。(日本自動販売機工業会調べ)
これを、日本国内で、実際に人が住んでいる面積で割ると
どのくらいに1台になると思いますか?
驚いたことに、150m×150mにつき1台の割合なのです。
●ではでは、ここからが本題!
電気代はいかほど?
近所の自販機で調べてきました。
(ここまでやるからオタッキー。)
これは、皆さんは見慣れないかも知れませんが、
自販機に取り付けられている電力メーターです。

街中の自販機では、自販機の上にポーンと置いてあったり、
裏側にあったり、種類によって違うのですが、
もし興味があったら見てみてください。
これで使われた電気の量が分かるのですが、
黄色の枠の数字をよ~く覚えておいてね。
(見にくいけど9765と表示されてます)

2日後の写真です。メーターの値は9788。
1日で使った電力を計算してみますね。
(9,788 - 9,765) ÷ 2日間 = 11.5 kwh
おどろいたことに、
一般家庭で使われる1日の総電力量と同じくらいなんですよ。
・・・・・。
皆さん、どう感じますか?
多い、少ない?
これが、本当に狭い範囲に、
ちょっと歩けばすぐ見つかるほどに設置されている。
日本では、いつでもどこでも見かける、自販機。
ひじょーに便利で、なくてはならないスグレものなのですが・・・
******
このように、たとえば自販機ひとつとっても、
ある視点からつきつめて考えていくと、
いろいろなことが浮かび上がっていくのです。

※まつながの食べているお餅の向こうにカトー
自分が伝えたいのはこんなことです。
皆さんが勉強している小難しい物理や数学も、
ただの数字や図形の羅列ではなく、
このような現象とつながっているかもしれません。
すべてのことに「なになに?」って
野次馬根性で世界を見ていくセンスは、大切なことだと思います。
そんなことを、
学内の出来事や、先生の研究などを通して、
わかりやすく伝えて行けたらと思っています。