女子学生へのサポート体制

「女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)」について

少子高齢化が進む日本経済の行く末を考えたとき、高齢者ならびに女性の就業環境を整えることは急務であるといえますが、同時に、出産、子育てなど、さまざまな人生の転機を迎える女性が自己を見つめ、自分なりのキャリアプランを描き、そしてキャリアアップを図っていけるような支援を行うことも重要と考えます。

このような観点から、広島工業大学は2007年1月、「女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)」を設立しました。そして同じ2007年、文部科学省の教育改革支援事業のひとつである「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム(学生支援GP)」にJCDセンターの取り組み(「技術系女子学生の継続的なキャリアデザイン」)が採択され、今日に至っています。

JCDセンターの各種イベントの計画・運営は、女子学生有志で組織された幹事会が中心となって実施しており、これまでに多くの成果を出してきました。 文部科学省支援事業としての最終年度となる2010年度は、従来からの継続事業に加え、シンポジウムの開催や報告書の作成など、これまでの4年間の集大成となる取り組みを行う予定です。

女子学生キャリアデザインセンターの学生支援プログラム

キャリア形成支援 自らのキャリアについて考え、自らを高めるきっかけづくり、技術者資格取得のためのキャリアアップ支援など
就業支援 キャリア相談、女性が働きやすい就職先の開拓など
再チャレンジ支援 働きづつけていくための支援、就職相談など

JCDセンター長 挨拶

女性技術者はこれからの日本の原動力です。

欧米の工業系大学では半数近くが女子学生ですが、日本ではまだまだ女子の進学率は少なく、広島工業大学も同じような状況です。

長い間日本では、ものづくりを支えてきた工業の世界は男社会でした。 しかし、人口の半数は女性であるということは、ユーザーの半分は女性なのです。 女性がものづくりに関わることは、とても自然で、そしてとても大事なことなのではないでしょうか。
これからの社会でますます求められるであろう環境への配慮や人に優しい設計などを考えた場合、女性の視点、思考はより重要になってくるでしょう。

工学系の知識は専門性が高いため、産休や育児休暇などで一時的に離職したとしても復職が可能です。一生涯の仕事としてキャリア形成を図ることができるのです。

JCDセンターでは、これからの社会に一人でも多くの女性技術者を送り出すために、在学中のキャリアアップや就業支援はもとより、大学卒業後も働き続けていくための支援や、就職相談なども行っています。

また、JCDセンターの活動範囲は広島工業大学内に留まりません。女性技術者の働く環境をより良くするために産業界に訴えていくことも大きな役割だと認識しています。

ある年の卒業生に「入学したばかりの頃は、(広島工業大学に入学したのはいいけれど、あたりを見回しても男子学生ばかり。私はここで、このまま勉強していくことができるんだろうか?)と、とにかく毎日不安に思っていました。」という女子学生がいました。

「けれど、JCDセンターで行事の企画や実施に関わっていくうちに、少しずつ変わっていけた気がします。気づけば周りには学科を超えた仲間がたくさんいて......。そしていくつかの行事をやり遂げたことで、自信を持って行動することができるようにもなっていました。広島工業大学にこの環境があったことに感謝しています。」との言葉を残して、彼女は大学から巣立っていきました。現在は、就職した大手設計会社でキャリアを積んでいます。

女子学生のみなさん。就職のこと、将来のこと、不安は一人で抱え込まずに、ほんの少し勇気を出してJCDセンターの扉を開いてください。あなたの将来を一緒に考えるスタッフと学部学科を越えた友達がいつでもあなたを待っています。

福田 由美子JCDセンター長