ゼミ・研究室

石井 義裕 研究室

自然との共存を目指しながら、暮らしの安全性を探る

都市において、いかに自然や環境とバランスを取りながら共生していくかが、今後の私たちの暮らしでは重要な課題となる。石井研究室のテーマも快適な都市創造の計画を考慮して、ゼミ生それぞれが独自のテーマに取り組んでいる。中でも、自然・環境・防災などにスポットを当てた研究に実績を持つ。

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石垣 衛 研究室

瀬戸内海の中で起こる『格差社会』が、生態系を破壊している

高度経済成長期と言われた1960~1970年代。経済が目覚しく伸びる一方で、深刻化したのが環境汚染の問題です。人々は自らの行いを悔い、「自然を守ろう」と努力を重ねてきました。おかげで、日本の川や海は徐々に昔のような清らかさを取り戻しつつあります。しかし21世紀に入り、「海の格差社会」とでも呼ぶべき、新たな問題が指摘され始めました。『自然再生』という研究に取り組む石垣先生は、瀬戸内海を対象として、「海の格差」問題の解決に力を入れています。
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伊藤 雅 研究室

廃線の危機にあった鉄道を『たま駅長』などの斬新な試みで復活させた、立役者の一人

かわいらしいネコの『たま駅長』で有名な鉄道...と聞くと、テレビや新聞などで見たことがある人もいるのでは? 実は伊藤先生は、たま駅長が活躍する和歌山電鐵 貴志川線を再生させ、地域活性化に貢献したプロジェクトの主要メンバーの一人。「公共交通を考えることは、地域のコミュニティをどう維持し、どう活性化させるか、に直結する重要な問題。私は『公共交通を活かした、人と環境に優しいまちづくり』とは何か、について研究していきたいのです」と先生は語ります。
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今川 朱美 研究室

SF映画に出てくるような未来都市が、「ユートピア」とは限らない

ビルは雲を突き抜けるほど高く、車は空に浮かび、人々は動く歩道を行き交う...。そんな未来都市の登場するSF映画を見たことがありますか? とってもキレイで、まばゆいばかりの街並み。でもこういった都市が理想都市=ユートピアである、とは言い切れない...と今川先生は語ります。「どんなにキレイでも、住む人が落ち着かなかったり、くらしにくいと感じる都市を成功例とは呼べないでしょう」。人だけでなく、鳥や樹や花にとって理想的な都市(地域)像、そのための計画のあり方を、先生はいつも考えています。
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上嶋 英機 研究室

砂浜からアサリが消え始めた時、もう自然の破壊は始まっている

休日になると、家族で砂浜に行き貝掘りを楽しむ人たちが増えているようです。でも場所によっては、アサリがほとんど見つからない浜もあります。昔はあれほどいたアサリが、どんどん減少しているのです。上嶋先生は言います。「ある生物が環境からいなくなると、他の動物の姿もどんどん消えていき、やがてあるべき自然の姿は失われます。小さな生物から植物、虫、動物に到るまで、多様な命が支え合って暮らす環境を維持する。それが『自然を守る』こと」だ、と。
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大東 延幸 研究室

渋滞にイライラしない。そんな交通体系の整備された街をつくるには?

早く行こうとマイカーで出たのに、渋滞につかまってイライラ...。結局10km先の目的地に着くのに、1時間もかかってしまった。これじゃあ時間もエネルギーも無駄になってしまいます。なぜこんなことが起こってしまうのでしょう? 「それは、地域の交通計画が整備されていないからです。交通のあり方は、地域の実情によって変わります。交通計画をしっかり見直せば、多くのムダを省き、快適な街をつくることができるのです」と、交通計画を専門とする大東先生は語ります。
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島 重章 研究室

建物と同じように、土も『老化』し、『風化』する。それが土砂災害の原因になる

台風や大雨などの予報が出る度に、必ず喚起されるのが「山間部などの土砂災害」に関する注意。ものすごい勢いで押し寄せる土砂災害に飲み込まれると、家も町も大変な状況になってしまいます。しかし、なぜ土砂災害が発生するのでしょう。私たちは誰しも土の上に立ち、町を作って生活していますが、その「土」について私たちはどれだけ知っているのでしょう。そうした「土」の謎を解明しようと研究を続けているのが、島先生です。
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中山 隆弘 研究室

相生橋や錦帯橋は、大きな地震の揺れにどこまで耐えられる?

広島の相生橋や岩国の錦帯橋など、橋の姿は雄々しく頼もしいもの。でも、実際に作用する地震などの力が、設計時に想定していた力を上回る確率がゼロとは言えないので、どんな橋でも「絶対壊れない」とは言い切れません。そうした研究を行っているのが中山先生。約10年 前、東京大学工学部で、「今後の工学のあり方」について議論されました。その結果、世界の安定化に貢献する主要な工学分野として挙げられたのが、『平和安全保障工学』、『経済安全保障工学』、『環境安全保障工学』、『技術安全保障工学』の4つ。その中で私が関心を寄せている研究テーマのひとつが『技術安全保障工学』の分野に属するもので、橋や河川堤防などの社会基盤構造物の信頼性評価法やリスク解析法の研究を行っています。
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樋口 忠彦 研究室

「気持ちいい」「心が落ち着く」風景の共通点は、「コの字型」にあり?

学校の中で「ここに来ると気持ちが晴れる」という場所はないですか? 散歩していても「ここに座ると心が穏やかになる」という、お気に入りの場所に巡り会ったりしませんか? 人々が「気持ちいい」「心が落ち着く」と感じる場所には、共通する特徴があるのではないか、と研究しているのが樋口先生。「気持ちいい、心が落ち着く場所の特徴を探ると、なぜ京都や奈良、鎌倉に都が開かれたかもわかってきます」と先生は言います。秘密は「コの字型」にあるらしいのですが...。
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二神 種弘 研究室

微生物がコンクリートを食べる? 土砂崩れの原因になる? ダイオキシンを分解する?

1999年に広島県西部で起こった土砂災害は、甚大な被害をもたらしました。なぜそんな土砂崩れが起こったのか?という問いに対し、「原因は微生物にもある」という見解を示したのが二神先生です。近年、山地斜面や渓流近くまで宅地開発が進み、しばしば土砂災害が発生し、その規模も年を追うごとに甚大化する傾向にあります。災害の甚大化の原因として、山腹や土石流の起こりやすい谷の都市化とともに、山地斜面の生態系が変化し、富栄養化が進んだことが考えられます。かつて樹木や落葉は、燃料や堆肥の原料としてよく利用されていました。が、生活様式や農業方式の変化でこれらを使わなくなったため、落葉枝などの有機堆積物が増加し、微生物の繁殖しやすい条件が整ってしまった。そういう土壌は水分も多いため、崩壊しやすくなっているのです。先生は強調します。「土木技術者は微生物のことをよく知り、その力を活かすべきだ」と。
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三好 孝治 研究室

PDAで江戸時代にタイムスリップ...歴史を知ると自分の町がもっと好きになる

京都や奈良などの「古都」と呼ばれる都市を尋ねると、昔からの町並みが今も残っている風景に出会うことがあります。古めかしいけど、どこか懐かしいそれらの町並みを歩くと、なんだか心まで温かくなったりするもの。でも「京都や奈良に限ったことじゃない。私たちの暮らす町にも歴史があり、文化があります。それを理解することが、魅力的な町をつくるために大切です」と、三好先生は語ります。今の暮らしを豊かにするヒントが、古い町並みの中に隠れているのです。
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