平田 圭子

ひらた けいこ

平田 圭子 Keiko Hirata

環境学部 環境デザイン学科 准教授
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ベンチがそこにあるだけで、人の気持ちは安らぐ?

人間が暮らす空間を、いかに心地良く、快適にできるか。そのための居住環境計画を、私たちは研究しています。どれほど優れた都市計画を練っても、立派な建築物を建てても、そこに人間中心の視点がなければ、居心地の良い空間は生まれません。
人間が住み使うという点から考えれば、商店街には休憩用ベンチが必要でしょう。じゃあベンチであれば何でもいいのか?と言うと、そうではない。どんな形のベンチに人は安らぎを覚えるか、色は、配置は...配慮すべき点は多々あるのです。当然、バリアフリーやユニバーサルデザインといった考え方も、取り入れなければなりません。
一つひとつのデザインは点であっても、「人にやさしい」という視点でつながれば、点は線となり、やがて面と発展します。それが、安心で安全な居住環境を生み出すのです。

店舗や住宅の開口部は、訪れる人に強い印象を与える

私は以前、企業でインテリア企画の仕事をしていました。その時の経験から、建物の外と内をつなぐ「開口部」が持つ意味に注目するようになりました。
開口部には入口やショーウインドウといったものが設置されていますが、これらのデザインによって、家や店の雰囲気がガラリと変わります。
ガラス張りで店内が見えるような造りにすれば、人の目を引きつけ、内部へと誘う効果が高まります。入口や窓が小さく、ぴったり閉まっていると、人は寄り付きにくいものですが、そうした建物は一度気に入ってしまうと、長い付き合いが生まれます。
つまり開口部をデザインするにあたって、単にキレイとかカッコいいだけで決めてしまってはいけないのです。どのような住居に、またはショップにしたいか、という意図をしっかりとらえておかないと、意図に合わない、チグハグな開口部になりかねません。最近は開口部も多彩なので、私は学生と一緒に街に出て、気になるお店や住宅の開口部を片っ端からデジタルカメラで撮影し、研究材料としています。

地域の人々と共に新ブランドを創る活動に、学生も参加

私は「Hlab→」(HIRATA Laboratory)というブランドを立ち上げ、産・官・学、そして地域の人々と一体になり、さまざまなプロジェクトを実施しています。もちろん、学生にもどんどん参加してもらっていますよ。
プロジェクトは、バリアフリーを取り入れた「民家リフォーム」、大学キャンパス内にある文具店の「店舗改装計画」、地域の核にする「スーパーマーケット提案」と多彩。広島工大の近くにある「コイン通り街づくりプロジェクト」や、広島都市圏パーク&ライド推進協議会と共同研究している「パーク&ライド・ロゴデザイン」といったものもあります。地域に溶け込みながら、多くの人と力を合せて活動すると、学生たちには周囲への配慮や柔軟な思考力が身に付くようですね。
大学での研究にとどまらず、学んだことを社会に具体的に提示するという活動は、貴重な経験です。これらが学生の自信を生み、就職活動をする際に堂々とアピールできる実績にもなっています。