広島工業大学 女子学生キャリアデザインセンター

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佐々木 かをりさん
株式会社ユニカルインターナショナル
株式会社イー・ウーマン
代表取締役社長

佐々木 かをりさん

知恵と工夫で、ベストを尽くす。
それがずっと変わらない私のスタイル。(2010年3月取材)

自分なりのベストを尽くすことで自信を身につけた20歳代。

自分なりのベストを尽くすことで自信を身につけた20歳代。

イー・ウーマンやユニカルインターナショナルの社長にして2人のお子さんを持つ母、佐々木かをりさん。どのような20歳代を送られていたのでしょうか。

「意外に思われるかもしれませんが、大学生のころは漠然と25歳位で結婚して、旦那様を家で待つ生活が普通だと思っていました。何がしたいということはあまり思っていなくて、大学に就職課というものがあることすら知らなかったんです。まわりの友人に誘われて、何社か説明会や面接を受けはしましたが、企業の中に入って、制服を着て仕事をすることには、反発を覚えました。そんな時、高校時代からアルバイトを続けてきた音楽系のイベント会社の社長が、私の働きぶりを買ってくれ、誘ってくれたのでそのまま就職することにしました。
コンサートチケットの販売プロモーションをしていた会社ですが、与えて頂いた仕事に熱中して、工夫を重ね、自分なりに「いい仕事をしよう」という姿勢で取り組んでいました。今日、佐々木に仕事を頼もうと言ってくれた人がいる。それがチラシ配りだろうと、窓ふきだろうと、どんな仕事であろうと一所懸命やるという姿勢。それが、私の特徴だったのだと思うし、今もその思いは変わってはいません。
就職して1年後にフリーランスの通訳になった時、アルバイト時代からの約8年間で200~300枚の名刺が私の手元には残っていました。「英語の通訳などできる仕事をください」と、1枚1枚手書きの挨拶状をしたためました。23歳の頃です。不安というものは特にありませんでしたが、大学を卒業する3月に一人暮らしを始めていたので、家賃を払っていかなければいけなかった。当時は日本国内で派遣会社が出来始めた頃で、私も何社か登録。フリーランスの通訳の仕事が安定するまでに一時的に職を貰うチャネルを増やそうという思いでしたが、1社登録すると何10件も仕事のオファーがくる時代でした。そこで、短期間の仕事を2度お引き受けしたことがありました。
最初に受けさせてもらったのは、夏季休暇をとられる秘書の方の代理で、1週間だけのお仕事でした。夕方までにと依頼された仕事を10時半には終えてしまい、その後の時間、オフィス中を掃除したり、ファイル整理をしたり、出来る限りの仕事をしたところ、大変気に入ってもらい正式に入社するように誘っていただきました。
その次の派遣先は外資系金融機関の受付。国内外からかかる電話への対応や来客への対応だったのですが、仕事をし始めて10分もしないうちに社員の方が来て、「あなたの対応は素晴らしい」と言っていただき、2週間が過ぎた頃には、社長から正社員になるよう誘っていただきました。熱心に働くことで可能性が生まれるという体験となりました」。

思いこみのメガネを取っ払えば素晴らしさが見えてくる

思いこみのメガネを取っ払えば素晴らしさが見えてくる

フリーランスとして順調に仕事が増え始めた25歳当時、佐々木さんは大学3年生で訪れたアメリカを再度訪問されました。

「大学時代、念願だったアメリカ留学は、実際に行ってみたらあまり楽しくなくて(笑)。でも、後から考えると、あの時は自分の中の小さなメガネで見ていたし、自分の価値観を基準に判断していたんですよね。フリーランスで仕事をするうち、大学の時抱いたあの感情は、アメリカが悪いのではなく、佐々木の懐が小さくて視野が狭かったために、勝手な判断をしてしまったのではないかと思ったんです。これは今でも「いい気づきだった」と思います。それでお金を貯めて、仕事を断り、1カ月間、アメリカに行ったのです。全くの白紙で、相手が素晴らしいと思って、体験しようと決めた1カ月は素晴らしい出会いの日々でした。人は思い込みで行動したり、判断するもの。自分の心次第で良くも悪くもなるものなのだなと、行ってみてよくわかりました」。

働くとは「貢献」すること。やり尽くすことが大切

働くとは「貢献」すること。やり尽くすことが大切

働くということは自分の技術や知識で、社会やまわりに「貢献する」ということです。
結婚や出産を経て、仕事を続けるかどうかというのは個人やその家族の選択。それぞれの価値観でいくつもの道があっていいと思っています。大切なことはどんな選択であれ、その人がその選択を喜び、没頭しているかどうかだと思います。
私自身は出産後も働き続けることを選びましたが、もちろん、何もかもがトラブルなく進んできたとはいいません。子どもも人間です。晴れの日もあれば雨の日もあります。会社でも計画と違うことがおきます。でもどちらも課題に対して、知恵と工夫でできることをやり尽くすことが大切です。それは私にとって決して嫌なことではありません。自分が生んだかわいい子どもの笑顔を見れば、すべては帳消しとなりますし、仕事にしても、課題を乗り越えていけば、自分自身にスキルとして残っていきます。
ちなみにイー・ウーマンの調査では、子どもがいる働く女性の78%が「子どもがいることが仕事にプラスになっている」と答え、90%が「人生にプラスになっている」と答えています。
働き続けることを考えて、就職活動中の学生さんでよく「育児休暇」などの福利厚生を気にされる方がいますが、男性であれ女性であれ、その人の働きが本当によければ、会社は辞めさせるはずはありません。大切なのは今のあなたに何ができるかということ。私はそう思いますよ。

株式会社ユニカルインターナショナル
株式会社イー・ウーマン
代表取締役社長
佐々木 かをりさん
Kaori Sasaki

東 京都出身。上智大学卒業後、高校時代からアルバイトとして勤務していた音楽系イベント会社へ就職。約1年の勤務の後、フリーランスの通訳となる。1987 年には(株)ユニカルインターナショナルを設立。2000年には(株)イー・ウーマンを設立し、サイト「イー・ウーマン」 (http://ewoman.jp)をスタート。
社長業だけでなく、「ニュースステーション」レポーター、「とくダネ!」コメンテーター等、テ レビでも活躍。「佐々木かをりの手帳術」「自分が輝く7つの発想」「人生をプラスに広げる5つの視点」など、時間管理法や手帳術などの著書でも知られ、プ ロデュースした「アクションプランナー」は改良を重ね、多くの人に愛用されている。
(2010年3月取材)

佐々木 かをりさん
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