第16回青少年のための科学の祭典に出展!

2010年12月07日

本学、環境学部地球環境学科の菅雄三先生(広島工業大学高度地球環境情報研究センター長)は、10月30日(土)~31日(日)の二日間「第16回青少年のための科学の祭典」広島大会に出展しました。この大会は(財)日本科学技術振興財団・科学技術館の主催により全国各地で開催されるイベントで、理科や数学・科学技術といった理工系分野の実験や工作を、親しみやすいブース形式やワークショップ形式で展示して来場者に楽しんでもらいます。今回、広島の私立大学としては本学が初の出展となりました。
会場は広島市中区の広島市こども文化科学館。大学や高校、中学、小学校、研究団体など屋外テントも含め、58のワークショップやブースが、1階から3階まで全館に展示されました。小学生を中心にチビッ子たちや親子連れが多数訪れ、秋の一日を科学展示で楽しみました。

広島市こども文化科学館

会場となった広島市こども文化科学館。

広島県庄原市の豪雨災害を分析した画像を閲覧している様子

平成22年7月21日の広島県庄原市の豪雨災害を分析した衛星画像。土砂崩れが起きた箇所などがコンピュータにより分析されます。

本学の展示は「宇宙から地球を探る」と題し「人工衛星データから環境と災害の地図を作ろう」と題したワークショップ形式で行われました。ブースには3台のコンピュータとモニタが置かれ、3Dビューワー(3次元衛星画像表示ソフト)が来場者に自由に扱えるよう用意されました。表示されるデータは本学が所有するアンテナで受信した人工衛星「だいち」のもの。本学は「だいち」の受信により、JAXAの地域拠点となっています。海外の衛星データを利用できるライセンス契約も結んでいます。
現在本学で利用している衛星の分解能(地上の物体を識別する解析能力)は0.7メートルまで向上しており、7km四方のデータをなんとたったの4秒程で観測することができます。広い範囲の地上の様子を短時間で収集することができるのです。台風や豪雨、地震など災害時においては初動態勢が最も重要と言われますが、飛行機やヘリコプターによる視察は天候不良時には不可能です。人工衛星なら、悪天候下でも宇宙から現状を捉えられるので、災害復旧のために大きな力を発揮します。菅先生らの広島工業大学高度地球環境情報研究センターでは、これらの地球観測衛星情報を活用し、環境保全や迅速な災害調査や分析に役立てる研究と人材育成を進めています。
立体解析で標高もわかります。高潮などのとき、どの程度の水位でどの地域が冠水するか、シミュレーションを行っています。災害による被害を食い止めるために活用できます。
衛星画像からは広い範囲での植生の状況も分析できます。季節ごとの農作物の成育状況や土地開発による森林伐採の状況を分析できます。農業・林業や環境研究に活用されています。

4年生の市川圭君

4年生の市川圭君。「画像に立体感があって、本物はすごいなと思いました。ソフトとデータがHPからダウンロードできるそうなので、家でもやってみたい」

年長さんの木村しゅんすけくんとお母さま

年長さんの木村しゅんすけくんとお母さま。「海の水位が上がったら冠水する地域の分布が興味深いですね」とお母さま。「近所の川を探してみたよ。おもしろかった」としゅんすけくん。

3年生の伊達万佑子さん

3年生の伊達万佑子さん。パソコンを扱う手つきも慣れていて、自分でメニューを見つけ、画像を切り替えて楽しんでいました。「いとこのお兄ちゃんが広島工業大学で地球環境について勉強しているので、どんな内容か知ることが出来てよかったです。」

男子、女子、たくさんの子どもたちに参加してもらい、大賑わいの二日間でした。