講演会「センサーネットワーク低消費電力化の技術動向」が開催されました。

2011年08月30日

7月11日(月)、電気学会中国支部主催の講演会「センサーネットワーク低消費電力化の技術動向」が開催されました。講師は広島工業大学情報学部情報工学科教授の濱崎利彦先生。東日本大震災以降、注目が集まっているエネルギー・電力問題に対して、濱崎先生は、情報技術がいかに電力とかかわってくるかというテーマから講演を行われました。この講演は、一般の研究者とともに広島工業大学の情報学部情報工学科の2年生も聴講しました。

インターネットによる通信量は、今後15年で約190倍になると予想されています。その際、ITに使用される電力が消費電力全体の5%から20%まで伸びると考えられています。情報通信社会は今後ますます進化していく中で重要になるのが、IT機器の省エネ化です。中長期的視野に立った情報技術によるエコ社会への変革が求められています。

「経済産業省の定める省エネ目標を達成するには、IT技術による大規模な社会構造の変革が必要」と濱崎先生。

「経済産業省の定める省エネ目標を達成するには、IT技術による大規模な社会構造の変革が必要」と濱崎先生。

センサーネットワーク技術に関する最新の情報を、わかりやすく説明していただきました。

センサーネットワーク技術に関する最新の情報を、わかりやすく説明していただきました。

さらに、情報の「見える化」に必要なセンサーモニタリング、震災を機に発覚した日本におけるスマートグリッド技術の遅れ、ドイツのEnOcean(エンオーシャン)社で開発された自律的無線システムを利用した配線不要のスイッチなど、情報技術と省エネの関係をさまざまな角度から紹介されました。

また、昨年まで民間企業の第一線で働かれていた経験のもと、電力消費量から見たセンサーネットワークの最新の開発事例や今後の課題についてお話がありました。
講演後の質疑応答では、今後センサーのエネルギー源についての質問があり、太陽光を使ったものが一番安定しているという回答をいただきました。

「当日は100名近くの研究者や学生が聴講しました。

「当日は100名近くの研究者や学生が聴講しました。

学部生からも活発な質問が行われました。

学部生からも活発な質問が行われました。

司会を務められた情報学部情報工学科の永田先生。

司会を務められた情報学部情報工学科の永田先生。

左から金崎君、福永君、植田君、横山君。

左から金崎君、福永君、植田君、横山君。

聴講した金崎康成君、福永晋之介君、植田悠仁君、横山司君(大学院工学系研究科博士前期課程情報システム科学専攻)の4名に感想を伺いました。
ITの進化が消費電力量を増加させるという話をあらためて意識しました。研究では目的を達成することばかりを考えてしまいがちですが、エネルギーの消費を抑えるという視点も重要だとあらためて認識しました。また、こうした学会を学部生が聴講できる機会はなかなかありません。内容的には高度だったかもしれませんが、学部生にとっては今後に向けて刺激になったのではないでしょうか

情報学部情報工学科