2011年12月20日
空を切り裂く矢、「エイッ」という掛け声、竹刀が面をとらえる音。いつもの体育館がまるで違った場所に感じられるほど引き締まった空気を感じます。11/19(土)、第32回体育会武道班合同演武祭の日。日頃から鍛錬を積み重ねてきた7つの武道系クラブおよび和太鼓サークル「鼓遊会」が、その練習成果を披露する日です。各クラブの演武の後に体験コーナーもあり、武道になじみのない一般の人でも親しめる内容となっていました。
当日はあいにくの雨。しかし、鶴記念体育館の中は熱気でいっぱい!
8つの団体が参加。衣装もそれぞれ違います。
1 弓道部
始まる前に「弓道は静かな武道」との紹介が。水を打ったように静まった会場に、矢が弓から離れる音、ステージに立てかけられた的に当たる音、的中時の掛け声だけが響き渡ります。「掛け声は、しゃー(射)と言ってるんです」と部長の松谷紀之君(環境学部地球環境学科・2年)。「大学ごとに掛け声も練習方法も違います。広工大の弓道部は、学生が互いに指導し合いながら毎日練習に励んでいます。チームワークもありながら、楽しい中にも礼儀がある、そんなクラブです」
2 合気道部
相手の力を利用し、倒すことなく相手を制す合気道。年齢性別を問わず楽しむことができます。この日は杖や木刀を使った演武も披露されました。その流れるような動きはまるでダンスのよう。練習の成果が伝わる動きに皆、魅了されているようでした。
3 柔道部
「強くなりたいのか」「なら俺といっしょに部活に行ってみるか」という寸劇(?)で始まった柔道部。半年後には見違えるほど強くなった、かつてのいじめられっ子の姿が。「なんでお前そんなに強くなったんだ」「それは、柔道部に入ったからだ!」・・・その後は真面目に(?)形や技、日頃の練習の様子などキレのある動きを披露しました。
弓を持って立つ姿が美しい!(弓道部)
「大学からでもOK。気軽に参加してみてください」と松谷君。
合気道部は「己に勝つ」をモットーに、日々稽古を行っています。
柔道の基本は「受け身」にあり。
4 空手道部
集団演武、板割りなど迫力ある演武の後に体験コーナーが。見学していた安田女子大の方が、部員の指導のもと突きや蹴りを体験していました。こんな機会でないとなかなか体験できないことだけに、楽しそうにチャレンジしていました。
5 鼓遊会
休憩をはさんで、和太鼓サークル「鼓遊会」の登場。乾いた力強い太鼓の音が体育館内に響き渡ると、空気がピリッと引き締まります。体験コーナーは、実際に太鼓に触らせてもらうことに。部員とともに「サザエさん」を楽しく演奏しました。
6 少林寺拳法部
「集合!」「おーっ」の掛け声で始まった少林寺拳法部の演武。なかなかの激しい動き、素人には難しそうに見えるんですが、どうなんですか?「僕も大学に入ってから始めたんです。力は必要ではないので、女性でも気軽に参加できますよ」と副部長の佐藤龍介君(工学部建築工学科・3年)。体育館の床の上に投げられていましたけれど・・・「いつも板の上で練習しているので、それほど痛くないです。もちろん練習は大切。日々、励んでいます」
突きはひねりを入れるのがポイント。しっかり指導中。(空手道部)
韓国や上海万博でも演奏経験のある鼓遊会。
後ろには少林寺拳法部の大きな旗が。
「自分から攻撃するのではなく、相手からの攻撃を受けそれを返すのが少林寺拳法の特徴です」と佐藤君。
7 ボクシング部
広工大ではボクシング部も武道系クラブに含まれています。この日はミット打ちやマスボクシング(軽くパンチを当てるスパーリング)を披露しました。トレーナーから「いいパンチだ」「あごを引け」といった声が出るほど、普段通りの迫力たっぷりの練習メニューを見ることができました。
8 剣道部
昇段試験などで行われる剣道形は模擬刀を使った本格的なもの。見る者も少し緊張します。その後は防具を付けた通常の練習風景を拝見、気持ちのいい声が体育館に響き渡りました。
腰の入った重そうなパンチ(ボクシング部)
美しい面が決まりました!(剣道部)
終了後にはコーヒーメーカーなどが当たる抽選会も。
「地域の方にも見ていただきたいと思います」と松浦君。
終了後、演武祭実行委員会委員長の松浦光紀君(工学部機械システム工学科・3年)にお話を聞きました。「今年から鼓遊会が正式に参加し、より盛り上がった演武祭になったと思います。クラブ間の調整やスポンサーさんとの交渉など大変なこともありましたが、無事終了しホッとしています。武道は見たり体験したりする機会がなかなかないとは思いますが、これを見て少しでも興味を持った方は、ぜひ来年その美しさを見に来てください」