環境デザイン学科平田ゼミで新商品開発「宮島守り砂プロジェクト」が現在進行中!

2012年08月31日

年間300万人の観光客が訪れる世界遺産の島、宮島。広島工業大学からも近く、特に今年は大河ドラマ「平清盛」の影響もあり、たくさんの観光客でにぎわっています。
この宮島には昔から「お砂守」という習わしがあるのをご存知でしょうか。かつて旅人が、道中の安全を願い宮島の砂を持ちかえり、無事に戻った際は自分の土地の砂と混ぜ、返納していたというお話が伝わっています。この「守り砂」のストーリーを生かして、宮島により注目が集まるような商品を開発できないか、株式会社ソアラサービスの提案を受け立ち上がったのが、環境学部環境デザイン学科の平田ゼミのメンバーです。

1.学生ならではのアイデアを 打ち合わせで議論百出

企画は今年4月にスタート。広工大からはリーダーの山口恵子さん(環境学部環境デザイン学科3年・広島市立基町高校出身)を中心に、9名のメンバーが参加しました。

企画は今年4月にスタート。広工大からはリーダーの山口恵子さん(環境学部環境デザイン学科3年・広島市立基町高校出身)を中心に、9名のメンバーが参加しました。

はじめは、ストラップに付けた瓶に、砂を詰めることを考えていましたが・・・。

はじめは、ストラップに付けた瓶に、砂を詰めることを考えていましたが・・・。

(株)ソアラサービスの岩本かさねさん(中央)は、平田ゼミの卒業生。卒業生の縁がきっかけでこの企画がスタート。

(株)ソアラサービスの岩本かさねさん(中央)は、平田ゼミの卒業生。卒業生の縁がきっかけでこの企画がスタート。

「商品のターゲット層に近い、学生ならではの感性を期待しています」と岩本さん。

「商品のターゲット層に近い、学生ならではの感性を期待しています」と岩本さん。

この企画は、今年の4月から宮島の大聖院さんのご協力のもとスタートしました。5月には、ソアラサービスの岩本さんを交えて、広工大で企画会議を行いました。「お土産になるような、かわいい商品でないと買ってもらえないのでは」「少し高級感がある方がいいかも」「返納させるような仕掛けも必要なのでは」学生からは次々とアイデアが湧き出てきます。
ずっと学生とコラボした商品開発をしたいと考えていました。今回、この企画を平田先生にお伝えしたところ、すぐに学生に声かけしてくださいました」とゼミの先輩でもある岩本さん。「私自身、学生の時にデザインコンペに参加したり、スーパーマーケットの店舗改装計画を立てプレゼンをしたり、実社会に近い位置で勉強することができました。その経験が今に生きていますね
この日の打ち合わせは、砂を入れる容器やパッケージのデザインをまとめ、それを企画書に仕上げることを宿題に終了しました。

2.緊張のプレゼン デザインをブラッシュアップ

中区広瀬北町にある(株)ソアラサービス。「広島に“あったらいいな”をカタチに」をテーマに、地域をもっと元気にする事業活動を行っています。

中区広瀬北町にある(株)ソアラサービス。「広島に“あったらいいな”をカタチに」をテーマに、地域をもっと元気にする事業活動を行っています。

説明を行うプロジェクトリーダーの山口さん(右)。

説明を行うプロジェクトリーダーの山口さん(右)。

プレゼンにはソアラサービスの牛来千鶴社長(中央)も参加。

プレゼンにはソアラサービスの牛来千鶴社長(中央)も参加。

企画書にはデザインイメージと問題点をまとめました。

企画書にはデザインイメージと問題点をまとめました。

プレゼンの後、岩本さんの案内でソアラサービスの社内を見学。

プレゼンの後、岩本さんの案内でソアラサービスの社内を見学。

「こういったプレゼンの経験は、就職活動にも生きるはず」と坂村さんと山口さん。

「こういったプレゼンの経験は、就職活動にも生きるはず」と坂村瞳さん(環境学部環境デザイン学科4年・比治山女子高校出身)と山口さん。

時は移ろい、7月。今度は学生がソアラサービスに向かい、プレゼンテーションを行いました。参加したのはプロジェクトリーダーの山口さんとメンバーの坂村さん。ソアラサービスの牛来千鶴社長やデザイナーの対馬肇さんも参加する中で、自分たちが考えてきたアイデアを発表しました。
ポイントは二つ。スマートフォン全盛時代、ストラップ型の容器は若者に受けないかもしれないということ、そして砂を返納したくなるような仕掛けを考える必要があるということ。これらの問題を解消するために学生が提案したのは

また、返納しやすくするために、返した砂で絵を描いたり、焼き物を作ったりできないかといったアイデアも飛び出しました。
学生同士で意見を出し合い、平田先生からもアドバイスをいただいて、この2案にまとめました」と山口さん。「企業の人を前にプレゼンするのは初めてだったので、とても緊張しました。こういった機会を経験する中で、人前でわかりやすく話すスキルを上達させていければと思います」この日、皆で話し合ったイメージの“素”を大学に持ち帰り、さらに磨いていきます。

3.大聖院で商品説明 商品開発も大詰め

宮島で最も歴史の古い寺院である大聖院。

宮島で最も歴史の古い寺院である大聖院。

商品のサンプルを持参し、ソアラサービスの岩本さんとともに説明を行います。

商品のサンプルを持参し、ソアラサービスの岩本さんとともに説明を行います。

お話を聞いていただいた大聖院の吉田正裕座主。

お話を聞いていただいた大聖院の吉田正裕座主。

紙タイプ、瓶タイプそれぞれのパッケージと紙袋のサンプル。願いごとを紙に書いて中に詰めるようにしました。

紙タイプ、瓶タイプそれぞれのパッケージと紙袋のサンプル。願いごとを紙に書いて中に詰めるようにしました。

「自分たちの思いを伝えることができ、さらにいい知恵をいただくことができました」と山口さんも手ごたえを感じていた様子。

「自分たちの思いを伝えることができ、さらにいい知恵をいただくことができました」と山口さんも手ごたえを感じていた様子。

このプロジェクトがうまくいきますように。

このプロジェクトがうまくいきますように。

8月、大聖院の吉田正裕座主に商品について説明を行うために、商品サンプルを携え宮島を訪れました。
デザイナーさんから上がってきたデザインパターンがたくさんあり、細かいところまでこだわりを感じて驚きました。“自分たちで買うとしたら”という視点で、おしゃれでかわいいものを中心に集めました」と山口さん。「将来は商品開発をする部署で働きたいと考えているのですが、ものができていくまでの流れを、身を持って体感することができました
彼女たちの経験はまだまだ浅いですが、自分たちのアイデアをきちんと伝えて行こうという姿勢が伝わってきす。「商品を見せていただきましたが、若い人の感性でつくられていて、デザインもかわいいですね。しっかりと考えられたということが伝わる説明でしたね」と吉田座主からも合格点をいただきました。

「宮島守り砂プロジェクト」もいよいよ大詰め。発売は10月ごろを予定しています。正式な商品が完成しましたら、またお伝えいたしますので、お楽しみに!

このことは、2012年8月22日の中国新聞朝刊(20面)、2012年8月21日の広島ホームテレビ「Jステーション」でも紹介されました。

環境デザイン学科平田ゼミ・研究室