「JICA集団研修」世界の研究者・技術者に、広工大の施設や地球環境学科菅研究室の研究を紹介

2012年09月18日

7月20日、平成24年度JICA(独立行政法人 国際協力機構)集団研修「環境地図(地球地図)作成コース」の一環として、5カ国(ネパール・ラオス・タイ・セルビア・セネガル)7人の地図測量の専門家が本学を訪問、環境学部地球環境学科 菅雄三教授の研究内容の紹介や、地球観測ステーションなどの施設見学などが行われました。

バスで広島工業大学地球観測ステーションへ。

バスで広島工業大学地球観測ステーションへ。

施設の概要を説明する菅先生(一番右)。

施設の概要を説明する菅先生(一番右)。

午前中は本学にて、人工衛星を利用したリモートセンシング技術など菅先生の研究内容についてのレクチャーが行われました。午後は、バスで広島工業大学高等学校敷地内にある地球観測ステーションに移動し、施設見学が実施されました。

多国籍の方々が集まっているため説明はすべて英語です。菅先生のジョークも飛び出し、なごやかな雰囲気でした。

多国籍の方々が集まっているため説明はすべて英語です。菅先生のジョークも飛び出し、なごやかな雰囲気でした。

菅先生が出演されたTV番組の映像を見ながら、衛星画像を利用した防災システムの構築方法を勉強。

菅先生が出演されたTV番組の映像を見ながら、衛星画像を利用した防災システムの構築方法を勉強。

広島工業大学は、これまで国内及び海外の衛星からの画像データを直接受信してきました。まずは直径13mのパラボナアンテナについての説明を受け、屋内のコントロールルームへ。参加者のみなさんは国を代表して日本の技術を学びに来られた方ばかりです。なごやかな中にも、一つひとつのお話を真剣に聞き入る姿が印象的でした。
特に、衛星からのデータを使用して災害エリアを3D化して表示するシステムは、高い注目を集めていました。和歌山や山口で実際に起きた地滑りの例を用いながら、その土砂量を自動的に分析できるシステムなどを紹介、さらに昨年タイ・アユタヤで起きた洪水の様子も紹介されました。タイから参加した方は、食い入るようにモニターを見つめていました。

続いて菅研究室が独自に開発を行った「Ganmi3D」という3Dビューアーシステムの紹介が行われました。このシステムは、衛星画像や航空写真といった画像データと既存の地図情報を組み合わせ、3次元的に画像解析を行うことができるもので、災害時の初動体制作業の効率化などに効果を発揮します。こちらも大きな注目を集めていました。

富士山の衛星画像を使って「Ganmi3D」を説明。

富士山の衛星画像を使って「Ganmi3D」を説明。

深層崩壊によって、赤い部分が標高が低くなった地域、青い部分が標高が高くなった地域を表しています。

深層崩壊によって、赤い部分が標高が低くなった地域、青い部分が標高が高くなった地域を表しています。

また、広島を知ってもらうことも忘れない菅先生。広工大からも近い宮島の衛星画像を見せながら「I strongly recommend you to visit Miyajima」と勧める菅先生の言葉を聞き、参加者の次の訪問先は宮島に決定しました。

ネパールから来たダモダルさんは「衛星画像を利用した自然災害対策に関するたくさんの技術や知識が吸収できました。また、広島についても知ることができて、とても感謝しています」さらに「ネパールも山が多く、雨がたくさん降るため、地滑りなどの災害が多数発生しています。ここで学んだこと、知ったことを国に持ち帰って、利用できればと考えています」と満足そうに話されていました。
広島の名所から菅研究室のさまざまな先進的研究まで、多くのことを知っていただけた今回の見学。衛星画像解析技術は、今後もさまざまな分野に応用が期待されています。世界中で先生のシステムが利用される日も遠くはないのかもしれません。

専門的な質問も多数飛び出しました。

専門的な質問も多数飛び出しました。

最後にパラボラアンテナの前で記念撮影。

最後にパラボラアンテナの前で記念撮影。

「Thanks」という言葉を何度も発していたダモダルさん。

「Thanks」という言葉を何度も発していたダモダルさん。

地球環境学科 菅ゼミ・研究室