本学電子情報工学科の前田 俊二教授が、2012年度精密工学会高城賞を受賞しました!

2013年05月28日

本学電子情報工学科の前田 俊二教授が、2012年度精密工学会高城賞を受賞しました!

精密工学会高城賞は、精密工学分野で独創性に優れ、工業的価値が高いと認められる論文に贈られる賞です。

■受賞論文タイトル:部分空間法に基づく残差ベクトル軌跡による異常検知手法の検討

■受賞者:前田 俊二(本学工学部電子情報工学科 教授)

■論文概要:病院や大規模商業施設などに設置されている発電設備や工場で稼働している加工設備は、その稼働状態を監視するため、インターネット等を経由し24時間データが監視センターに送られています。これらの設備は、異常が起こると修理等のコストが発生しますが、異常の前段階である予兆を検知することができれば、修理にかかるコストを削減したり、安全性を向上させることができるなどのメリットがあります。
一般的に用いられている予兆の発見方法は、設備の温度や圧力、電圧、回転数などを収集し、一定のライン(しきい値)を超えたデータが検出された時、予兆が発生していると判断する方法です。この従来方法は実用的ですが、環境の影響などさまざまな変動要因により設計通りにならないことが多く、しきい値の設定が難しいという欠点があります。
そこで、本論文では、残差ベクトル軌跡に着目し、過去の正常時のデータを利用して異常予兆を検出する方法を提案しています。過去のデータの特徴を抽出し、学習データを生成します。この学習データと現在のデータを照らし合わせることで、予兆を検出することが可能になります。この研究は、設備の安全性向上やダウンタイム(システムやサービスが停止している時間)低減、保守コスト削減などの実現に寄与し、安心安全な社会へ貢献したといえる点が評価されました。

異常予兆検知のためのデータを時系列で表した図。

異常予兆検知のためのデータを時系列で表した図。

賞状と盾を持った前田教授。企業で研究者をされている共同研究者の渋谷 久恵氏とともに。

賞状と盾を持った前田教授。企業で研究者をされている共同研究者の渋谷 久恵氏とともに。

工学部 電子情報工学科
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