情報通信技術を社会に応用する 「データ収集技術講演会」を開催しました。

2013年10月15日

9月9日、広島工業大学ユビキタス技術研究センターの主催による「データ収集技術講演会」が開催されました。基礎科学実験で用いられる最先端の技術を社会に活用するために、大学や研究機関と企業が交流を深め、より深い情報交換を行うことが求められています。そこで、今回の講演会では、データ収集システムを構築する基盤となる「DAQミドルウェア」およびロボット技術のソフトウェアフレームワーク「RTミドルウェア」を取り上げ、その技術や活用事例が紹介されました。
また、講演会の翌日からは「DAQミドルウェアトレーニングコース」「FPGAトレーニングコース」の2つの勉強会も開催され、より実践的な講習会も実施されました。

社会人、学生、研究者など、参加は自由。本学の学生も数多く参加しました。

社会人、学生、研究者など、参加は自由。本学の学生も数多く参加しました。

開会に先立ち、ユビキタス技術研究センターのセンター長である長坂先生があいさつ。

開会に先立ち、ユビキタス技術研究センターのセンター長である長坂先生があいさつ。

はじめに、ユビキタス技術研究センターのセンター長である本学情報学部情報工学科の長坂先生があいさつ。「基礎科学の研究を社会へ応用することが可能だと信じています。具体的な活用事例を通して、何かを持ち帰っていただければ」と講演会の開催趣旨を説明しました。
また、同じく長坂先生による講演「データ収集技術とその応用」が続けて行われました。長坂先生は、ヒッグス粒子探索チームに情報処理システムの面から貢献されており、その研究内容を紹介。大量のデータを収集するシステムの特徴について、その応用方法も含めて解説されました。

続いて、研究機関の方々から「DAQミドルウェア」と、DAQミドルウェアでも利用しているロボット技術のソフトウェアフレームワーク「RTミドルウェア」についての紹介がありました。以下に発表テーマ、発表者、所属機関(企業)をご紹介します。

加速器を用いたデータ収集の事例について語る千代氏。

加速器を用いたデータ収集の事例について語る千代氏。

茨城県つくば市にある産業技術総合研究所を紹介する安藤氏。

茨城県つくば市にある産業技術総合研究所を紹介する安藤氏。

続いて、「DAQミドルウェア」「RTミドルウェア」の活用事例について講演がありました。

研究機関との共同研究における「企業側の視点」の重要性を語る和田さん。

研究機関との共同研究における「企業側の視点」の重要性を語る和田さん。

ロボット開発の現場に携わってきた経験をもとに、RTミドルウェア導入のメリットやその活用事例を語る菅さん。

ロボット開発の現場に携わってきた経験をもとに、RTミドルウェア導入のメリットやその活用事例を語る菅さん。

講演会に参加した上西直也君(大学院 工学系研究科博士前期課程 機械システム工学専攻 2年)に感想を聞いてみました。
自分の研究内容とは直接関係ない分野だったのですが、これから社会に出ていくうえで、より多くの知識を蓄えていく必要があると考え参加しました。特に企業の方々が、しっかりと専門的な知識を蓄え、研究機関に対しプロフェッショナルとして対応している姿が印象に残りました

長坂先生にもお話を伺いました。「私たち研究者はいろいろな技術を持っているが、その出口を探しにくい。こうした講演会で技術をオープンにし、連携の仕方を探していくことが必要だと考え実施しています。また、研究者がおもしろいと考えていることが利益を生むかどうかは私たちの目では見えない部分があります。そこで企業側から意見をいただける機会としても活用していけたらと考えています

上西さんは講演会の翌日から行われた勉強会にも参加しました。

上西さんは講演会の翌日から行われた勉強会にも参加しました。

「参加した学生には、汎用的にものづくりを行い、それをさまざまな分野に適用させていくやり方を学んでほしいですね」と長坂先生。

「参加した学生には、汎用的にものづくりを行い、それをさまざまな分野に適用させていくやり方を学んでほしいですね」と長坂先生。

広島工業大学では、研究成果を社会に還元するために、このような講演会や勉強会を今後も多数開催していく予定です。

研究・産官学連携

ユビキタス技術研究センター