宇宙から地球を見つめてみよう! 「地球環境セミナー」が開催されました。

2014年03月07日

国道2号線(宮島街道)を広島市中心部から西へ向かって宮島方面に進むと、五日市駅の手前で、左側に大きな白いアンテナが見えてきます。その大きさ、直径約13m! 広島工大高校の敷地内に立つこの巨大なパラボラアンテナは、広島工業大学地球観測ステーションに属するもので、日々、人工衛星からのデータを受信しています。受信したデータは地球環境や災害の被害状況を分析することに役立てられています。
2月8日、このアンテナで受信したデータを利用して、高校生が災害分析や地図づくりを学ぶ「地球環境セミナー」が、広島地球環境情報センターと本学環境学部地球環境学科の共催で開催されました。

チラシを手に誘導する地球環境学科の学生。道路には朝まで降り続いた雪が残っていました。

チラシを手に誘導する地球環境学科の学生。道路には朝まで降り続いた雪が残っていました。

「大学の講義の一端を体験してください」と地球環境学科の菅先生。

「大学の講義の一端を体験してください」と地球環境学科の菅先生。

まずは、人工衛星からの地球観測がどのような仕組みで行われているのかを勉強しました。地球観測衛星は、北極と南極の間の高度700km上空をぐるぐる回る軌道を描いて飛んでいます。こうした軌道を回る衛星を「極軌道衛星」といいます。
ここで衛星から取得したデータを使った地図が登場。衛星は、広い地域を繰り返し観測できるので地球規模の分布図をつくるのに役立ちます。ここで菅先生からクイズ!「この画像は何を表しているでしょうか」答えは植物性プランクトンの量。多いところは良質の漁場であることが推測されます。環境を調べるということは地球の持つ資源を調べることでもあるのです。

赤いところほど植物性プランクトンの濃度が高くなっています。

赤いところほど植物性プランクトンの濃度が高くなっています。

モニターの赤い部分は、植物が生育する範囲を表しています。

モニターの赤い部分は、植物が生育する範囲を表しています。

続いて、地球観測衛星データを使った画像処理実習がスタートです。参加した高校生は、初めて使う画像処理ソフトに戸惑い気味でしたが、大学生のサポートもあり次第に使い方に慣れていきました。

実習は大学生の先輩がサポートするので安心です。

実習は大学生の先輩がサポートするので安心です。

年代の違う画像を比較することで、街の発展や開発の様子を知ることができます。写真は広島市周辺の様子。

年代の違う画像を比較することで、街の発展や開発の様子を知ることができます。写真は広島市周辺の様子。

最後に、3次元衛星画像地図を作成してセミナーは終了しました。参加いただいた高校生の皆さんには、宇宙から地球をのぞいてみる楽しさや、地球環境や災害の様子をつぶさに観測できる意義を理解していただけたのではないでしょうか。 こうした衛星画像を扱う電子国土情報分野は、現在成長著しい分野であり、十分な知識と技術を習得した人材が求められています。この日のセミナーをきっかけに、未来を担うエンジニアが生まれることを期待しています。

地球環境学科

菅雄三ゼミ・研究室ページ

広島工業大学 研究開発事業