広島の4つの大学が連携! 先進医療をチームで担う医療人を育成する「4大学連携臨床情報医工学実習」を実施。

2015年11月17日

広島大学、広島市立大学、広島国際大学そして広島工業大学の学生が集まり、医療系、情報系、工学系といった、それぞれが学ぶ異なる分野について理解を深める「臨床情報医工学プログラム」。高度な知識を持った医療人の育成を目指し、2013年度より開催されているこのプログラムでは、早期医療体験実習や合宿研修などが行われ、自分たちの大学だけでは経験できない体験をそれぞれの学生が重ねています。

9月16日に、広島工業大学で臨床医学実習のうち医用工学基礎として電気電子工学実習が開催されました。この実習では、パソコンで心電や筋電の信号を表示するための基礎的な電子回路やプログラミングを体験。普段、回路やプログラムに全く触れていない学生も、先生や先輩学生に指導を受け、懸命にチャレンジしていました。

指導に当たった生体医工学科の服部先生。「医療、情報、工学、それぞれの技術者が関わる学びを理解し、その上でお互いの得意分野を伸ばしてほしいです」

指導に当たった生体医工学科の服部先生。「医療、情報、工学、それぞれの技術者が関わる学びを理解し、その上でお互いの得意分野を伸ばしてほしいです」

グラフィカルなインタフェースを使ったプログラミングなので、直感的に入力・修正が可能。はじめての学生でも操作が分かりやすくなっています。

グラフィカルなインタフェースを使ったプログラミングなので、直感的に入力・修正が可能。はじめての学生でも操作が分かりやすくなっています。

この講座には、広島市立大学や広島国際大学の学生も参加、本プログラムを受講している広島工業大学生体医工学科の先輩のサポートを受けながら、回路制作からプログラミングまでを体験しました。
近年、技術の進歩で回路製作やプログラミングのハードルが、低くなっています」と服部先生。何かを思い付いたときに少し考えて手を動かせば、比較的簡単に計測装置をつくることが可能です。「患者さまのために何をつくりたいか。何があったら便利なのか」そう考えながら技術を学び知識を蓄えることが、将来チーム医療に携わる技術者には求められます。

昨年実習を体験した先輩が、後輩にていねいに指導。

昨年実習を体験した先輩が、後輩にていねいに指導。

自分の手にクリップを装着。モニタに波形が表れるかどうかを確認しました。

自分の手にクリップを装着。モニタに波形が表れるかどうかを確認しました。

参加した伊東尚輝君(生体医工学科・2年)は「まずは基礎的な増幅回路やフィルタ回路を学び、最終的に心電図モニタを製作しました。波形が正しく表示されたので、ほっとしました」と語ってくれました。
同じく参加した鎌倉花純さん(生体医工学科・2年)は「実習では、大学の授業で学んだことを深く掘り下げることができ満足しています。回路制作やプログラミングは大学に入ってから取り組んでいますが、学んだことがこうして形になったことがうれしいです」と成果を語りました。
また、広島市立大学医用情報科学科からは、長谷弘美さんと神原真貴さん(ともに2年)の2人が参加しました。「少し難しかったですが、広工大の先輩にわかりやすく指導していただき完成させることができました。波形も見ることができよかったです

「実習を通して、日々の授業とはまた違った視点を得ることができました」と伊東君。

「実習を通して、日々の授業とはまた違った視点を得ることができました」と伊東君。

「この実習は、他大学の学生と新しい知識を学ぶこともできるので、刺激になります」と鎌倉さん。

「この実習は、他大学の学生と新しい知識を学ぶこともできるので、刺激になります」と鎌倉さん。

「市立大学の授業では触れることのない医療機器について、詳しく知ることができるのが、このプログラムの魅力です」と神原さん(右)。

「市立大学の授業では触れることのない医療機器について、詳しく知ることができるのが、このプログラムの魅力です」と神原さん(右)。

「広島工業大学や広島大学の大学祭に、この実習の成果をブース出展します」と服部先生。

「広島工業大学や広島大学の大学祭に、この実習の成果をブース出展します」と服部先生。

指導に当たった服部先生は「それぞれ考え方や視点が違う学生が集まり、その違いを知ることがこの4大学連携実習の大きな目的のひとつです。医療系、情報系、工学系それぞれの学問を学ぶ学生の考え方を知ることで、将来、共に働いたときに職種間の溝が埋まることを期待しています」と、実習の有用性を語りました。

実習では、他にも医療機器実習や生体計測実習として広島工業大学の施設を使った人工心肺装置や透析装置の利用方法の学習や、血糖値の測定などを体験しました。新しい知識を得ながら同じ分野を目指す他大学の学生との絆も生まれ、大きな成果を得ることができた実習となりました。

臨床情報医工学に卓越した地域の先進医療をチームで担う人材育成

生体医工学科