3年生がレベルの高い研究や学会発表に挑戦 電子情報工学科テクノクラブの取り組み

2015年11月27日

現在、大学4年生が懸命に取り組んでいるものといえば、卒業研究です。プランを組み立て、実験や調査を行い、論文をまとめ、発表を行う。こうした活動は、ほとんどが初めての経験。戸惑いながらも頑張っている学生も多いはずです。
工学部電子情報工学科には、こうした研究活動を早い学年から経験することができる「テクノクラブ」があります。テクノクラブには1年生からゼミに入ることができ、研究・発表を行うことができます。
どのような研究・活動を行っているのか、テクノクラブの3年生に語ってもらいました。

前田ゼミの森山健君と長谷智紘君(ともに工学部電子情報工学科・3年)は、発電設備のデータを用いた研究を行っています。「実際に風力発電施設からデータをいただき、その風速を予測する研究を行っています」と長谷君。風速予測の精度が上がれば、風力発電による発電量も把握しやすくなり、化石燃料による発電を休ませることも可能になります。将来は、エネルギー問題の改善につながっていく大きなテーマの研究です。
森山君は、発電設備の温度や圧力などをセンサーで計測し、そのデータを用いて故障時期を予測する研究を行っています。こちらも設備を効率的に運用していくためには欠かせない研究と言えます。

森山君(左)と長谷君(右)。「長崎で学会発表も経験しました。発表も緊張しましたが、特に質疑応答はいい経験になりました」(森山君)

森山君(左)と長谷君(右)。「長崎で学会発表も経験しました。発表も緊張しましたが、特に質疑応答はいい経験になりました」(森山君)

今年の夏に行われたオープンキャンパスでは、扇風機を使って風車の風速を予測するシミュレーションを行いました。

今年の夏に行われたオープンキャンパスでは、扇風機を使って風車の風速を予測するシミュレーションを行いました。

2人は4月からテクノクラブに参加。ゼミ配属される前から、研究室を訪れ先生や先輩のアドバイスを受け前へ進んでいきました。

2人は4月からテクノクラブに参加。ゼミ配属される前から、研究室を訪れ先生や先輩のアドバイスを受け、二人とも学会で4回発表するに至りました。

「事前に研究というものを味わってみよう、という意図のもと活動を進めています。今後は、さらなる学生の参加を期待しています」と指導する前田先生。

「事前に研究というものを味わってみよう、という意図のもと活動を進めています。今後は、さらなる学生の参加を期待しています」と指導する前田先生。

山内ゼミの高野涼平君と田中幹也君(ともに工学部電子情報工学科・3年)は、同期現象について研究を行っています。「ホタルの群れが一斉に点滅したり、心臓が規則正しく鼓動したりするのも同期現象と言われています。コンピュータでシミュレーションを行い、回路でも同じような現象が起こるのかどうか調べています」と高野君。自ら組んだ回路を用いて、シミュレーションの結果と比較しながら、コツコツ研究を進めています。3月にはマレーシアの国際学会で発表を行うなど、精力的に活動を行い、国内外あわせ、合計4件の発表を行っています。
田中君は、十字型に組んだ回路を用いてシミュレーションを行っています。「私はシミュレーション中心の研究を行っています。プログラミング言語について先輩に教えてもらうなど、テクノクラブに参加したからこそ学べている部分が大きいですね」田中君も、7月に北海道での学会発表を含め、2件の発表をしています。

高野君(左)と田中君(右)。「成果を上げ、今後もできるだけ学会に参加し、経験を積み重ねていきたいです」(高野君)

高野君(左)と田中君(右)。「成果を上げ、今後もできるだけ学会に参加し、経験を積み重ねていきたいです」(高野君)

回路を組む高野君。「シミュレーションで予測した現象が回路で確認できるかどうか、試行錯誤を繰り返しています」

回路を組む高野君。「シミュレーションで予測した現象が回路で確認できるかどうか、試行錯誤を繰り返しています」

「十字型の回路は、人間の脳の構造の一部と似ていると言われています。電子回路がそうしたところとつながっているのが面白いですね」と田中君。

「十字型の回路は、人間の脳の構造の一部と似ていると言われています。電子回路がそうしたところとつながっているのが面白いですね」と田中君。

「高野君も田中君もよく頑張っていますね。就職時に学会発表の経験や研究について話せることは、大きなアドバンテージになるはずです」と山内先生。

「高野君も田中君もよく頑張っていますね。就職時に学会発表の経験や研究について話せることは、大きなアドバンテージになるはずです」と山内先生。

1年生のうちから研究に取り組むことのできるテクノクラブの活動。はじめての経験ばかりで大変な部分もあるかと思いますが、一方で楽しいこともあります。「学会発表では、いろいろな土地を訪れ、その土地の文化に触れることができます。長崎では、美味しい卓袱料理を食べることができました」(森山君・長谷君)。学びを通じて、さまざまなことを経験しながら、一回りも二回りも大きくなっていくことができます。テクノクラブの学生の今後の活動に期待しましょう。

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