はじめて見るドローンに高校生も興味津々 電子情報工学科で照明のまぶしさ測定実験を実施。

2016年01月08日

広島工業大学高等学校の体育館にドローンが登場
11月上旬の広島工業大学体育館(鶴学園創立50周年メモリアルスポーツセンター)。「ブーン」という甲高い虫の羽音のような音が響かせながら、飛行している物体が見えました。その正体は、話題の「ドローン」。時折ホバリング(空中で静止した状態)を行いながら、天井までの間を、まるで生き物のように上下に移動しています。
このドローン、上下に移動しながら体育館の照明のグレアを測定していました。グレアとはまぶしい光を目にしたときの見えにくさのこと。広島工業大学の工学部電子情報工学科では、広島工業大学高校の高大連携事業として、このグレア測定を行っています。

こちらがドローン(右)。中央のコントローラーで操作します。

こちらがドローン(右)。中央のコントローラーで操作します。

体育館天上の水銀灯・ナトリウム灯のグレアを、その距離を変えながら測定していきます。

体育館天上の水銀灯・ナトリウム灯のグレアを、その距離を変えながら測定していきます。

室内でGPSが使えないため、ブルーシートの上のテープを目印に、有視界飛行でドローンを制御しました。

室内でGPSが使えないため、ブルーシートの上のテープを目印に、有視界飛行でドローンを制御しました。

GPSを用いているため、この日は飛行しませんでしたが、大型のドローンも展示。F1のボディにも使われているカーボンでできています。

GPSを用いているため、この日は飛行しませんでしたが、大型のドローンも展示。F1のボディにも使われているカーボンでできています。

高校生40人が測定を見学
このドローンによる測定を見学したのが、広島工業大学高等学校の情報の授業を選択している高校生の皆さんです。電子情報工学科の田中先生が、高校生に向けて計測の意義を説明しました。「体育館は明るくなければいけませんが、まぶしすぎるとスポーツ選手は困ってしまいます。そこでドローンを使ってさまざまな高さのまぶしさを調べ、研究に活かそうというのが今回の試みです。2020年には東京でオリンピックが開催されるので、体育館の照明に関する研究へのニーズはさらに高まっていくはずです」

およそ40名の高校生が見学。田中先生から計測概要の説明を受けました。

およそ40名の高校生が見学。田中先生から計測概要の説明を受けました。

株式会社中電工のご協力のもと、高校生の前でドローンがテイクオフ!

株式会社中電工のご協力のもと、高校生の前でドローンがテイクオフ!

高校生の代表が、ドローンを触らせてもらいました。「思ったより軽いですね」

高校生の代表が、ドローンを触らせてもらいました。「思ったより軽いですね」

ドローンの魅力は自律飛行にあり
今回、計測に使用したドローンは自ら飛行を制御できるタイプです。GPSが位置を常に特定しているため、風が吹いても同じ場所に自動的に留まろうとします。この日はGPS制御は使いませんでしたが、こうした制御技術にも、田中先生の研究分野である電子制御技術が応用されています。

ほとんどの高校生がドローン初体験。興味深そうに機械を見つめます。

ほとんどの高校生がドローン初体験。興味深そうに機械を見つめます。

2年生の松岡君。「はじめてドローンを間近で見ることができ貴重な経験となりました。大学の先生に直接教わるというのは、いつもと違う感覚で楽しかったです」

2年生の松岡君。「はじめてドローンを間近で見ることができ貴重な経験となりました。大学の先生に直接教わるというのは、いつもと違う感覚で楽しかったです」

広島工業大学高等学校の長谷川先生「ドローンという興味深い機械を通じて、機械工学や電子制御に興味を持ってもらえればうれしいですね。今後も高校と大学の連携を深めていけたらと思います」

広島工業大学高等学校の長谷川先生「ドローンという興味深い機械を通じて、機械工学や電子制御に興味を持ってもらえればうれしいですね。今後も高校と大学の連携を深めていけたらと思います」

今回の試みは、11月7日に本学で行われた「第2回電子デバイス・回路・照明・システム関連教育・研究ワークショップ」のポスターセッションにて報告されました。ポスターセッションとは、学会などで発表者が研究内容をポスターにまとめて掲示し、参加者に説明するもの。

今回の試みは、11月7日に本学で行われた「第2回電子デバイス・回路・照明・システム関連教育・研究ワークショップ」のポスターセッションにて報告されました。(ポスターセッションとは、学会などで発表者が研究内容をポスターにまとめて掲示し、参加者に説明するもの。)

大学の学びを高校生に
広島工業大学では、毎年初夏に行われる公開講座などを通じて、大学の学びを高校生に知ってもらう取り組みを実施しています。今回のドローン計測のように最先端の機器を利用しながら、これからもわかりやすく興味をかきたてるように大学の学びを伝えていきます。

電子情報工学科

田中ゼミ・研究室