広工大にようこそ! 新入生オリエンテーション・ゼミナールを開催しました。(その3)

2016年06月03日

2016年4月建築デザイン学科誕生
今回は、今年4月に誕生した建築デザイン学科のオリゼミの様子をご紹介します。学科の授業「デザインワークショップ」では、学生が自分たちで「世界に一つしかない木製ベンチ作り」に取り組みます。オリゼミでは、そのプロセスを体験するために、広島市や廿日市市の山間部に出向き、間伐体験や製材所、家具工場を見学しました。

バスはまず、廿日市市吉和の吉和展示林に向かいました。初夏のような爽やかな風を受け、自然と会話も弾みます。

バスはまず、廿日市市吉和の吉和展示林に向かいました。初夏のような爽やかな風を受け、自然と会話も弾みます。

現場では安田林業の方々に指導を受けました。まずは、チェーンソーを使った間伐作業の様子を見学。

現場では安田林業の方々に指導を受けました。まずは、チェーンソーを使った間伐作業の様子を見学。

スギ林で間伐を体験
バスがまず向かったのは廿日市市吉和の吉和展示林のスギ林。ここで、(有)安田林業の皆さまに指導していただきながら、間伐作業に挑戦しました。建築材料としての木が、どのような環境で生育しどうやって切り出されているのかを現場で知ることが、この間伐作業の大きな目的です。学生は、はじめての作業に戸惑いながらも、グループ全員が協力して、見事作業をコンプリート! 木が倒れた時は自然と拍手が起こりました。

まずは、根元に直径の1/4の深さまで三角形の切込みを入れます。そして、反対側からのこぎりで切り込んでいくと、狙った方向に木を倒すことができます。

まずは、根元に直径の1/4の深さまで三角形の切込みを入れます。そして、反対側からのこぎりで切り込んでいくと、狙った方向に木を倒すことができます。

切った木を輪切りにしてコースターの完成! 記念品として持ち帰りました。

切った木を輪切りにしてコースターの完成! 記念品として持ち帰りました。

材木が生まれる現場を目撃
山の中で木が切り出される雰囲気を体験した後は、廿日市市の中本造林(株)にて、木材が材木になる様子を見学しました。中本造林(株)は、山林の経営から製材、木製品の製造・販売まで行う総合メーカーです。国内トップシェアを誇る焼杉板の製造工程は迫力満点。専用の釜の中を板が次々にくぐっていき、きれいな焼き色が付いた板が生み出されていきます。のこぎりが木を切る音を聞き、油のにおいを嗅ぎながら、自然の中に生えていた杉がどのように「材料」になるのかを、しっかり目に焼き付けることができました。

中本造林では、豊かな自然環境を維持しながら持続可能な木材生産を行っています。学生は、はじめて見る製材の現場の迫力に圧倒されていました。

中本造林では、豊かな自然環境を維持しながら持続可能な木材生産を行っています。学生は、はじめて見る製材の現場の迫力に圧倒されていました。

材木は、1カ月以上、天日で乾燥させます。こうすることで、加工後の収縮が少なくなります。

材木は、1カ月以上、天日で乾燥させます。こうすることで、加工後の収縮が少なくなります。

伐採された木材が、材木になる様子を真剣に見つめる学生。伐採から製材、そしてこの後訪れた家具工場での加工と、木材製品のたどるプロセスをすべて体験することができました。

伐採された木材が、材木になる様子を真剣に見つめる学生。伐採から製材、そしてこの後訪れた家具工場での加工と、木材製品のたどるプロセスをすべて体験することができました。

途中、大自然の中でお昼ごはん。入学後1週間経ち、仲間も増えてきました。

途中、大自然の中でお昼ごはん。入学後1週間経ち、仲間も増えてきました。

こだわりを持った家具作りを見学
続いて、広島市佐伯区湯来の(株)マルニ木工に向かいました。マルニ木工は戦前から続く老舗の家具メーカー。椅子の製造工程を見学しながら、ものづくりにかける情熱、市場の求めに応じた製品の変化などについて伺いました。「1つでも1000でも同じ製品を作らなければなりません」機械だけに頼るのではない職人の技術と情熱が、定番商品の量産を支えていることを教えていただきました。

バスに乗って、マルニ木工に到着。工場内はヘルメットを着用して見学します。

バスに乗って、マルニ木工に到着。工場内はヘルメットを着用して見学します。

「工業化、自動化が進んでも、人にしかできない仕事がある」家具のカーブは職人が手で覚えることで、素早い量産が可能になりました。

「工業化、自動化が進んでも、人にしかできない仕事がある」家具のカーブは職人が手で覚えることで、素早い量産が可能になりました。

広島市中区の映画館「八丁座」「サロンシネマ」の椅子はマルニ木工製。その最高の座り心地を体感させてもらいました。

広島市中区の映画館「八丁座」「サロンシネマ」の椅子はマルニ木工製。その最高の座り心地を体感させてもらいました。

1年生の石野明衣さん(舟入高校出身)(右)、青木景子さん(山陽女子学園高等部出身)(中)、稲葉里沙さん(美鈴が丘高校出身)(左)。「木のたどる道筋を見学できたことは、とても勉強にもなりました。大学にも慣れてきたので、これから行うベンチ作りがとても楽しみです」(石野さん)

1年生の石野明衣さん(舟入高校出身)(右)、青木景子さん(山陽女子学園高等部出身)(中)、稲葉里沙さん(美鈴が丘高校出身)(左)。「木のたどる道筋を見学できたことは、とても勉強にもなりました。大学にも慣れてきたので、これから行うベンチ作りがとても楽しみです」(石野さん)

同じく1年生の上野あかねさん(広島国泰寺高校出身)。「マルニ木工で、人の思いが詰まった家具を修理する様子を見て、とてもやりがいのある素敵な仕事だなと思いました。私もインテリアに関わる仕事に就いてみたいです」

同じく1年生の上野あかねさん(広島国泰寺高校出身)。「マルニ木工で、人の思いが詰まった家具を修理する様子を見て、とてもやりがいのある素敵な仕事だなと思いました。私もインテリアに関わる仕事に就いてみたいです」

1年生を引っ張っていった向井健君(城南高校(徳島)出身)(右 4年)と秋政亜裕美さん(広島高校出身)(左 3年)。「新学科では、建築からインテリア、デジタルデザインまで幅広く学べます。まずはオリゼミで友達を作って、楽しい4年間を過ごしてください」

1年生を引っ張っていった向井健君(城南高校(徳島)出身)(右 4年)と秋政亜裕美さん(広島高校出身)(左 3年)。「新学科では、建築からインテリア、デジタルデザインまで幅広く学べます。まずはオリゼミで友達を作って、楽しい4年間を過ごしてください」

1日目の体験・見学終了後、湯来町のYMCAコンフォレスト湯来に宿泊。はじめての体験で興奮冷めやらない中、今度は自分たちで製作するベンチのデザインに取り掛かりました。学科主任の杉田先生から「今日の体験を活かしてください」と言葉をもらいました。

1日目の体験・見学終了後、湯来町のYMCAコンフォレスト湯来に宿泊。はじめての体験で興奮冷めやらない中、今度は自分たちで製作するベンチのデザインに取り掛かりました。学科主任の杉田先生から「今日の体験を活かしてください」と言葉をもらいました。

スケッチやコンセプトを考えるレクリエーションは、2日目も引き続き行われました。同窓会の学生部会「匠会」の先輩が、1年生にアドバイスを与えていました。

スケッチやコンセプトを考えるレクリエーションは、2日目も引き続き行われました。同窓会の学生部会「匠会」の先輩が、1年生にアドバイスを与えていました。

自然と製品とのつながりを体感できたオリゼミ
建築デザイン学科主任の杉田洋先生は「学科では環境学や工学、情報学や芸術に至るさまざまな知識を融合した建築デザインを学ぶことができます。今日のオリゼミでは、木の切り出しから、製材、加工のプロセスを体験することで、自然と住宅や家具がどのようにつながっているのかを理解することができたのではないでしょうか」とオリゼミの意義を語りました。
1年生は、木材加工が盛んな広島の地場産業を見学し、これからのベンチ作りに意欲を燃やしていました。どんなベンチができあがるのか、楽しみに待つことにしましょう。

建築デザイン学科

新入生オリエンテーション・ゼミナール