にぎわいの場、交流の場の創出に向け求められる学生のアイデア 環境デザイン学科平田ゼミの取組み

2016年06月24日

石内ペノンを学生が見学
広島工業大学から車で約20分、広島市佐伯区石内のバイパス沿いに建つ商業施設「石内ペノン」。「ペノン」という言葉には三角旗(ペナントの語源の一部)という意味があり、土地が三角形であることからその名が付けられました。この名前には、「旗」にちなんで、新しい事業を始めることを意味する「一旗(ひとはた)揚(あ)げる」という、想いも込められています。黒い外観の4棟の建物は、レストランやベーカリー、美容院、インテリアショップ、多目的スペースなど。石内ペノンは、住宅メーカーである株式会社イワキが、新しいコミュニティ形成を目的に建設したもので、6月にオープンしたばかりです。
この施設の利用方法やコミュニティに関わるデザインについて、学生ならではの視点で提案をしてほしいと依頼を受けたのが環境学部環境デザイン学科(現建築デザイン学科)平田ゼミ。5月6日、ゼミ所属の学生・大学院生がアイデアの種をふくらませ、建築途中の現場を見学してきました。

当日はあいにくの雨でしたが、学生は傘を差しながら積極的に各施設を見学して回りました。

当日はあいにくの雨でしたが、学生は傘を差しながら積極的に各施設を見学して回りました。

施設の説明をしていただいたのは株式会社イワキ営業部の小神田直史さん。小神田さんは広工大のOB、環境デザイン学科1期生です。

施設の説明をしていただいたのは株式会社イワキ営業部の小神田直史さん。小神田さんは広工大のOB、環境デザイン学科1期生です。

交流の場の創出に向けて
現場では、本学OB、しかも学生たちと同じ環境デザイン学科を卒業された株式会社イワキの小神田さんに、施設の概要や建築意図についてご説明いただきました。
イワキで家を建てられた方へ憩いの場を提供したい、さらに地域の方の寛げる場を提供したい、そんな思いからこの石内ペノンを計画しました。子育て世代が交流し意見交換ができる場所、自然や農業との触れ合いを行う場所、DIYが体験できる場所など、さまざまな利用法や可能性が考えられ、共有スペースでは多様なイベントを企画しています。ショールームも設置しているので、家を建てたい方への情報提供も行っていく予定です」

建物の屋根や側面は黒で統一。地域になじむことを意識しています。

建物の屋根や側面は黒で統一。地域になじむことを意識しています。

内装工事の現場も見せていただきました。建築デザインを学ぶ学生たちは興味津々です。

内装工事の現場も見せていただきました。建築デザインを学ぶ学生たちは興味津々です。

建物を撮影。企画を練る際のイメージをふくらませる材料に利用します。

建物を撮影。企画を練る際のイメージをふくらませる材料に利用します。

「行政への聞き取り調査、石内地域の周辺調査を行い、学生には地域全体をどう盛り上げていくかについて考えてもらう予定です」と平田先生。

「行政への聞き取り調査、石内地域の周辺調査を行い、学生には地域全体をどう盛り上げていくかについて考えてもらう予定です」と平田先生。

学生の自由な発想に期待
小神田さんにお話を伺いました。
「私たちが想像できないような新しいアイデアや発想が生まれるのではと思い、今回平田ゼミの学生の皆さんに声を掛けさせていただきました。若い世代の方々や子育てをされている方々に施設を積極的に利用していただきたいので、例えば多目的スペースで行うイベントについて、女子学生の皆さんの女性ならではの視点にも期待しています」

「自分が何をしたいのか、目標を持って将来の仕事を考えてみてください」と社会人の先輩としてアドバイスを送る小神田さん。

「自分が何をしたいのか、目標を持って将来の仕事を考えてみてください」と社会人の先輩としてアドバイスを送る小神田さん。

現場を見てイメージを練る
その後、公民会や神社など石内地区をバスの中から見学し、さらに地域についてイメージを膨らませ、この日の見学は終了しました。
参加した大学院生・学生に話を聞きました。
プロジェクトのまとめ役を務める福間克也君(大学院 工学系研究科 環境学専攻2年 島根県立出雲工業高校出身)。
「今回のプロジェクトは、新たな地域コミュニティを、「ペノン」を中心に形成するのがコンセプトとなっています。そこに住む地域の方々の想いを組み込んだコミュニティ形成のきっかけをデザインしていきたいです。自分自身が地域調査を行ってきた経験を後輩に伝えながら、多様なアイデアをまとめ、夏休み明けには提案を行いたいと思っています
高橋美帆さん(環境学部環境デザイン学科・3年 山口県立岩国高校出身)
「平田ゼミでは今までも地元の町おこしなどに関わってきていますが、企業の方や地域の方と交流しながら、アイデアを提案できるのがおもしろいところです。私は、デザインに興味があるので、例えば周辺環境や地域の方にあったストリートファニチャー(※)のデザインなどを提案できたらと考えています」
※ストリートファニチャーとは、道路や公園などに置かれる、ベンチ・案内板・水飲み場・ゴミ箱などの屋外装置物の総称。

「これから地域の方のお話を伺ったりしながら、何が求められているのか、ニーズを探っていきたいと思います」と福間君。

「これから地域の方のお話を伺ったりしながら、何が求められているのか、ニーズを探っていきたいと思います」と福間君。

「はじめて現場に足を運んだのですが、資料や図面で見るのとは違って見えました。経験を提案に活かしたいです」と高橋さん。

「はじめて現場に足を運んだのですが、資料や図面で見るのとは違って見えました。経験を提案に活かしたいです」と高橋さん。

夏休み明けの提案に向けて
これから夏休みにかけて、ゼミ生は調査や聞き取りを行い、9月頃にプレゼンテーションを行う予定です。その模様も後日、この場所でお伝えいたします。ご期待ください。

建築デザイン学科

平田ゼミ・研究室