最優秀作品は実際に建築される 環境デザイン学科の学生が自ら設計した作品のプレゼンを行いました。

2016年07月22日

設計した建物が現実になる
環境学部環境デザイン学科(※)には、住宅や学校など、都市建築の設計を行う授業がありますが、設計した建物を自分たちで実際に建ててみるプロジェクトが昨年度よりスタートしました。図面や模型だけを製作して完結させるのではなく、現実に建物を建ててみることでそのスケール感覚を身に付けることが目的です。建てられるのは講評会で建築の専門家である教員らによる審査を経て最優秀賞に選ばれた作品だけ。今年も、昨年と同じ「ギャラリー」を作るというテーマで、4年生がたった一つの最優秀賞を目指してアイデアやデザインを競いました。

※2016年4月、「環境デザイン学科」は「建築デザイン学科」に改編しました。

一人ひとりの学生が、コンセプトや図面で、完成イメージを先生や他の学生にプレゼンします。これまで繰り返し自分の作品のプレゼンを行ってきたとあって、皆、堂々とした態度で話し、先生からの鋭い指摘にも対応できました。

一人ひとりの学生が、コンセプトや図面で、完成イメージを先生や他の学生にプレゼンします。これまで繰り返し自分の作品のプレゼンを行ってきたとあって、皆、堂々とした態度で話し、先生からの鋭い指摘にも対応できました。

集まったアイデアは、まさに百花繚乱。個性的で奥深いデザインが揃いました。

集まったアイデアは、まさに百花繚乱。個性的で奥深いデザインが揃いました。

先生の前でプレゼンテーション
今回、審査を行ったのは環境学部建築デザイン学科の遠藤先生と、同学科非常勤講師の保坂猛先生。遠藤先生はもちろん、東京で設計事務所を持つ保坂先生から講評をいただけることは、学生にとっての大きなモチベーションとなります。自分の作品に対する思いを正確にそして情熱的に伝えるプレゼンが行なわれていました。

模型を入念にチェックする保坂先生。実際に建築物を作るため、その施工性や資材の使い方も審査の大きなポイントになります。

模型を入念にチェックする保坂先生。実際に建築物を作るため、その施工性や資材の使い方も審査の大きなポイントになります。

学生全員のプレゼン終了後、あらためて厳正な審査が行われました。

学生全員のプレゼン終了後、あらためて厳正な審査が行われました。

授業の最後で審査結果を発表
それぞれの作品にいいところがあり、迷いました」(遠藤先生)、「どの建築も魅力的でした」(保坂先生)と評されたように選考は難しいものになりましたが、厳正な審査の結果、最優秀賞は松重颯一郎君(山口県立岩国工業高校出身)の作品に決定しました。選考のポイントは「建てた時に、いろいろな人が見てわくわくするようなアイデアがある作品であること」(保坂先生)。どんな建物が建つのか今から楽しみです。

松重君。「設計は、はじめにデザインコンセプトを固めることが大切だと思います」

松重君。「設計は、はじめにデザインコンセプトを固めることが大切だと思います」

松重君の作品。タイトルは「視線の先へ」。板をスリット状に何枚も重ね、その中が洞窟のようにくり抜かれています。外から見る場合、見る角度によって、建物の中にいる人が板の隙間から見える時と見えない時があるなど、「いろいろな人が見てわくわくする」という選考基準を体現したような作品です。

松重君の作品。タイトルは「視線の先へ」。板をスリット状に何枚も重ね、その中が洞窟のようにくり抜かれています。外から見る場合、見る角度によって、建物の中にいる人が板の隙間から見える時と見えない時があるなど、「いろいろな人が見てわくわくする」という選考基準を体現したような作品です。

最優秀賞に選ばれた松重君は「とてもうれしいです」と喜びを語ってくれました。「最初はこのようなデザインになるとは思っていなかったのですが、手を動かしながら考えをまとめていくうちにこの形になりました。大学に入ってから建築設計の勉強を始めましたが、段階的に設計を学ぶことができるので、自然と知識も技術も身に付けられています。プレゼンは緊張しましたが、卒業研究に向けていい勉強になったと思います」

選考にあたった遠藤先生(左)と保坂先生(右)「設計の授業では、学年が上がるごとに規模の大きいものに取り組みます。4年生になって、身近なスケールの小規模な建築に取り組み、スケール感を取り戻すことがこの授業の狙いです」(遠藤先生)

選考にあたった遠藤先生(左)と保坂先生(右)「設計の授業では、学年が上がるごとに規模の大きいものに取り組みます。4年生になって、身近なスケールの小規模な建築に取り組み、スケール感を取り戻すことがこの授業の狙いです」(遠藤先生)

授業に参加した土井智乃さん(広島県立高陽東高校出身)。「もともとはインテリアに興味があったのですが、学科で学ぶうちに建築設計にも興味を持っていきました。学科は、女子学生も多く、学びやすい環境が整っています」

授業に参加した土井智乃さん(広島県立高陽東高校出身)。「もともとはインテリアに興味があったのですが、学科で学ぶうちに建築設計にも興味を持っていきました。学科は、女子学生も多く、学びやすい環境が整っています」

同じく授業に参加した田川元貴君(広島県立廿日市西高校出身)。「最終選考まで残ったので、とても自信が付きました。他の人の作品を見ることで刺激を受けたので、今後の卒業制作に活かしたいです」

同じく授業に参加した田川元貴君(広島県立廿日市西高校出身)。「最終選考まで残ったので、とても自信が付きました。他の人の作品を見ることで刺激を受けたので、今後の卒業制作に活かしたいです」

完成は8月を予定
学科の卒業生は、こうした設計やプレゼンの経験を活かして、建設会社やハウスメーカー建築設計事務所などで活躍しています。今回、授業に参加した学生の中にも、実際にハウスメーカーなどから内定をいただいている学生が多数いました。
松重君が設計したギャラリーは、キャンパス内の、多くの学生が行き交い、集まる緑地スペース(※)に8月末の完成を目途に建築される予定です。オープンキャンパスなどでキャンパスを訪れた際は、ぜひその建築状況をご確認ください。

※アベベ食堂の西側にあります。オープンキャンパスの際は、プログラムの中の"R"の建物になります。

建築デザイン学科

キャンパスにギャラリーが出現! 環境デザイン学科の学生が設計した建物を、実際に建築してみました。(昨年の建築の様子)