学生とOB・OGが一つになって「モノづくり」を考える 第2回経情・零壱ゼミナールを開催しました。

2016年12月09日

学生とOB・OGがモノづくりをテーマに意見交換
さまざまな世代や立場の人と関わる際に必要となる対話力や傾聴力を高めることなどを目的に、情報学部が取り組んでいる「経情・零壱ゼミナール」。第一回 経情・零壱ゼミナール情報学部の同窓会「経情会」が、情報系学生の自治団体「零壱会」とともに企画したもので、8月の第1回に続いて、第2回を開催しました。テーマは、第1回が「ヒト」でしたが、この日は「モノ」。吉岡新さん(マツダ株式会社 技術本部 生産企画部 主幹)、 荻野武男さん(荻野工業株式会社 代表取締役社長)を迎え、講演会と意見交換会が行われました。

「このゼミナールの一番重要な目的は人と人をつなぐことです。第2回となる今回のテーマは"モノ"。OB・OGの方と議論を深め、さまざまなつながりを作っていってください」と情報工学科の濱崎先生があいさつ。

「このゼミナールの一番重要な目的は人と人をつなぐことです。OB・OGの方と議論を深め、さまざまなつながりを作っていってください」と情報工学科の濱崎先生があいさつ。

今回が2回目の参加となる学生も多く、OB・OGや教員が入り混じったグループ内でも臆することなく、はじめからリラックスした雰囲気で自己紹介を行いました。

今回が2回目の参加となる学生も多く、OB・OGや教員が入り混じったグループ内でも臆することなく、はじめからリラックスした雰囲気で自己紹介を行いました。

講演の内容をグループでシェア
まず、参加者は4~5人のグループに分かれ、「休日の過ごし方」というテーマで簡単な自己紹介を行い親睦を深めました。続いて「情報とモノづくり」をテーマに、経情会の吉岡さん、荻野さんが、開発や製造といったモノづくりの最前線の様子について講演を行いました。モノづくりの現場の話に感銘を受けた学生は、さっそくワールドカフェでOB・OGや先生たちと意見交換。印象に残ったキーワードを発表し、他者の意見に耳を傾け、目の前の模造紙に言葉を書き込んでいきます。最終的には、模造紙に書き込まれた言葉を題材に、本日のテーマである「情報とモノ造り」のサブタイトル、つまり、各々が今回のゼミナールの「本質」であると捉えたことを決めます。

※ワールドカフェ・スタイルとは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数のグループに分かれて自由な対話を行うなかで、一定の時間ごとにメンバーをシャッフルし、別のグループのメンバーともさらに議論を深めながら行う対話手法です。移動を何度か繰り返すことで、さまざまな人の考えや意見に触れることができます。

近年、大きな成長を遂げているマツダ。吉岡さんには、モノづくり革新のキーポイントや具体的な取り組みについて、詳細に語っていただきました。

開発力により革新を続けるマツダ。吉岡さんには、モノづくり革新のキーポイントや具体的な取り組みについて、詳細に語っていただきました。

モノづくりには常にブレイクスルーが求められます。高剛性と軽量化を両立するために現在使用されている高張力鋼板は、クルマづくりに大きな変革をもたらしました。軽くて曲がらない鋼板を手にして、学生も驚いていました。

モノづくりには常にブレイクスルーが求められます。高剛性と軽量化を両立するために現在使用されている高張力鋼板は、クルマづくりに大きな変革をもたらしました。軽くて曲がらない鋼板を手にして、学生も驚いていました。

荻野さんは、自動車部品や精密機器部品の製造を手掛ける荻野工業株式会社の代表取締役社長を務められています。社是に「至誠一貫」とあるように、誠実にモノづくりを行う姿勢が大切であることを説きました。

荻野さんは、自動車部品や精密機器部品の製造を手掛ける荻野工業株式会社の代表取締役社長を務められています。社是に「至誠一貫」とあるように、誠実にモノづくりを行う姿勢が大切であることを説きました。

学生もOB・OGも教員もいっしょになって意見を伝え合います。吉岡様の「別々の意見を持った人間が協力してモノづくりを行うことで革新が生まれる」という言葉通り、議論が深まっていきます。

学生もOB・OGも教員もいっしょになって意見を伝え合います。吉岡さんの「別々の意見を持った人間が協力してモノづくりを行うことで革新が生まれる」という言葉通り、議論が深まっていきます。

発言時はトーキングオブジェクトを持つのがワールドカフェのルール。この日はスプーンでした。他の人は、オブジェクトを持った人の話をしっかり聞くことが求められます。

発言時はトーキングオブジェクトを持つのがワールドカフェのルール。この日はスプーンでした。他の人は、オブジェクトを持った人の話をしっかり聞くことが求められます。


ある程度議論が深まったら、テーブルを移動します。新しいテーブルで新しいメンバーと話すことで、また、新たな「気付き」が生まれます。こうして出たさまざまな意見をまとめながら、第1回と同じく、経情・零壱ゼミナールにふさわしいサブタイトル作りを行いました。

最後に、決定したサブタイトルをグループごとに発表しました。プレゼンテーションの時間は1分。時間内にわかりやすく説明する力が求められます。

最後に、決定したサブタイトルをグループごとに発表しました。プレゼンテーションの時間は1分。時間内にわかりやすく説明する力が求められます。

モノづくりの情報化も進んでいますが、それは多くの「人」の知恵や技術、アイデアが支えられていることが今回の講演でわかりました。ある班はそれを「モノづくりは人づくり」という言葉にまとめ、サブタイトルとして発表しました。

モノづくりの情報化も進んでいますが、それは多くの「人」の知恵や技術、アイデアに支えられていることが今回の講演でわかりました。ある班はそれを「モノづくりは人づくり」という言葉にまとめ、サブタイトルとして発表しました。

谷村晃佑君(情報工学科 3年・広島工業大学高校出身)「2回目の参加ですが、前回よりもスムーズに話せたと思います。製造業も情報通信業も、人が協力して作り上げていくという面では共通しているという点を知ることができ、一気に視野が広くなった気がしました」

谷村晃佑君(情報工学科 3年・広島工業大学高校出身)「2回目の参加ですが、前回よりもスムーズに話せたと思います。製造業も情報通信業も、人が協力して作り上げていくという面では共通しているという点を知ることができ、一気に視野が広くなった気がしました」

知的情報システム学科2年生の横山奈緒さん(右・広島市立広島商業高校出身)、中川美穂さん(左・広島県立五日市高校出身)「人と人の信頼関係があるからこそ、互いの難しい要望にも応えられるという話が印象に残りました」(横山さん)「OBの方や先生、他学科の人など、普段話すことがない人の意見を聞くことができ、新鮮でした」(中川さん)

「人と人の信頼関係があるからこそ、互いの難しい要望にも応えられるという話が印象に残りました」(横山奈緒さん・右・知的情報システム学科 2年・広島市立広島商業高校出身)「OBの方や先生、他学科の人など、普段話すことがない人の意見を聞くことができ、新鮮でした」(中川美穂さん・左・同・広島県立五日市高校出身)

思いを共有することから創造が生まれる
「議論に参加するためには、相手の発言を素直に注意深く聞き、聞いた内容について考えることが不可欠です。社会で活躍されている先輩方の話を聞き、議論できる機会は、学生にとって貴重な体験となるはずです。多くの学生が継続的にこのセミナーに参加し、多くのことを学んでくれることを期待します」と、情報工学科の本多先生。

今回のテーマ「モノづくり」には、企画・設計から開発・生産まで、さまざまな立場の人が関わります。講演の中で、自分の担当領域を熟知したエンジニア同士が部門の垣根を越えて「共創」することでブレイクスルーが生まれるというお話がありましたが、異なる立場の人間がその思いを共有することから創造が生まれるということを、まさにこのゼミナールを通して、学生は体感することができました。

情報学部