動力は40本の乾電池 電気自動車を作る学生が感じるモノづくりの魅力―HIT-EVチームの挑戦。

2017年02月24日

学生自らエコカーを設計・製作する醍醐味
ガソリンを一切使わず、充電式単三電池40本のみを動力源とした次世代エネルギーカー競技「Ene-1 GP」。参加者は、競技に参加するためのマシンを自分たちで設計・製作し、そのスピードや耐久性を競います。
広島工業大学HIT-EVチームは、2014年からこの大会に参加し、2015年には大学・高専・専門学校部門で優勝するなど輝かしい成績を収めてきました。学生が設計し、学生が製作したマシンを、学生が操縦する。夢とやりがいがたくさん詰まったプロジェクトです。
HIT-EVチームの活動は、学生のやりたいことを支援するHITチャレンジ(学生自主企画プログラム)制度(※)に採択されています。今回、彼らの練習の様子や現在の活動、今後の目標などを、ドライバーの大西宏樹さん(知能機械工学科 2年)を中心に聞いてみました。

※学生自ら企画を立ててプレゼンテーションを行い、企画が採択されると最高で50万円が支給される制度。

活動場所は新5号館の106教室。キャンパス内でも走行練習を行っています。走行前には、競技用のタイヤに空気を入れて圧力を調整します。

活動場所は新5号館の106教室。キャンパス内でも走行練習を行っています。走行前には、競技用のタイヤに空気を入れて圧力を調整します。

ドライバーが乗り込んだら、カウルを被せます。狭い車内に最長で1時間半いることも。「体を動かせるスペースはほとんどないですね。視界も狭いので、運転には注意が必要です」

ドライバーが乗り込んだら、カウルを被せます。狭い車内に最長で1時間半いることも。「体を動かせるスペースはほとんどないですね。視界も狭いので、運転には注意が必要です」

車両の総重量は全体でおよそ30kg。最高速度は平地で50km/h以上。電気自動車なので、音も静かです。

車両の総重量は全体でおよそ30kg。最高速度は平地で50km/h以上。電気自動車なので、音も静かです。

昨年12月のMOTEGI大会の様子。大学・高専・専門学校部門では4位という成績でした。

昨年12月のMOTEGI大会の様子。大学・高専・専門学校部門では4位という成績でした。

勝負の決め手は知恵と工夫
―昨年の活動内容を教えてください。
夏のSUZUKA大会と冬のMOTEGI大会に参加しました。大学・高専・専門学校部門で3位以内という目標には届きませんでしたが、収穫の多い1年でした。

―夏と冬の大会の間に、車両を変更したそうですね。
カウルやモーター、コントローラーなど、多くの部分を変更しました。時間があればシステムを熟成させることができたのですが、その前に大会が来てしまいました。結果は残せませんでしたが、得たものは多かったと思います。

―他チームの車両を参考にすることもありますか。
MOTEGI大会では思うような結果を残せなかったので、途中から上位チームの方にお話を伺いながら、しっかり偵察してきました。マシン作りのポイント、走行時のテクニックなど参考になるお話をたくさん聞くことができて、収穫が多かったですね。あとは、いかに自分たちのマシンに反映させるかです。知恵と工夫で勝負します。

―マシン作りとともに、ドライビング技術も重要なのですね。
車両のセッティングとドライビングは、どちらもタイムに大きく影響します。昨年度は、あまり走行練習ができなかったので、そこは反省点です。いずれにせよ、事前の準備がどれだけできるかが勝負を分けます。

SUZUKA大会の様子。8月の大会だったため、車内の温度は50度以上に。

SUZUKA大会の様子。8月の大会だったため、車内の温度は50度以上に。

SUZUKA大会は大学・高専・専門学校部門で2位に入賞しました。

SUZUKA大会は大学・高専・専門学校部門で2位に入賞しました。

新入メンバーの思い
昨年から参加した木村晃大さん(電気システム工学科 2年)と立花侑矢さん(機械システム工学科 1年)の2人にもお話を聞きました。
「HIT-EVのツイッターを見て、面白そうだと思い加入しました。マシンの電装関係についての勉強をして、知識を深めています。大学で学んだことがマシンに活かされていると感じる部分も多く、学びにも役立っています」(木村さん)
「今回のマシンでは、モーターマウント(モーターを支える部品)の製作を担当しました。最初は全く知識がなかったので、先輩に教わりながら少しずつ進めていきました。体験を通して学んだので、知識や技術が身に付いたことを感じています」(立花さん)

木村さん(右)と立花さん(左)。「チーム内は、自由に何でもチャレンジできる雰囲気があるので、失敗を繰り返しながらも成長しているのを実感しています」

木村さん(右)と立花さん(左)。「チーム内は、自由に何でもチャレンジできる雰囲気があるので、失敗を繰り返しながらも成長しているのを実感しています」

代表の大西さん。「他ではできない経験を通じて、知識面はもちろん、創造力や企画力、実行力の面でも成長できたと実感しています」

代表の大西さん。「他ではできない経験を通じて、知識面はもちろん、創造力や企画力、実行力の面でも成長できたと実感しています」

HIT-EVチームは、先輩、後輩のわけ隔てのない自由な雰囲気が魅力。「とりあえずやってみよう」の精神で、モノづくりを進めています。

HIT-EVチームは、先輩、後輩のわけ隔てのない自由な雰囲気が魅力。「とりあえずやってみよう」の精神で、モノづくりを進めています。

一緒に頑張ってくれるメンバーを絶賛募集中!興味を持った人は、新5号館106教室まで来てください。

一緒に頑張ってくれるメンバーを絶賛募集中!興味を持った人は、新5号館106教室まで来てください。

モノづくりの喜びを一から体験できる
「最初はみんな知識も経験もありませんでした」と代表の大西さん。チーム全員で試行錯誤を繰り返す中で、マシンを作り上げていきました。今年は大学・高専・専門学校部門で1位、そして総合で一桁の順位を目指すという目標を実現するためにも、新メンバーの力は不可欠です。初心者でも大丈夫、ここでしかできない経験があなたを待っています。

学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度