HITチャレンジ採択団体「HIT-LAB」の挑戦 組み込みアプリケーション開発コンテスト「第7回D2Cコンテスト」決勝大会に出場!

2017年02月03日

決勝進出8チームのうち、2チームがHIT-LAB!
D2C(Device2Cloud)コンテスト」とは、グローバルな視点で製品の企画・開発ができる人材育成を目的に開催されている、学生を対象とした組み込みアプリケーション開発コンテストです。全国の大学や大学院、専門学校、高専、職業訓練校などに在籍する学生が、クラウドへ繋がる組み込み機器・アプリケーションを企画・開発し、優勝を競います。
今年は32チームのエントリーがあり、そのうち開発構想書&プレゼンテーションビデオによる予選審査を通過したのは8チーム。本学HIT-LABの2つのチームは、見事に予選審査を突破し、決勝大会に出場しました。開発したのはそれぞれ「道路の凹凸による危険度判断システム」と「音センサによる騒音検知システム」。どんなシステムなのか、さっそく見てみましょう。

※組み込み機器とは、特定の機能を実現するためのコンピュータシステムが組み込まれている機器のことを指します。例えば、テレビや洗濯機などの家電製品、産業機械には、それぞれの機器に特化した組み込みシステムが搭載されています。
※HIT-LABの活動は、学生の活動を支援する本学の学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度に採択されています。

12月10日に東京で開催された決勝大会には、各チームの代表3名、計6名が出場しました。

12月10日に東京で開催された決勝大会には、各チームの代表3名、計6名が出場しました。

「決勝大会まで、寝る間を惜しんで取り組みました」と、達成感に満ちた表情で話してくれたHIT-LABメンバー。チームで成し遂げる喜びが大きな成長につながりました。

「決勝大会まで、寝る間を惜しんで取り組みました」と、達成感に満ちた表情で話してくれたHIT-LABメンバー。チームで成し遂げる喜びが大きな成長につながりました。

「道路の凹凸による危険度判断システム」
私たちの生活に欠かすことのできない道路では、毎日多くの事故が発生しています。Aチームは、道路の凹凸が事故の一因になっていることに着目。道路を安全に移動するために、路面の凹凸をセンサで検知し、それを地図上に表示して危険個所を知らせるシステムを開発しました。

①まずマイコンボードを内蔵した加速度センサで路面の凹凸を検知し、GPSで位置情報を取得します。
②取得した位置情報をクラウドデータベースに送信して蓄積し、それをウェブサイトのマップ上にわかりやすく表示します。

ウェブサイトを通して危険個所を確認することができるこのシステムがあれば、道路利用者に注意を促すことができるほか、道路管理者による路面修繕の効率化が期待できます。

決勝大会では、審査員と大勢の観客の前で約5分間のプレゼンテーションを行いました。

決勝大会では、審査員と大勢の観客の前で約5分間のプレゼンテーションを行いました。

道路の凹凸による危険度判断システム。センサを自動車や自転車に取り付けて使用することを想定しています。

道路の凹凸による危険度判断システム。センサを自動車や自転車に取り付けて使用することを想定しています。

「音センサによる騒音検知システム」
私たちが普段の生活から生み出す音の中には、気づかないうちに騒音になっている音があるかもしれません。Bチームは、大きな問題に発展しかねない騒音トラブルに着目。主にマンションやアパート、住宅街を想定し、自分の部屋の中の音がどれくらいの大きさで周囲に届いているのかを客観的に知ることで、騒音トラブルの解決や未然防止に役立つ騒音検知システムを開発しました。

①音センサで検知した音の値を小型コンピュータに送信してデータを分析します。
②分析結果をクラウドに蓄積し、騒音だと判断されたらユーザーにメールで通知します。

通知が届くことで音が大きいことを認識し、音量を下げて騒音トラブルを回避することができます。

開発したシステムのデモンストレーションを行い、審査員にアピールしました。

開発したシステムのデモンストレーションを行い、審査員にアピールしました。

音センサによる騒音検知システム。騒音だと判断されると、このようにメールで通知が届きます。

音センサによる騒音検知システム。騒音だと判断されると、このようにメールで通知が届きます。

コンテストを終えて
「決勝大会の直前にデモ機が壊れてしまい、審査員の前でデモンストレーションが行えなかったことが悔やまれますが、開発構想には高い評価をいただき、このシステムの有用性に自信を持つことができました」とAチーム。一方、Bチームは「音のセンサを使う着眼点が評価されてうれしかったですね。蓄積する情報の必要性や情報提供の頻度に関する指摘を受け、それらを解決して実用的なものにしていこうという目標ができました」とコンテストを振り返りました。

「全国から集まったレベルの高い学生の発表を聞くことで、今まで知らなかった手法に関する知識や新たな視点を得ることができました」(出口さん)
「システムの構築だけでなく、ビジネスとして利益を出す仕組みまで構想に盛り込んでいるチームが高い評価を受けていたことから、企業側の視点をもつことも必要なのだと感じました」(竹本さん)
「学科を超えたチームを組んでいる大学の発表を見て、異なる学科の発想と技術を合わせれば大きな力になると感じました。HIT-LABでもやってみたいですね」(山口さん)
ユーザーの立場で真のニーズを深く考えることの大切さを改めて認識する、いい機会になりました」(高畑さん)

この大会で多くのものを得た学生たち。決勝では惜しくも入賞を逃した両チームですが、悔しさをバネに、新たな目標を設定して大きく前進しています。

「今回の経験を、後輩にしっかり伝えていきます」。左から竹本さん、出口さん、山口さん(以上、Aチーム)、高畑さん(Bチーム)

「今回の経験を、後輩にしっかり伝えていきます」。左から竹本さん、出口さん、山口さん(以上、Aチーム)、高畑さん(Bチーム)

まだ終わらない、HIT-LABの挑戦
「今後、実際に自動車にセンサを搭載して実験を行い、3月に行われるHITチャレンジ報告会までにシステムを完成させます」とAチーム。「利用者が本当に必要とする情報や提供のタイミング、頻度などを再考して、より使いやすいシステムに改善していきます」とBチーム。コンテストが終わっても、システムのレベルアップとその完成を目指すHIT-LABの挑戦は続いています。3月のHITチャレンジ報告会で、すばらしい発表が聞けることを期待しています。

学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度