三宅第一公園に憩い空間を創出 HITチャレンジ採択団体「街の建築屋さん」の活動を紹介します。

2017年04月18日

建築の知識を生かした地域貢献を実現
地域貢献を目的に、建築工学科の学生で結成された団体「街の建築屋さん」。学生の挑戦を応援する広島工業大学独自の制度である、学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度に2016年度採択され、建築工学科の学生ならではの発想で、創意工夫を凝らした活動を行ってきました。活動の成果として「街の建築屋さん」が創り上げたのは、公園の「憩い空間」。三宅第一公園に東屋を建設し、寄贈するという地域貢献を成し遂げました。

3月3日に行われた「平成28年(2016)度広島工業大学学生自主企画プログラム『HITチャレンジ制度』結果報告会」では、1位に選ばれ、表彰されました。

3月3日に行われた「平成28年(2016)度広島工業大学学生自主企画プログラム『HITチャレンジ制度』結果報告会」では、1位に選ばれ、表彰されました。

「地域の方々から感謝の手紙をいただき、実際に利用されている光景を見ると、地域貢献ができたと実感が湧いてきます」と街の建築屋さんのメンバー。(建設した東屋の下で)

「地域の方々から感謝の手紙をいただき、実際に利用されている光景を見ると、地域貢献ができたと実感が湧いてきます」と街の建築屋さんのメンバー。(建設した東屋の下で)

施工完了までのすべてが貴重な経験に
必要とされる地域貢献を実現するために、まずは周辺の地域住民に聞き込みをしてニーズを調査しました。その中から、建築の知識を生かせる地域貢献という視点で、「公園に雨やどりの場所がほしい」という声に着目。三宅第一公園のベンチがある場所に、屋根のある憩い空間を建設することに決めました。設計はもちろん、区役所への許可申請・設計図面の提出など施工前の手続き、企業との打ち合わせ・材料発注、施工、区役所への作業完了届の提出など、施工に関する一連の流れを経験し、建築工学科の学生として大きく成長することができました。

足場の組み立て、解体作業については卒業生に協力を仰ぎましたが、学生自身も足場の組み立て等を行うために必要な講習を受講し、作業にあたりました。

足場の組み立て、解体作業については卒業生に協力を仰ぎましたが、学生自身も足場の組み立て等を行うために必要な講習を受講し、作業にあたりました。

基礎部の掘削では、木の根や大きな石などが作業の障害に。想定外のことが起こりうることと、その対処も体験しました。

基礎部の掘削では、木の根や大きな石などが作業の障害に。想定外のことが起こりうることと、その対処も体験しました。

東屋の色は、地域住民との話し合いにより、青空の下で映える青色に決まりました。

東屋の色は、地域住民との話し合いにより、青空の下で映える青色に決まりました。

コンクリート打設の様子。コンクリートを流し込む型枠も学生たちが作成しました。

コンクリート打設の様子。コンクリートを流し込む型枠も学生たちが作成しました。

屋根には断熱材となる新素材を使用。夏に涼しい空間が生まれる工夫を施しました。

屋根には断熱材となる新素材を使用。夏に涼しい空間が生まれる工夫を施しました。

「今回の活動を通じて、授業で学んでいる専門知識の大切さ、講義の重要性に改めて気づきました」とリーダーの漆原正弥さん(建築工学科 2年※取材当時)

「今回の活動を通じて、授業で学んでいる専門知識の大切さ、講義の重要性に改めて気づきました」とリーダーの漆原正弥さん(建築工学科 2年※取材当時)

地域に愛される「憩い空間」を創出
地域の皆さまに喜んでいただける憩い空間を建設するために、設置場所、大きさ、塗装の色など、各段階で地域住民のご意見やご要望を細かくヒアリングし、話し合いながら建設を進めていきました。限られた予算の中で、地域の思いを形にした「憩い空間」。完成後は、休憩場所や子どもの見守りの場、雨やどりの場として利用されています。

完成した「憩い空間」。夏には日陰のある涼しい空間が生まれることから、さらなる利用率向上が期待されています。

完成した「憩い空間」。夏には日陰のある涼しい空間が生まれることから、さらなる利用率向上が期待されています。

「多くの方々の協力によって完成させることができました。自分たちで建設したという経験は、きっと社会で役立つと思います」とサブリーダーの木村優太さん(建築工学科 2年※取材当時)

「多くの方々の協力によって完成させることができました。自分たちで建設したという経験は、きっと社会で役立つと思います」とサブリーダーの木村優太さん(建築工学科 2年※取材当時)

活動を通じて専門力と人間力が向上
「次の機会があれば、今度は子どもたちと一緒に塗装するなど、建設物に愛着がわくような工夫も考えていきたいですね」と、アイデアがあふれる学生たち。活動を通じてさまざまな視点を得たことで、考え方の幅も大きく広がったようです。広島工業大学の学生として地域に貢献できただけでなく、建築工学科の学生として「専門力」を高めることにもつながるすばらしい活動になりました。そして、多くの人との関わり合いの中で、コミュニケーション能力や実行力といった「人間力」を高めることもできました。「街の建築屋さん」の皆さん、おつかれさまでした。今後の更なる活躍に期待しています。

学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度

建築工学科