学生が自主的に運営する子供向けプログラミング教室「CoderDojo五日市」

2017年05月26日

学生が自主的に開催するプログラミング教室
スマートフォンが普及し、さまざまな「モノ」がインターネットでつながるIoT社会。社会の情報化が進む中で、それを支える基盤となる「プログラミング」は大学生が身につける基本スキルのひとつとなりました。こうした社会の動きを捉えて、2020年以降、小学校におけるプログラミング教育の必修化が予定されています。
そこで立ち上がったのが、広島工業大学の主に知的情報システム学科で学ぶ学生たちです。2011年にアイルランドで始まった「CoderDojo」という7~17歳の子どもたちを対象としたプログラミング教室を、昨年から自主的に運営しています。子どもたちが作りたいものを指導する学生(メンター)がアドバイスするスタイルなので、初心者でも楽しくプログラミングを学ぶことができます。誰もが気軽にプログラミングに触れることができるように基本的な参加費は無料です。学生はボランティアで参加し、活動費は地域の協賛企業の支援や募金で賄っています。
ゲームを作る、ロボットを動かす。教室は、思い通りのものができた時の笑顔であふれていました。指導する学生にとっては、プログラミングに関する知識力や技術力が強化されるだけでなく、子どもたちへわかりやすく伝える発信力を磨くことにも役立っています。

CoderDojoの代表はチャンピオンと呼ばれています。五日市のチャンピオンは沖川結人君(知的情報システム学科 4年)

CoderDojoの代表はチャンピオンと呼ばれています。五日市のチャンピオンは沖川結人君(知的情報システム学科 4年)

この日は10名のメンターが子どもたちを指導。何でも教えてくれる大学生のお兄さんはあこがれの存在です。

この日は10名のメンターが子どもたちを指導。何でも教えてくれる大学生のお兄さんはあこがれの存在です。

ブロックを組み合わせるだけでプログラムが完成
4月30日に開催した第5回「CoderDojo五日市」では、20名の小学生が参加、ブロックを組み合わせてゲームを作成する「Scratch」と、同じくブロックを組み合わせてロボットを動かす「レゴ®マインドストーム」の2つのグループに分かれて学びました。プログラミングと言っても、いきなり複雑なプログラムコードを学ぶわけではなく、画面上でブロックを組み合わせるだけなので、ドラッグ&ドロップといった簡単な操作だけで、直感的にプログラミングを体験できます。最初は少しだけ戸惑っていた子どもたちも、メンターから簡単な指導を受けた後は、自分から積極的に取り組めるようになりました。

兄弟でゲーム作りに挑戦! パソコンに触るのが初めての参加者は、マウスの使い方から丁寧に教えています。

兄弟でゲーム作りに挑戦! パソコンに触るのが初めての参加者は、マウスの使い方から丁寧に教えています。

机の上でロボットカーの動作確認。動かして、プログラムを修正して、また動かす。「トライ&エラー」の流れを実践しながら、思い描く理想の動きに近づけていきます。

机の上でロボットカーの動作確認。動かして、プログラムを修正して、また動かす。「トライ&エラー」の流れを実践しながら、思い描く理想の動きに近づけていきます。

こちらの女の子は、ゲームの背景画像を描くことに夢中。やりたいことは何をしてもいいんです。

こちらの女の子は、ゲームの背景画像を描くことに夢中。やりたいことは何をしてもいいんです。

センサが黒い線をなぞりながら、ロボットカーが動いていきます。「上手く右に曲がらないから、プログラムの数値を変えてみよう!」ここでも挑戦が繰り返されていました。

センサが黒い線をなぞりながら、ロボットカーが動いていきます。「上手く右に曲がらないから、プログラムの数値を変えてみよう!」ここでも挑戦が繰り返されていました。

学びを社会に還元し学生も成長
「後ろから見ていて、話しかけていいのかどうか迷うくらい集中して取り組んでいる子もいました」とチャンピオンの沖川君。「最初に簡単な説明をしますが、あとは子どもたちの自由。やりたいことを聞き出して、それを実現するためにはどうしたらいいか。答えを教えるのではなくプロセスを示して子供たちに考えさせるような教え方を心がけています」
また、教える学生側にも成長があったと語ります。「相手がどんなことで困っているのかを考える力や、子どもたちの話に耳を傾け、噛み砕いて説明する力が身に付きました。また、学生が自主的に運営しているので、支援企業との折衝や教室運営のスケジュール制作、広報活動など、普段なかなか体験できないことを味わえるのも大きな魅力です。所属する知的情報システム学科では、人間中心でコンピュータ技術を理解することを学んでいますが、子どもたちに教える中で、プログラミングやアルゴリズム、表現と意思疎通と言った学科の授業で身に付けたスキルを実践できています」

レゴ®マインドストームのプログラム画面。動かす方向・時間・速度などについて、視覚的にわかりやすく指示が出せるようになっています。

レゴ®マインドストームのプログラム画面。動かす方向・時間・速度などについて、視覚的にわかりやすく指示が出せるようになっています。

「やった!」イメージが現実になった時の喜びは格別です。

「やった!」イメージが現実になった時の喜びは格別です。

「今日はたくさんの子どもたちの笑顔を見ることができて、よかったです」と沖川君。「これから活動をどんどん広げていきたいので、協力してもらえる学生を随時募集しています」

「今日はたくさんの子どもたちの笑顔を見ることができて、よかったです」と沖川君。「これから活動をどんどん広げていきたいので、協力してもらえる学生を随時募集しています」

最後に全員で記念撮影。次回も参加してね。

最後に全員で記念撮影。次回も参加してね。

思いがカタチになる喜びを体験しよう
参加した子供たちは、やりたいことが実現できる面白さを感じながら、満足した様子で帰っていきました。「CoderDojo五日市」は、ほぼ1カ月に1回のペースで開催しています。参加を希望される方は、ホームページやツイッターをご覧ください。皆さんの参加をお待ちしています!

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