"ものづくりの最先端"を楽しく体験! ~第2回オープンキャンパス開催(1)

2017年09月19日

科学の力でこんなことができる!最新技術はここまで来ている!

8月20日の日曜日、暑さ真っ盛りの中、今年度二回目のオープンキャンパスを開催しました。今回も各学科や学生たちのイベント担当者が、知恵とアイデアを出し合って盛りだくさんのプログラムを用意。来場者は、日頃体験できない広工大の学びを満喫していました。
行われたプログラムやイベントの様子を、ほんの一部ですがご紹介します。第1弾の今回は、工学部の6学科を中心にお伝えします。

さあ、オープンキャンパスのスタート。開場前から早くも多くの来場者が集まっています。

さあ、オープンキャンパスのスタート。開場前から早くも多くの来場者が集まっています。

優先入場カードの持参者へは、広工大オリジナルグッズのプレゼントも!

優先入場カードの持参者へは、広工大オリジナルグッズのプレゼントも!

女子学生で構成された「女子学生キャリアデザイン(JCD)センター」のメンバーと、マスコットキャラクター・キャロミも高校生をお出迎え。

女子学生で構成された「女子学生キャリアデザイン(JCD)センター」のメンバーと、マスコットキャラクター・キャロミも高校生をお出迎え。

「女子学生はどんな学生生活を送っているの?」といった女子高生の質問に「普段の買い物はこのあたりで、家賃は◯◯円くらい。最初は不安もあったけど、周りの同級生も先生もフランクなので、すぐ仲良くなれたよ」と気さくに応じるJCDメンバー。

「女子学生はどんな学生生活を送っているの?」といった女子高生の質問に「普段の買い物はこのあたりで、家賃は◯◯円くらい。最初は不安もあったけど、周りの同級生も先生もフランクなので、すぐ仲良くなれたよ」と気さくに応じるJCDメンバー。

10時を過ぎた頃には、広島市外・県外から、来場者を大勢乗せてやって来た貸切バスも続々到着。キャンパス内がさらに賑やかに。

10時を過ぎた頃には、広島市外・県外から、来場者を大勢乗せてやって来た貸切バスも続々到着。キャンパス内がさらに賑やかに。

この日は来場者のため、循環バスが広いキャンパス内を走行。迷うことなく、見たいプログラムにたどり着けます。

この日は来場者のため、循環バスが広いキャンパス内を走行。迷うことなく、見たいプログラムにたどり着けます。

ロボットに「バンザイ」をさせてみよう!
~電子情報工学科

白いボディに青い目の2頭身ロボット『RAPIRO』。高校生がマイクに勢いよく「バンザイ!」と呼びかけると...RAPIROは両手を挙げて嬉しそうに体を回します。「今日の天気は?」と話しかけると、「広島地方の天気は晴れ」と教えてくれたり。いろんな指令を聞き分け動作をするだけでなく、カメラに向かってポーズを取る高校生をマネて、同じ仕草を返したりもしてくれるのです。これは、マイクやカメラから入力された情報に合わせて行動するよう、学生たちがあらかじめプログラムを組んでいるから。これで誰でも、ロボットが自由自在に操れるようになる?かも。

「右手!」と言っているのに頭をくるくる回転させるなど、指示通りに動かないことも。指令の認識精度を高めることも研究テーマの一つです。

「右手!」と言っているのに頭をくるくる回転させるなど、指示通りに動かないことも。指令の認識精度を高めることも研究テーマの一つです。

こちらはカメラで捉えた笑顔を測定し、点数化するプログラムの実演。口角を上げた時の角度や目の開き方などで判断しています。

こちらはカメラで捉えた笑顔を測定し、点数化するプログラムの実演。口角を上げた時の角度や目の開き方などで判断しています。

コンピュータ、情報通信、電子デバイスなどIT社会の基盤となる技術が学べる電子情報工学科。他にも「画像処理システムで"笑顔"を採点」「真空の世界を体験してみる」といった様々なプログラムが賑わっていました。

スマホの無線通信はどうやって行われる?
~電気システム工学科

写真右にはCDプレーヤーがあります。でも音はそこから出ていません。音が流れているのは...いろんな機械が置かれ、青いケーブルでつながれたその先、写真に入り切らない左下あたりのスピーカーから。これは、スマホやWi-Fiでおなじみのデジタル無線通信の仕組みを再現したものなのです。アナログ音源をデジタル情報に変換し発信。受信した信号を復元し、アナログ音源に戻してスピーカーで鳴らす、という一連の流れが構築されています。写真の学生が指差すのは、電波が無線でやりとりされている箇所。スマホで会話できるのも、こうした仕組みがあるからです。

学生の指差している箇所は何のケーブルもつながっていません。それなのに音はその先まで流れています。つまりここで無線通信が行われているのです。

学生の指差している箇所は何のケーブルもつながっていません。それなのに音はその先まで流れています。つまりここで無線通信が行われているのです。

この箇所で、偏波板をヨコに置くと...何も変化はありません。ところが偏波板をタテにすると、電波は途切れてしまいます。ヨコをタテにするだけで、状態が異なるのです。

この箇所で、偏波板をヨコに置くと...何も変化はありません。ところが偏波板をタテにすると、電波は途切れてしまいます。ヨコをタテにするだけで、状態が異なるのです。

エネルギーやコンピュータ、通信など各種のシステムを学びながら、電気工学を基盤とする高度情報時代に不可欠の技術を習得する電気システム工学科。他にも「プログラミングで回路設計!」「太陽電池で動く電子オルゴールをつくる」といった多彩なプログラムが、来場者の目をひきつけていました。

どんな複雑な物も精巧に造形できる「3Dプリンター」とは?
~機械システム工学科

ホットエンドと呼ばれるノズルから樹脂を噴出。設計図通りの像を造形していく3Dプリンター。機械システム工学科は、研究に普段から使用している3Dプリンターの実演加工を行いました。2cm×2cm程度のアルファベット一文字なら、2分もあれば造ることができます。複雑な物でも正確に造り上げ、コストも安い3Dプリンターを利用すると、試作や金型づくりといった手間のかかる製造プロセスを大幅に短縮させられるため、多くのメーカーが積極的に導入を図っています。そんな最新機器を普段から活用することで、学生たちは精度の高い研究を進めているのです。

3Dプリンタが図面通りの製作物を造り出すところ。どのような製品でも正確に形にします。

3Dプリンタが図面通りの製作物を造り出すところ。どのような製品でも正確に形にします。

写真中央にあるスマホケース程度のものなら、30分あれば造れます。

写真中央にあるスマホケース程度のものなら、30分あれば造れます。

自動車・医療機器・ロボット・航空宇宙など各産業に直結するものづくりについて、設計・生産・加工などのいろんな切り口から学ぶことのできる機械システム工学科。他にも「水の力を利用したカッターで高硬度鋼を切断」「製造の現場で活躍する最新の加工機械を体験」といったプログラムが、人気を博していました。

前後左右に自在に動き、その場で180度回転もする自動車。
~知能機械工学科

この車、よく見ると、タイヤが普通と違うような...。実はタイヤ1つに、8個のローラーが45度の角度で装着されています。このローラーを動くことで、その場での180度方向転換も可能。車体を90度横に滑らせたり斜めに向かわせたり、自由自在です。これが実用化されれば、狭いスペースで駐車に苦労する人はいなくなるでしょう。あるいは人間が入れない配管のいりくんだ工場で災害が起こった時、被害箇所の確認・修理などの活用法も期待できます。この車、制御プログラムから車体の組立まで、全て学生の力で完成させました。

ちょっと見ると普通の車。でも道を走らせてみると、その独創性はすぐに理解できます。

ちょっと見ると普通の車。でも道を走らせてみると、その独創性はすぐに理解できます。

タイヤを拡大したところ。1つのタイヤに8個のローラーが45度の角度で装着し、自在な動きを可能にしています。

タイヤを拡大したところ。1つのタイヤに8個のローラーが45度の角度で装着し、自在な動きを可能にしています。

自動車やロボティクス、また最先端の生産システムを題材に、次世代のメカを知的に設計・生産・制御する技術が学べる知能機械工学科。「自動車実験実習センターを見てみよう」「流体工学の大型実験装置を見てみよう」など、バラエティーに富むプログラムで来場者を楽しませていました。

広島駅の渋滞を解消し、人の流れをスムーズにする策とは?
~環境土木工学科

人の動線などの情報を基に、現状の都市交通に関する問題を抽出します。そこから改善策を考案し、街がどのように変わるかをCG動画で表現。都市交通計画を策定・推進する上で地域に貢献できるプランを提供しよう、というのがこの研究です。対象は広島駅。現状は、JR改札口からタクシー・バス・路面電車乗り場へと動く人の流れがバラバラでわかりにくくなっています。また、車と路面電車が道路を共有することで発生する渋滞も見過ごせない問題です。これらの問題を一挙に解決する学生たちの大胆なアイデアが、CGによって可視化されています。

現状の広島駅をCGで再現した様子。人がどのように流れるのか、動画を使って再現しています。

現状の広島駅をCGで再現した様子。人がどのように流れるのか、動画を使って再現しています。

これは似島の立体模型。国土地理院の等高線情報を用いて立体的に再現、グーグルアースの画像情報を重ね合わせ、わかりやすくしました。地域の改善策を考える際、こうした3Dの模型が役立ちます。

これは似島の立体模型。国土地理院の等高線情報を用いて立体的に再現、グーグルアースの画像情報を重ね合わせ、わかりやすくしました。地域の改善策を考える際、こうした3Dの模型が役立ちます。

防災・エネルギー・環境共生などの多彩な観点から、社会の基盤を整備・維持するために必要な技術が学べる環境土木工学科。他に「瀬戸内海の潮流エネルギーを利用して発電」「水の中のコンクリートの不思議」といった多彩なプログラムで、参加者に充実の時間を提供していました。

同じ振動を与えても、ビルの高さによって揺れ方が異なる?
~建築工学科

4本の細い柱に支えられた3つの模型。これらは低い方から高さ10m、25m、50mのビルを想定しています。ここに1Hz(ヘルツ)のゆっくりした振動を与えます。すると、ゆっくりな振動であるにも関わらず、50mのビル模型が激しく揺れます。振動速度を2Hzに上げると、25mのビルが揺れ始めます。振動を5Hzにすると、今度は10mのビルが。いずれの場合も、他のビルはほとんど揺れがありません。つまり、ビルの高さによって揺れやすい振動とそれほどでもない振動があるのです。建築物の耐震性を考える上での基本知識を、こうした実験モデルが教えてくれます。

向かって左から10m、25m、50mのビルを想定した模型。同じ振動を与えても、振動速度によってそれぞれのビルの揺れ方が大きく変わります。

向かって左から10m、25m、50mのビルを想定した模型。同じ振動を与えても、振動速度によってそれぞれのビルの揺れ方が大きく変わります。

これは卒業生の卒業制作物。道の駅を橋でつなぎ、川の対岸にもスペースを設けた地域コミュニティとしても機能させる施設です。外観も温かみを与える作りになっています。

これは卒業生の卒業制作物。道の駅を橋でつなぎ、川の対岸にもスペースを設けた地域コミュニティとしても機能させる施設です。外観も温かみを与える作りになっています。

住宅・マンション・公共施設・大型施設などあらゆる建物の建築について、企画・設計から完成までを学ぶ建築工学科。他にも「卒業生たちの制作した建築物を見る」「耐震実験見学」など、興味深いプログラムが盛りだくさんでした。

(番外編)自動車の新技術を支えるOB・OGたち
~個性豊かなマツダ車を展示

会場入口横には、マツダ株式会社の協力のもと、世界に独創的な価値を発信し続けるマツダ車が展示され、自動車の新技術についての解説も行われました。これらの新車開発に、広島工業大学の卒業生たちも関わっているのです。「SKYACTIV TECHNOLOGY」という他に真似のできない技術を生み出すのに貢献した、本学のOB・OGたち。その表情には、唯一無二の技術を追求するというプライドがあります。

独自の価値を放ち、クルマを愛する世界中の人々に高く評価されているマツダ車。

独自の価値を放ち、クルマを愛する世界中の人々に高く評価されているマツダ車。

広島工業大学を卒業したOB・OGたちが、マツダ車の開発に携わっています。

広島工業大学を卒業したOB・OGたちが、マツダ車の開発に携わっています。

8月に行われたオープンキャンパス、第1弾の報告はここまで。
次回第2弾では、情報学部・環境学部・生命学部の6学科を中心にご紹介します。お楽しみに!