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<Team HIT-EV>電気自動車レース「Ene-1GP」で部門1位。さらなる高みをめざせ

2018.04.13

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3月7日に行われたHITチャレンジ報告会のプレゼンテーション審査で第1位に輝いた、電気自動車製作チーム「Team HIT-EV」。走行データや写真、図表などが網羅された完成度の高い報告書や、堂々とした発表姿勢はもちろん、出走した2大会の結果も称賛されました。2017年11月に行われた2つの大会の回顧を中心に、2017年度の活動を振り返ってもらいました。

マシン製作の過程はこちら

Team HIT-EVの3名と、今年度製作した新マシン「一(はじめ)」。「全てにおいて一番になりたい」との思いで命名されました

Team HIT-EVの3名と、今年度製作した新マシン「一(はじめ)」。「全てにおいて一番になりたい」との思いで命名されました

初出場でコースレコード! 宮崎で衝撃のデビュー
初戦に予定していた10月の「エコデンレースin苅田」が悪天候により中止となり、11月5日の「エコ電気自動車レースinみやざき」が、新マシンで初のレースとなりました。フラットな台形コースは、彼らの最終目標である「Ene-1GP MOTEGI」のコースにも似ていて、絶好のリハーサル走行でもありました。12ボルトの鉛バッテリー部門と、充電式単3電池10本の部門に出場。予選でコースレコードを更新し、周囲を驚かせました。ドライバーの大西宏樹さん(知能機械工学科3年※2018年3月取材当時)は「企業と共同開発している高校チームには、レース本選で勝てないと予測。ポールポジションを取ることを目標に走りました」と振り返ります。レース本番では、企業支援を受けるチームの2台と競り合い、2位に入賞。遠路広島からの参加でコースレコードという結果を残したことで、特別賞を受賞しました。

コース内で競り合う「Team HIT-EV」

コース内で競り合う「Team HIT-EV」

2位入賞!特別賞もいただきました

2位入賞!特別賞もいただきました

走行データを分析 準備万端でMOTEGIへ
「エコ電気自動車レースinみやざき」で、マシンの運搬、組み立て、レース運営といった行程のすべてを記録。データを持ち帰り検証を行いました。その結果、新マシンは車体の重要な部分が高精度で、ずれが発生しにくいことが分かり、これまでの開発、製作プロセスが間違っていなかったと確信できました。Ene-1GP MOTEGIまで残り3週間。電池が充電式単3電池40本となるため、電装系パーツの仕様変更を行うと同時に、宮崎で強度不足が見つかったカウルのステー(留め具)のスペアを用意するなどの対策を施しました。

宮崎でのレースの結果をまとめたポスター

宮崎でのレースの結果をまとめたポスター

過去最高の周回数で堂々の部門1位
11月25日、ツインリンクもてぎのEne-1GP MOTEGIに出場したTeam HIT-EV。彼らの今年度の目標は同大会の大学、高専、専門学校部門1位です。1周2.49kmのコースの周回タイムを競う「ONE LAPタイムアタック」と、90分間の周回数を競う「e-kiden90分ロングディスタンス」の2レースが行われました。
タイムアタックでは目標の2分台には届かず、3分11秒で総合7位(大学、高専、専門学校部門1位)。「電源を全て直列すれば48Vになるのですが、スプロケット(歯車)の歯数が48Vの回転数に対応できず、電源電圧が24Vになるように接続したため、電気的なロスが大きく、加速が鈍くなった。48Vの回転数に対応したギア比が必要だった」と分析する大西さん。この結果には納得していません。
続いて行われたロングディスタンスでは、18周を記録して総合13位(同部門1位)。「チームとして過去最高の周回数。上位チームがタイムアタックで電池をセーブしてロングディスタンスに注力していたことも考慮すれば納得の順位です」と、大西さんも及第点を与える出来でした。結果、大会を通じでの総合順位は7位、大学、高専、専門学校部門では1位を獲得。今年度の目標をクリアしました。
大会では出場した全チームのマシンを撮影し、データ収集も行いました。今後はトップチームのマシンの、転がり抵抗や空気抵抗などを分析。自分たちのマシンの性能向上をめざします。

本格的なサーキットの走行に緊張感はひとしおです

本格的なサーキットの走行に緊張感はひとしおです

見事、部門優勝を果たしました!

見事、部門優勝を果たしました!

メンバーが語る、電気自動車作りの魅力とチームの連帯感
Team HIT-EVのメンバー3名に、チームの魅力を語ってもらいました。

  • 大西宏樹さん(知能機械工学科3年※2018年3月取材当時)
    「どんなことでもチャレンジできるのがTeam HIT-EV。失敗を恐れず、新しいことに取り組んでいきたいです。専門的な知識や経験を身に付けられるのも魅力。大会ではエネルギーマネージメントやコミュニケーション力など、チームワークの大切さも実感できます」
  • 木村晃大さん(電気システム工学科3年※2018年3月取材当時)
    「マシン製作で、授業では学べない実践的な技術を得ることができます。学外の団体と接する機会も多いので、同じ目標を持ったメンバーとの意思疎通はもちろん、あらゆる面でコミュニケーションの重要さが分かります」
  • 立花侑矢さん(機械システム工学科2年※2018年3月取材当時)
    「毎日が失敗と成功の繰り返し。試行錯誤の大切さは、ここでしか学べないと思っています。大学の授業では基礎的なことを学びますが、実際に手を動かしてみて、初めてそれをものにできるのだと思います」

2018年度は、鈴鹿でのEne-1GPにも出走するというTeam HIT-EV。次なるステージへ向けて、ともに夢を追いかける新たな仲間も募っています。今後の活躍も期待しています。