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子どもたちとつくって、遊んで、学ぶ 第14回ワクワクものづくり大作戦

2018.09.25

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広島工業大学では、毎年夏の終わりに地域の小学生を招いて「ワクワクものづくり大作戦」を開催しています。このイベントは、本学の充実した設備の中で、本格的なものづくりを通して「子どもたちにものづくりの楽しさを伝えること」を目的に企画しています。14回目となる今年は8月25日に実施。定員300人に対し倍の665人からの申込みがありました。
当日は、子どもたちがさまざまなものづくりに挑戦しましたので、その様子をご紹介します。

開会式が行われるデネブホールに続々と集まる参加者たち。学生たちが講座名の書かれたプラカードを持って誘導します。

開会式が行われるデネブホールに続々と集まる参加者たち。学生たちが講座名の書かれたプラカードを持って誘導します。

開会に先立ち「ものをつくる楽しさ、できた時の喜びを体験してください」と鶴学長が挨拶。

開会に先立ち「ものをつくる楽しさ、できた時の喜びを体験してください」と鶴学長が挨拶。

子どもだけじゃなく大人も熱中!ものづくりの魅力あふれる1日
開かれた講座は、光の屈折を利用した「万華鏡づくり」や電子部品のはんだ付けを行う「ラジオづくり」、パソコンで自分の思い通りにキャラクターを動かす「プログラミング」など全部で15講座。どれも子どもたちの知的好奇心を刺激するものばかりで、中には保護者の方も一緒に夢中になって取り組む姿が見られました。そんなものづくりの熱気に包まれた講座の様子をいくつかご紹介します。

「ころころジェットコースターをつくろう!」
レールを加工し下り坂やカーブ、ループなどをつくって、小さな鉄球を転がすミニチュアジェットコースター。難しいのは、鉄球の転がるスピードが速すぎてレールから飛び出てしまったり、遅すぎて鉄球がゴールまで辿り着けなかったりすることです。「下り坂の角度を変えてみよう」「磁石の位置を変えてみよう」と子どもたちは試行錯誤。こうやって「なぜ?」を自分で考えて実践し、上手くいった瞬間がものづくりの楽しさです。何度もレールを調整して鉄球を無事ゴールさせた時、子どもたちに笑顔があふれていました。

磁力を利用して、スピードを加速させるガウス加速器について解説。大学の先生から学べる貴重な機会があるのも「ワクワクものづくり大作戦」の魅力です。

磁力を利用して、スピードを加速させるガウス加速器について解説。大学の先生から学べる貴重な機会があるのも「ワクワクものづくり大作戦」の魅力です。

「どうしたら上手く転がるのかな?」と小泉穂菜美ちゃん(5年生)

「どうしたら上手く転がるのかな?」と小泉穂菜美ちゃん(5年生)

「瀬戸内海に橋をかけてみよう!」
この講座では、軽く加工しやすいバルサ材という細い棒を使って橋の模型づくりを行いました。ルールは使用するバルサ材を20本以内に収め、橋の長さを40cm、幅を5cmにするということだけ。どんなデザインにするかは自由です。はじめ、完成サンプルを見た子どもたちは「やったことないし、難しそう...」と不安そうな様子。しかし「高さのある橋をつくりたい」「吊り橋みたいにしたい」と設計書を描きはじめ、前向きに取り組むうちに、徐々にのめり込んでいきます。出来上がった作品は、どれも精巧で美しく仕上がっているものばかり。失敗をおそれずチャレンジすることの大切さを、ものづくりを通して感じてもらえたのではないでしょうか。

自分で描いた設計図をもとに、カッターでバルサ材をカットし、木材用接着剤でくっつけていきます。

自分で描いた設計図をもとに、カッターでバルサ材をカットし、木材用接着剤でくっつけていきます。

瀬戸内海をイメージしたジオラマに橋をかけたら完成。独創性あふれる橋がたくさん並んでいました。

瀬戸内海をイメージしたジオラマに橋をかけたら完成。独創性あふれる橋がたくさん並んでいました。

「ロボットカーをつくろう!」
ここではリモコンで動くロボットカーづくりに挑戦しました。まずはボディにギアボックス、コンピュータ、モーター、タイヤを取り付け、ベースとなる車体を組み立てていきます。できたらさっそくテスト。コンピュータとモーターの付け方を間違え思った方向と逆に進んでしまう子や、タイヤの角度が悪く、真っ直ぐ進まない子などみんな悪戦苦闘。こういった経験が基本的な動く仕組みを理解することにつながります。次にアームやプレート、飾りのパーツを自由に組み合わせてオリジナルロボットカーに仕上げていきます。物体を挟めるようにアームをカッターで切って改良したり、パーツの色をそろえデザイン性にこだわったりと、子どもたちの創造力豊かなアイデアが光っていました。

ドライバーやスパナ、ピンセットを使ってパーツを取り付け。

ドライバーやスパナ、ピンセットを使ってパーツを取り付け。

箱を移動させたり、ペットボトルを倒したり、さまざまなゲームに挑戦。ゲームの内容によってパーツを付け替えて遊びました。

箱を移動させたり、ペットボトルを倒したり、さまざまなゲームに挑戦。ゲームの内容によってパーツを付け替えて遊びました。

ものづくりを影で支える学生たち
各講座には、ポロシャツを着た学生たちの活躍がありました。製作中、子どもたちが悩んだり、作業でつまずいてしまったりした時は、優しくアドバイス。ケガや火傷のおそれがある作業には必ずサポートにつき、子どもたちの安全を守ります。「どうしたら子どもたちに楽しく学んでもらい、ものづくりを好きになってもらえるのか?」教えることを通して学生たちの学びや成長にもつながっています。

プログラミングが上手くいかない子に、「ここのアイコンを入れ替えてみよう」と丁寧にアドバイス。

プログラミングが上手くいかない子に、「ここのアイコンを入れ替えてみよう」と丁寧にアドバイス。

「教えてください」と参加者から声がかかると、素早くかけつけて対応していました。

「教えてください」と参加者から声がかかると、素早くかけつけて対応していました。

参加した子どもたちに感想を聞きました。

「強くて美しい紙のドームをつくろう!」に親子で参加した池田希歩ちゃん(6年生)。「折ることで強度が増すことを学びました。ドームの飾りつけが楽しかったです」

「強くて美しい紙のドームをつくろう!」に親子で参加した池田希歩ちゃん(6年生)。「折ることで強度が増すことを学びました。ドームの飾りつけが楽しかったです」

「マスキングテープアートに挑戦しよう!」に参加した西村朔太郎くん(2年生)。「いろんな種類のマスキングテープをちぎって貼り付けるのが面白かったです」

「マスキングテープアートに挑戦しよう!」に参加した西村朔太郎くん(2年生)。「いろんな種類のマスキングテープをちぎって貼り付けるのが面白かったです」

今年も子どもたちの自由な発想にたくさん出会うことができました。来年も子どもたちの興味関心を引き出し、ものづくりの心を育む講座をたくさんご用意したいと思っております。どうぞご期待ください。
ご参加いただきました皆さま、取材にご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。