大学の研究や学びを地域の皆さまへ 2019年度公開講座を開講しました。

2019年07月03日

広島工業大学では、一般の方を対象に公開講座を開催しています。公開講座では、毎年テーマを掲げ、本学の研究や教育を皆さまにわかりやすく講義し、生涯教育の場として地域の皆さまに知の開放を行っています。2019年度は「未来を拓く機械工学技術 〜機械工学が担う"ものづくり"の現状と将来〜」をテーマに3日間で合計6講座を実施しました。ここでは5月18日に行った知能機械工学科 長町教授の講座の様子をご紹介します。

会場は中区にあるサテライトキャンパス広島。高校生から高齢の方まで幅広い年齢層が参加していました。

会場は中区にあるサテライトキャンパス広島。高校生から高齢の方まで幅広い年齢層が参加していました。

金属加工技術「ロールフォーミング」を紹介
今、皆さんが使っている机のパイプにもおそらくロールフォーミングの技術が使われています」と、長町先生は講義をはじめました。ロールフォーミングとは直列に並んだローラーの間に金属を通して曲げ加工を行う工法です。長町先生はロール成形した角形鋼管を切断する際に起こる、切り口変形の原因をシミュレーション映像で解説。成形中に発生する曲げモーメントとねじりモーメントが要因であることを話しました。解決方法として成形する際にロールを斜めにすることを考案しましたが、実験ではまだまだ成功とは言えず「問題を個々に分割して考えていけば解決策は必ずある」と、今後も研究を続けることを発表しました。ものづくりの現場を支え、ひいては私たちの暮らしを支えている機械工学技術。長町先生は一般の方が触れる機会の少ない専門分野について丁寧に説明していました。

本題に入る前に金属の特徴を理解してもらおうとバネで実験。弾性と塑性の2つの性質があることを伝えます。

本題に入る前に金属の特徴を理解してもらおうとバネで実験。弾性と塑性の2つの性質があることを伝えます。

レジュメを見ながら、メモを取る熱心な受講者の姿が多数見られました。

レジュメを見ながら、メモを取る熱心な受講者の姿が多数見られました。

ロールフォーミングの他に、一般の方向けにボルトの成形も実物を使って解説。「当たり前のように目にする部品だけど、どのようにつくられているのか初めて知った」という声も。

ロールフォーミングの他に、一般の方向けにボルトの成形も実物を使って解説。「当たり前のように目にする部品だけど、どのようにつくられているのか初めて知った」という声も。

受講者の声
重藤京子様
「機械工学は全く知らない分野。だからこそあえて話を聞いてみたいと思い受講しました。身近にあるボルトやパイプなどの金属製品がどんな風につくられているのかを知ることができ、自分の世界が広がりました。大学の先生から直接学べる機会はなかなかありません。こういう公開講座はとても刺激になっています」

「公開講座は昨年も受講させていただきました。参加する度にまだまだ知らないことがあると感じ、学ぶ意欲が高まっています」と重藤様。

「公開講座は昨年も受講させていただきました。参加する度にまだまだ知らないことがあると感じ、学ぶ意欲が高まっています」と重藤様。

講座を終えた長町先生に改めてお話を伺いました。
「専門用語を使うと難しくなってしまうので、実験や動画を多く使って授業を工夫しました。そういった教えるスタンスは学生に授業する時と変わりません。広島工大のリアルな授業を実感していただけたなら嬉しいですね」

「難しい内容もあったと思いますが、皆さんとても熱心に聞かれていて、興味関心の高さを感じました」と長町先生。

「難しい内容もあったと思いますが、皆さんとても熱心に聞かれていて、興味関心の高さを感じました」と長町先生。

今年度も公開講座にたくさんのご参加をいただき誠にありがとうございました。広島工業大学は今後も、さまざまな講座をご用意し、暮らしを豊かにする知識や教養をお届けしてまいります。