野球×サッカー アスリートの経験に学ぶ 「スポーツ講演会」を開催しました

2020年01月07日

広島工業大学では、スポーツの世界で活躍された一流アスリートをお招きし、スポーツを通して得られた知識や経験を語っていただくスポーツ講演会を毎年開催しています。中心となって企画・運営するのは体育会本部の学生たち。今年度は、11月18日に広島東洋カープOBの天谷宗一郎さんとサンフレッチェ広島OBの森﨑浩司さんをお迎えして開催しました。野球とサッカー、それぞれの世界で活躍した2人が学生たちに伝えたいこととは何なのか。講演の様子をご紹介します。

昨年に続き満員御礼のデネブホール。学生だけでなく地域の方の参加も見られました。

昨年に続き満員御礼のデネブホール。学生だけでなく地域の方の参加も見られました。

はじめに体育会本部長 土居郁弥さん(環境土木工学科4年)が「講演をしっかり聴いて、ひとつでも多くのことを吸収してください」と挨拶。

はじめに体育会本部長 土居郁弥さん(環境土木工学科4年)が「講演をしっかり聴いて、ひとつでも多くのことを吸収してください」と挨拶。

"夢中"の先に、未来がある
RCCの横山雄二アナウンサーの進行により、講演はトークショー形式ではじまりました。小学校2年生からサッカーをはじめたという森﨑さん。その頃、プロサッカー選手への憧れはあったものの、正直自分がなれるとは思っていなかったといいます。「サッカーが楽しくて、熱中し続けた結果がプロにつながったのだと思います」と森﨑さん。一方、天谷さんが野球をはじめたのは小学校3年生。祖父が甲子園の常連校、福井商業高校の野球部出身だったこともあり、自分も同じ高校で甲子園を目指したいという思いを抱きます。当時、プロになれるとまでは思っていなかったそうですが「はじめた頃からずっと野球が好きで、野球しかしてこなかった」と言い切る天谷さん。プロを意識したのは甲子園出場の夢を叶え、雑誌で自分の評価を目にした時だったと語りました。

広島で30年以上活躍する横山アナウンサー。ベテランならではの巧みな話術で2人から話を引き出していきます。

広島で30年以上活躍する横山アナウンサー。ベテランならではの巧みな話術で2人から話を引き出していきます。

3人のかけ合いはまるでトーク番組のよう。そんな雰囲気の中でも、心に響く言葉がいっぱい。

3人のかけ合いはまるでトーク番組のよう。そんな雰囲気の中でも、心に響く言葉がいっぱい。

プロの世界で生き残っていくために
野球界、サッカー界でそれぞれ憧れのプロになったお二方。しかし、ここからがスタートライン。話は、厳しいプロの世界で活躍し続けるために心がけてきたことに移ります。森﨑さんは「双子の兄と一緒にプロになったので、競い合う相手が身近にいたのは大きかったです」と、ライバルがいい刺激になったと言及。また、入団当初にチームメイトだった現日本代表監督 森保選手の存在も森﨑さんに大きな影響を与えました。練習から常に全力で臨む森保選手の姿に「これがプロなんだ」と驚愕。その姿勢をお手本にしていったそうです。対する天谷さんは「僕は逆に周りのことを認めたくなかった。自分が1番だと思い込んでやってきました」と吐露。「プロといってもドラフト9位で入団したので、今で言うなら育成選手。何とか見返してやりたかった」と、誰にも負けたくない一心で努力を続けていかれました

「自分のミスは自分で取り返す。森保選手のボールに対する執着心を見習いました」と森﨑さん。

「自分のミスは自分で取り返す。森保選手のボールに対する執着心を見習いました」と森﨑さん。

「スカウトさんの『プロに入ればドラフトの順位は関係ない』という言葉を信じて頑張りましたね」と天谷さん。

「スカウトさんの『プロに入ればドラフトの順位は関係ない』という言葉を信じて頑張りましたね」と天谷さん。

チャンスは待ってくれない
それぞれの世界で長く活躍した2人は「チャンスを逃さないためには、普段の準備が大切」と語ります。監督が代わったタイミングでレギュラーの座を掴んだ天谷さん。「チャンスはいつ、どこでやってくるかわからない」と話します。森﨑さんも「チャンスは何度もやってこない。逃さないためにも常に良い準備をし続けておかなければならない」と、学生たちに伝えました。

野球とサッカー。競技は違っても共感する考えはいっぱい。時に冗談も織り交ぜながらトークは最後まで弾みました。

野球とサッカー。競技は違っても共感する考えはいっぱい。時に冗談も織り交ぜながらトークは最後まで弾みました。

質疑応答では「入団時の目標は?」「罵声を浴びた時は、どういう気持ちでしたか?」など活発に行われました。

質疑応答では「入団時の目標は?」「罵声を浴びた時は、どういう気持ちでしたか?」など活発に行われました。

講演会終了後、2人のサイン入りグッズが当たる抽選会も開催。毎年盛り上がる人気企画です。

講演会終了後、2人のサイン入りグッズが当たる抽選会も開催。毎年盛り上がる人気企画です。

当選した人は、壇上で2人から景品が手渡されます。こんなに間近でスポーツ選手と接することができるのもスポーツ講演会の醍醐味です。

「当選した人は、壇上で2人から景品が手渡されます。こんなに間近でスポーツ選手と接することができるのもスポーツ講演会の醍醐味です。

参加した学生に話を聞きました

笠井広務さん(電気システム工学科3年)
「挑戦する時、マイナスなことを考えるのではなく、前向きな姿勢で取り組むことの大切さを知りました。自分はネガティブ思考なところがあるので、今日の講演をきっかけにプラスのイメージを持っていこうと思います」

新見香苗さん(食品生命科学科2年)
「今日の講演で一番印象に残っているのは、『やらされる練習もためになる』というお話です。嫌だと思うことでも『何か得られるものがある』と、意識を変えてやれば成長できることを学びました」

「失敗から学ぶ意識を大切に、これから生活していきたいです」と笠井さん。講演中はたくさんメモを取っていました。

「失敗から学ぶ意識を大切に、これから生活していきたいです」と笠井さん。講演中はたくさんメモを取っていました。

「抽選会ではカープタオルが当たりました!カープファンなのでとてもうれしい」と新見さん。

「抽選会ではカープタオルが当たりました!カープファンなのでとてもうれしい」と新見さん。

スポーツ講演会を終えて スポーツ講演会を担当した体育会本部の有岡亮さん(建築工学科3年)にも話を聞きました

「昨年に続き大盛況のスポーツ講演会となり、ほっとしています。学生だけでなく、地域の方も来られていてとても嬉しくなりました。みんなでチラシ配りを頑張った甲斐があります。準備では社会人の方との関わりが多く、その中で礼儀やマナーが身につきました。これは普通の学生生活ではできないこと。この経験はきっと将来に活かしていけると思います」

「次年度はまだお呼びしたことのないスポーツ競技から講演者をお招きしたい」と、展望を語る有岡さん。

「次年度はまだお呼びしたことのないスポーツ競技から講演者をお招きしたい」と、展望を語る有岡さん。

開演前、舞台裏で手際よく準備を行う体育会本部の学生たち。大盛況で終えることができたのも、彼らの働きがあってこそ。

開演前、舞台裏で手際よく準備を行う体育会本部の学生たち。大盛況で終えることができたのも、彼らの働きがあってこそ。

最後に、天谷さんと森﨑さんから工大生に向けてメッセージをいただきました。

天谷宗一郎さん 「野球を続けてきて一番感じているのは、感謝の気持ち。トレーナーなど裏方さんの支えがあったから、ここまでプレーできました。皆さんにも家族や周りのサポートに対する感謝の気持ちを忘れないでほしいです。ある人の言葉ですが『挫折は挑戦している証拠』。それを成長と捉えれば、失敗・挫折はありません。そういう思いで日々過ごしていってください」

森﨑浩司さん常に仲間のことを思い、チームのことを考えてプレーしなければ勝つことはできません。サッカーを通して一番学んだのはそういう犠牲心です。学生たちにも、周りのことを考えながら行動できる人になってほしいです。そして今の内に好きなこと、やりたいこと、興味のあることにどんどんチャレンジしてください」

「成功することにとらわれないで。成長を感じながら進んでいくことを大切にしてください」と天谷さん。

「成功することにとらわれないで。成長を感じながら進んでいくことを大切にしてください」と天谷さん。

「どんなときでも最後まで諦めず、自分を信じ続けることが大事です」と森﨑さん。

「どんなときでも最後まで諦めず、自分を信じ続けることが大事です」と森﨑さん。

野球とサッカー。異なるスポーツ競技の中には、さまざまな共通する考えがありました。華やかな世界の裏側で、努力を積み重ねてきた2人のお話は、普段の生活や将来に活かせるものばかり。学生たちにとって、大きな刺激となったことでしょう。天谷さん、森﨑さん、ご講演いただきありがとうございました。