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情報コミュニケーション学科

石田 和成

教員紹介

石田 和成ISHIDA Kazunari

情報学部 情報コミュニケーション学科 准教授

研究者情報

プロフィール

【専門分野】
○ウェブマイニング
○オンラインコミュニティの分析
【担当科目】
情報理論 、 情報処理技術基礎 、 オブジェクト指向言語 ほか
【研究テーマ】
1.オンラインメディアの情報収集システムの開発
2.時系列分析、オンラインコミュニティにもとづく話題抽出手法の開発
3.スパムブログフィルタリング手法の開発
4.ソーシャルメディアとマスメディアの相互影響の分析
【ひとこと】

大学での勉強に専念するとともに、自由な大学生の時期にしかできない自分に合った事柄を見つけて、物事に熱中する練習をしてください。

研究紹介

石田 和成ISHIDA Kazunari

情報学部 情報コミュニケーション学科 准教授

SNSの情報を利用して、地域をもっと活性化しよう!
PROLOGUE

今やさまざまな種類のSNSを利用し、手軽に情報発信ができる時代です。世界中で使用者の数が日に日に増えているこの仕組みを、もっとうまく使えないか?と研究しているのが石田先生。 「SNSは、ネットワーク環境があればどこからでもリアルタイムで情報発信できる、というのが特徴の一つ。これをうまく活用するといろんなことに役立ちそうです。たとえば地域活性とか」。SNSで地域活性?どうやるのでしょう?

SNSから流れる情報を、自動で一気に収集

SNSは誰もが簡単に使えるし、情報更新も頻繁です。私がまず取り組んだのは、SNSの情報を更新の度に収集し、蓄積すること。もちろん、人間が自分の手でやろうとすると無理ですが、コンピュータが自動で情報を取得するプログラムを組めば、人間の力はほとんど不要。ハードディスクのメモリ容量の許す限りの情報が取得できます。基本的な仕組みは、大手ポータルサイトが採用している「クローラー」と同じですね。
そうやって集めた情報を、市場調査や社会の実態調査に使えないか、と考えているんです。通常これらの調査は、アンケートに答えてもらっています。しかし質問の仕方で答えが誘導されてしまう懸念は常にあるし、実態を示すのに十分なサンプルが集まるか、という問題もあります。
その点、SNSなら情報量は莫大だし、個人の生の声なので、質問に誘導される心配もありません。より正確に実態がわかるのです。

今そこにいる人に役立つ情報を送り、人々の行動を促進

最もシンプルな利用法は、特定のキーワードに関心を持つ人はどれだけいるか?を調査するもの。例えば、どれほどの人が「お好み焼き」という情報を発信しているか調べたり、それを時間帯や曜日で分類したり。さらにSNSにアップロードされた画像やツイッターのつぶやきには位置情報を含むものがあるので、どこで「お好み焼き」が多く登場するかもわかる。こうした情報が新商品開発などに役立ちます。
他に「広島市佐伯区五日市」というワードを発信した人に、その地域で使えるクーポン情報を提供する、といった利用法も考えられます。ツイッターで「今、○○町で食事中」とつぶやいた人々に向け、「○○町の△△喫茶でケーキ半額!」なんてクーポンを送ると、近くなので行ってみよう、と考える人も出てくるでしょう。
家でテレビCMを見てもすぐ行動を起こす人はあまりいませんが、SNSで「○○町にいる」と情報発信する人は、今そこに来ていますから。何かのきっかけで行動を起こす確率が高い。効率のよい販促PRになるわけです。

スマートフォンを持った学生が広島工大のキャンパス内をどう移動したか、を表す3次元グラフ。位置情報を取得してグラフ化するソフトを
独自開発しました

市場調査や地域活性に役立つシステムを、3年で完成させたい

この仕組みを、地域活性化に活用できるかもしれません。対象地域に限定し、どのような情報が発信されているか調べる。より多く発信された情報は地域の特徴を示す場合が多いので、特徴をPR企画に活かせるはずです。
また、対象地域に関する情報発信が少ない時間帯を狙い、「これから△△地域で○○のイベントを行います」と情報発信すれば、動く人がいるかもしれない。集まった人はそのイベントについて情報発信する可能性が高いので、それを見た別の人が興味を示し、動き出し、イベントがさらに盛り上がる…とか。私の研究するシステムが、地域活性化の基盤となるわけです。
SNSから情報収集するシステムは既にできています。次は、キーワード・時間帯・曜日・位置といった要素で分類・分析する仕組みづくりです。最近、携帯端末を用いたジオローカルコンテンツ構築システムを開発しました。位置情報を扱う「ジオメディア」は、詳細な位置情報が正しくなかったりするケースがあります。そこで、地域のコミュニティが独自に、地域にあるコンテンツの収集・管理を行う位置情報システムを構築したのです。「地域に特化した、より正確性の高いジオメディア」と言ってよいかもしれません。
システムで人を動かそうと思ったら、自分がその地域に行き、地域の魅力は何か…などを調べないといけません。多くの人と触れ合えば、刺激も受ける。自分の作ったシステムで人が動けば、嬉しくもなる。学生には一連のシステム開発を通じ、そういう生の体験を積んでほしいと考えています。

SNSから地域情報を収集し、また地域からの情報を配信するためのシステムの全体図。
このソフトも独自開発したものです
ローカルコミュニティで独自に、その位置情報に存在するコンテンツの編集・公開ができます
Android携帯で動くナビゲーションシステム。
電話・ネット回線を使わずに、
地図、住所、近隣ランドマークが閲覧でき、
コンテンツ収集にも使えます