広島工業大学

MENU

TECH SESSION
TOPICS

「リケジョ」必見!
これからの社会、活躍のチャンスが多い
根拠とは?

理工系の分野は男性のほうが活躍できる。そんなイメージを持っていませんか?しかし「リケジョ」という言葉がすっかり定着したように、近年は理工系の分野で自分らしく輝いている女性も増えています。本記事では、理工系女性を取り巻く現状を紐解きながら、これからの社会で理工系女性が活躍できる根拠について解説していきます。「将来は理工系の分野に進みたい!」と考えている女性は、ぜひチェックしてみてください!

理工系分野における女性の比率は?

現在、理工系分野で活躍している女性はどれくらいいるのでしょうか?文部科学省が公表している「令和3年度学校基本調査」によると、2021年の大学入学者に占める理工系分野入学者の割合は、理学が2.1%、工学が11.5%となっています。そしてその中の女性比率は、理学が30.2%、工学が15.2%。これは世界各国と比較してもかなり低い数値となっており、日本国内では理工系分野を目指す女性の割合はまだまだ少ないことが分かります。

しかし、その割合が少ないからといって、活躍することも難しいのかというと、決してそうではありません。たとえば政府は「理工系分野における女性の活躍推進」を掲げ、大学や企業、学術団体等と連携しながら多様な取り組みを実施。また、理工系女性を採用しようとする企業も増えています。たとえば食品や家電、日用雑貨などに関わる業種は、女性の目線や感性が重要視される機会が多くあり、企業側も採用に積極的です。こうした現状から、理工系女性が活躍できるステージは今後ますます増えていくと考えられています。

「理工系=男性」は先入観

近年は理工系女性の活躍が脚光を浴びるようになってきましたが、未だに「理工系分野は男性のほうが活躍しやすい」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし、性別の違いによって能力差が生まれるといった事実はありません。本学でも、将来の目標が明確になっている学生は性別に関係なく成長できていますし、卒業後も活躍できていると感じます。

それでも男性の割合が圧倒的に多いのは、「理工系=男性」という固定観念が根付いている影響が大きいと言われています。こうしたジェンダーバイアスは、日常生活の中で無意識のうちに刷り込まれています。たとえば理工系を志す女子学生の近くにいる保護者や教員が、「理工系=男性」といったバイアスを抱えてしまっている場合、その子を理工系に進ませることに消極的になるケースも少なくありません。また、こうした環境で育つ中で、女性自身も「自分は理系が苦手だ」と思い込むようになると考えられています。つまり、より多くの理工系女性が活躍できる社会を実現するためには、「理工系=男性」という固定観念を払拭する環境づくりが急務だと言えます。

国も大学も、理工系女性の活躍を後押し

こうした現状を打破するために、教育の現場ではさまざまな取り組みが行われています。たとえば内閣府の男女共同参画局が中心となって運営している「リコチャレ(理工チャレンジ)」は、理工系を目指す女子中高生や女子学生に向けてイベントを開催したり、理工系の分野で活躍する先輩からの応援メッセージを発信したりと、理工系を目指す女性を力強く後押ししています。

本学でも、理工系女性の活躍をサポートするために、さまざまな体制を整えています。2007年に誕生した「JCD(女子学生キャリアデザイン)センター」は、女子学生の学生生活やキャリアアップを支援する組織です。女子学生たちが主体となって、さまざまな課外プロジェクトを実行することで、理工系への就職に役立つスキルを身につけることができます。

JCDセンターの主な課外プロジェクト】

  • 広報誌「JCD PRESS」の作成
  • 部屋のリフォームプランの提案
  • 学内レストランの新メニュー開発
  • ラジオ番組「JCDキャロットラジオ」の企画・制作
  • プログラミング教室
  • Webデザイン教室
  • 子どもたちに向けての出張理科実験教室
プログラミング教室
部屋のリフォームプランの提案

「成功体験」が理工系への道を切り開く

理工系が苦手だと決めつけてしまい、将来の選択肢から外してしまう女性は少なくありません。苦手意識を払拭し、自信を身につけてもらうためには、成功体験が不可欠だと本学は考えています。また同時に、さまざまな経験を通じて、得意・不得意な分野を理解することも大切です。

さまざまなプロジェクトに取り組む中で、成功や失敗を経験することができるのがJCDセンターの特徴です。その中で成長し、自分の可能性を信じられるようになった学生の多くは、卒業後も理工系の分野で活躍しています。

もちろん理工系への就職活動についても手厚く支援。事実、JCDセンターが誕生した後は女子学生の理工系就職率は常に100%に近い数値となっています。

理工系女性が活躍できる「3+1」の根拠

改めて、これからの社会において、理工系女性が活躍できる根拠をまとめました。

  1. 政府が理工系女性の活躍推進に力を入れている
  2. 企業が理工系女性を積極的に採用しようと働きかけている
  3. 性別によって能力差が生まれるという事実はなく、目標が明確にある人であれば活躍できる

この3つに、「4.本学での学び」が加わることで、理工系女性がますます活躍できる未来が実現できると信じています。本校は理工系を目指す学生を、全力でサポートしていきます。