社会実践力 > Act & Think+ING > HITチャレンジ

学生の挑戦を支える、自主企画プログラム支援制度。

HITチャレンジ

Interview

「やりたいことに挑戦できる喜びを実感しています。」

生命学部 製品生命科学科 3年 (右)弘兼 蒼大さん(中央)田中 亜実さん(左)大内 友香さん

酵母の働きに変化をもたらす、
酒造用水の水質分析を

酒造りで有名な、東広島市西条の酒造用水の水質分析にチャレンジしています。このプロジェクトをやりたいと思ったきっかけは、「発酵食品学」の授業で醸造や酵母について教わったことです。水の性質や含まれる成分が少し違うだけで、酵母の働き方や味が大きく変化することに興味を持ち、多くの蔵元が酒づくりに取り組んでいる西条の地で、酒造用水がどのような特徴を持っているのかを分析したい、と考えるようになりました。2019年の8月から半年間かけて毎月2回ずつ調査を重ね、硬度、鉄イオン、塩化物イオン濃度、pH、一般細菌などの項目で、季節や天候による変動についても調べていく予定です。

学生主体だからこそできた、
貴重な経験

HITチャレンジでは、選考会で企画内容をプレゼンし審査に通らなければ資金面での支援を受けることができません。何度も話し合いを重ねながら活動方針をまとめていく中で、相手の意見を尊重しつつ自分の考えを伝える難しさやチームワークの大切さを実感することができました。自ら考え動いていく、学生主体のプロジェクトならではの貴重な経験でした。西条酒造協会や各酒造メーカーとのやりとりを通してビジネスマナーを学べたことも、自分を大きく成長させてくれたと感じています。

感謝の心を忘れずに、
水質保全活動に貢献したい

水質調査には、高価な試薬や実験道具などの消耗品が必要です。規模の大きい継続的な調査は、研究室に所属していたとしても、資金を集めなければ行うことはできません。自分たちの「やりたい」を支えてくれるHITチャレンジはとても良い制度だと思います。これからはじまる本格的な調査やその考察を通して、水質保全活動などにも貢献できればと考えています。

「HITチャレンジ」とは

HITチャレンジ制度は、大学生活で「こんなことをやってみたい」「新しいことに挑戦してみたい」という思いを応援する制度です。学生が自主的に企画を立て、審査の結果、プログラムが採択されれば最高100万円が支給されます。2019年度は、10件のプログラムが採択され、各団体が活動しています。

2019年度HITチャレンジに採択された団体

HIT VR Campus project

工大の四季の移り変わりを体感!
HIT VR Campus

広大な本学のキャンパスをいつでも誰でも簡単に体感できるVRの開発に挑戦します。四季の移り変わりや時間帯の変化などリアリティを感じるシステムをめざし、11月の工大祭での一般公開を目標としています。

建物のお医者さん

旧郷野小学校校舎の
健康診断プロジェクト

地元住民の声によりはじまった、廃校した安芸高田市立郷野小学校の再生プロジェクト。その建物保全のために、実測調査を通して建物の現状を診断し、耐震性にどのような課題があるのか、分析を行います。

HIT Formula Project

小型レーシングカーの開発と
全日本学生フォーミュラ大会参戦

学生自ら小型レーシングカーの設計・製作・走行を行う「全日本学生フォーミュラ大会」の上位入賞をめざしています。今年度は全種目完走を目標に、車両の信頼性を上げて大会に臨みます。

西条水質調査隊

酒造に関する水質調査

東広島市西条町では近年再開発が進み、酒造りに使われる地下水への悪影響が危惧されています。西条酒造協会、東広島市役所と連携を取りながら、西条酒造地帯が使用している井戸水の水質分析を行います。

パビリオン2019実行委員会

パビリオン2019

「木材を使ったパビリオン」をテーマに制作を進め、8月末の完成をめざします。デザイン・設計から展示までの過程を映像で記録し、プロジェクト全体を動画で紹介していくことも計画しています。

建築屋

三宅の森Nexus21 リフレッシュ計画

竣工から10年が経ち、問題点や要望が出始めている講義棟「三宅の森Nexus21」。「5,000人総昼食計画」「自修環境の改善」「エレベーター改善」を実施し、建物を有効活用しながら問題解決に挑みます。

街の防災屋

地域密着型・防災マップを作ろう

千同一丁目町内会とワークショップを行い、広島県が作成の支援を行っている「防災マップ」の作成に取り組みます。さらに模型も製作し、公民館や集会所に展示。地域の人々の防災意識向上を図ります。

GREEN project 生物班

自然に触れ合う子どもの森

荒廃した森林を整備し、子どもたちが自然体験できる森林をつくることを目的に、森林整備で伐採した木材を利用した遠路づくりや、小学生を対象に机や椅子、小物づくりを行う「子ども教室」を開催します。

Team HIT-EV

自作EVでエコランだ
〜環境にやさしい自動車レース〜

充電式乾電池を動力源としたエコ電気自動車を自作し、「Ene−1 GP」で上位入賞をめざします。現在までに残した好成績「大学・高専・専門学校部門優勝」のさらに上、「総合入賞」を目標としています。

Mutual Assistance Project

地域に届ける防災知識

防災に役立つ知識や技術を広め、地域の防災意識を高めることを目的に設立。防災意識向上をめざした冊子と、楽しみながら防災知識を学べるすごろく付きの避難地図を作成し、地域の公共施設に配布します。