【クラブ・サークル紹介】 茶道部

2019年01月29日

広島工業大学には、文化系・体育系合わせて60以上のクラブ&サークルがあることをご存知でしょうか。学生たちは勉学と両立させながら、大会上位入賞やイベント出展など、それぞれの目標に向かって日々、努力を重ねています。ここでは、部活&サークルが日頃どんな活動をしているのかをお届けします。今回は創部50年以上の歴史を誇る伝統あるクラブ「茶道部」を紹介します。広島を家元とする武家茶道「上田宗箇流」を流派として、年4回の行事「さつき茶会」「定例茶会」「霜月茶会」「卒業茶会」に向け日々、稽古に励んでいます。

■活動日:毎週水曜日
■場所:広島工大五日市キャンパス内 茶室 雙鶴堂(そうかくどう)
■部員:36名(2018年11月現在)

講義棟Nexus21の隣に位置する「雙鶴堂(そうかくどう)」が茶道部の活動場所。上から見ると鶴が羽を広げた形に似ていることが名前の由来だそうです。

講義棟Nexus21の隣に位置する「雙鶴堂(そうかくどう)」が茶道部の活動場所。上から見ると鶴が羽を広げた形に似ていることが名前の由来だそうです。

こちらは上田宗箇流先代の家元「宗源」の筆による額。茶道部の宝といっても過言ではない大変貴重なものです。

こちらは上田宗箇流先代の家元「宗源」の筆による額。茶道部の宝といっても過言ではない大変貴重なものです。

とにかく特訓あるのみ。実践方式で作法を習得
雙鶴堂を訪れると、学生たちは茶会に向けた稽古の真っ最中。お茶をたてる「お点前(おてまえ)」役の学生がお辞儀をすると、室内は凜とした空気に。足先から指先まで神経を研ぎ澄ました、しなやかな動きは気品にあふれ、見る人を惹きつけます。これは毎週、特訓を重ねてきた努力の賜物です。広島工大茶道部の練習は、本番を想定した一連の流れを繰り返し実践し、経験を積むというシンプルなもの。失敗したところを「どうすればできるようになるのか」考え、次の活動に活かす。こうした反復練習で一つひとつ作法を身につけていくのです。とにかく失敗を恐れずチャレンジすることで、はじめはお辞儀ひとつままならなかった学生も、卒業する頃には茶人として立派に成長を遂げています。

お点前を披露する学生。背筋がピンと伸びた姿は、凛々しさを感じます。

お点前を披露する学生。背筋がピンと伸びた姿は、凛々しさを感じます。

こちらもお点前役の学生。腰につけている袱紗(ふくさ)の位置が、他の流派は左側なのに対して、上田宗箇流は右側。刀を差していた名残で武家茶道の特徴だそう。

こちらもお点前役の学生。
腰につけている袱紗(ふくさ)の位置が、他の流派は左側なのに対して、上田宗箇流は右側。刀を差していた名残で武家茶道の特徴だそう。

お客様にお茶を差し出す動作も、おもてなしの心を込めて丁寧に。

お客様にお茶を差し出す動作も、おもてなしの心を込めて丁寧に。

お客様役の学生はメモとペンを持って動きをチェック。自分の番になった時の参考や終了後のアドバイスに役立てます。

お客様役の学生はメモとペンを持って動きをチェック。自分の番になった時の参考や終了後のアドバイスに役立てます。

厳しくも温かい先生と、OB・OGに見守られて
稽古が終わると、さっそく反省会が開かれました。指導いただいている高宮宗牧先生が所作や言葉づかいについて細かく指摘。学生たちはメモを取りながら真剣に耳を傾け、次回の稽古に活かそうとしていました。「他大学でも茶道を教えていますが、広島工業大学茶道部の学生はとても素直で熱心です」と高宮先生は茶道に取り組む学生たちの姿勢を評価。またOB・OGが現役部員にアドバイスする姿もありました。実は、茶道部では茶会などの行事だけでなく、普段の活動でもOB・OGの参加が珍しくありません。訪れていたOBに話を聞くと「仕事場で上司や取引先から礼節を褒めていただくことがあります。茶道をやっていたおかげですね。お世話になった高宮先生、後輩のために何か貢献できればと思い、時間があればこうして参加しています」と、感謝の意を込めて語ってくれました。

お点前を務めた学生に指導する高宮先生。一人ひとりの個性に合わせた指導を心がけています。

お点前を務めた学生に指導する高宮先生。一人ひとりの個性に合わせた指導を心がけています。

学生同士でも稽古で気づいたことを話し合い共有。

学生同士でも稽古で気づいたことを話し合い共有。

部長の本多雅史さん(知的情報システム学科3年)に茶道部の魅力を聞きました。
「茶道の魅力は、多くの人との出会いがあることです。茶会で地域のお客様をもてなし、お点前を褒めていただいた時や笑顔でお帰りいただいた時は、やりがいを感じます。また、礼儀作法が身につくので社会に出てから役立つところもいいですね。稽古は真剣ですが、終われば先輩・後輩関係なく和気あいあいとした雰囲気です」

「部員の半数以上は未経験からのスタートなので初心者の方でも大丈夫。気軽に見学に来てください」と本多さん。

「部員の半数以上は未経験からのスタートなので初心者の方でも大丈夫。気軽に見学に来てください」と本多さん。

釜から聞こえてくるお湯の沸く音、お茶をたてるしなやかな動き、ゆったりとした空間の中でお客様との会話を楽しむ...茶道は、一服のお茶を通してさまざまな魅力にあふれていました。少しでも興味を持たれた人は、見学に訪れてみてはいかがでしょうか。