数理・AI・データサイエンス教育

2020年度からスタートした広島工業大学の「HIT.E ▶2024」では、従来の数学及び理科を各学科の学びに則した数理科目に変更するとともに、全学部全学科の1年次生が、初級レベルのAIやデータサイエンスを学べる教育プログラム「Society5.0時代に向けたAI・データサイエンス入門教育プログラム」を開設しています。また、高度な技術を修得したい学生には3年次生以上を対象として、AIやデータサイエンスの応用を学ぶことができる教育プログラム「Society5.0時代に向けたAI・データサイエンス応用教育プログラム」を開設します。本プログラムを修了することにより、工学部や情報学部だけでなく、環境学部や生命学部でもAI・データサイエンス技術を利活用できる能力が修得できます。

「Society5.0時代に向けたAI・データサイエンス入門教育プログラム」について

教育プログラムの名称

「Society5.0時代に向けたAI・データサイエンス入門教育プログラム」

身につけることができる能力

本教育プログラムでは、AI・データサイエンスが実社会でどのように役立っているかを知り、基礎となる数理的知識を修得し、AIやデータに対するリテラシーを高めるとともに、それらを利活用する際に求められる知識を身につけることができます。

開設される授業科目、修了要件

本教育プログラムは全学部全学科の1年次生の必修科目で構成しており、各学科の授業科目は下表の通りです。これらの単位を取得することで、本教育プログラム修了者として認定されます。

学部 学科 授業科目 (単位数)
工学部 電子情報工学科
電気システム工学科
機械システム工学科
知能機械工学科
環境土木工学科
建築工学科
AI・データサイエンス入門 (1単位)
情報学部 情報工学科 HIT基礎実践B (2単位)
情報工学概論 (2単位)
情報コミュニケーション学科 HIT基礎実践D (2単位)
環境学部 建築デザイン学科
地球環境学科
AI・データサイエンス入門 (1単位)
生命学部 生体医工学科
食品生命科学科
AI・データサイエンス入門 (1単位)

授業の方法及び内容

授業では、文理を含めた専門性に依存しないような大学初年次向けの教材と、Pythonを使ったAIの操作/実装体験を支援できる教材を併用して進めていきます。各学科の対象授業科目では、次の項目を学修していきます。

項番 学修項目
1 情報技術が浸透する現代社会/それを支えるAI・データサイエンスを理解する。
2 「スマート技術」を説明し、データ観点でのAI・データサイエンス活用を学ぶ。
3 AIに関する基礎知識を学ぶ。
4 AIを駆動する機械学習の概要を学び、背景にある「数学」を意識する。
5 AIによって処理された実験データを評価するための統計処理方法の基本を学ぶ。
6 AIによって処理された実験データを評価するための可視化方法を学ぶ。
7 AIをうまく活用するためのデータ処理方法の理解を深める。データ利活用の発表・交流の場を知る。
8 オンラインAI学習プログラム(SIGNATE Quest※)を用いてAIを体験する。

SIGNATE Questとは・・・(株)SIGNATEが運営する法人会員向けオンラインAI学習プログラム(e-ラーニング)

なお、詳細な学修内容と授業科目の対応関係については、以下のファイルをご参照下さい。

実施体制

委員会等 役割
副学長(教学担当) 運営責任者
IoT・AI・データサイエンス教育研究推進センター
「AI・データサイエンス入門」授業担当者連絡会
プログラムの改善・進化
IoT・AI・データサイエンス教育研究推進センター プログラムの自己点検・評価

2020年度の受講状況と自己点検・評価結果

2020年度は「Society5.0時代に向けたAI・データサイエンス入門教育プログラム」を全学科で1,122人が履修し、約96%の学生が修了しました。本プログラムの到達目標の達成度をアンケート調査したところ、「ほぼ達成した」及び「ある程度達成した」と回答した学生の割合が95.9%に達し、大変有意義なプログラムとなりました。

本教育プログラムを改善・進化させるために、広島工業大学に設置している「IoT・AI・データサイエンス教育研究推進センター」で自己点検及び評価を実施し、その結果を公開しています。来年度のプログラムでは、学生の理解度をより高め、これらの技術をより身近に実感することを目的とし、各学科の専門領域におけるAI・データサイエンスの活用事例の紹介を増やしていく予定です。
また、学内だけでなく企業の方々からも意見を頂きながら、本教育プログラムの質の向上に努めていきます。