遊びの中で生まれるものづくりの楽しさと学びを大切に 第15回ワクワクものづくり大作戦を開催しました。

2019年10月10日

近年、社会では理工系の人材不足が課題にあげられています。広島工業大学では、地域の子どもたちを対象とした理科実験やものづくりイベントを積極的に行い、科学やものづくりを実際に体験し、楽しさを知ってもらうことで、将来的な理工系の人材増加につなげたいと考えています。今年で15回目となる「ワクワクものづくり大作戦」もその一つ。今年も多くの子どもたちにものづくり体験をしてもらいました。

受付に続々と集まってくる参加者。子どもたちの元気な「おはようございます!」が響きわたっていました。

受付に続々と集まってくる参加者。子どもたちの元気な「おはようございます!」が響きわたっていました。

開会に先立ち、長坂学長が「言われたことだけでなく、自分なりの工夫を加えてみてください」と挨拶。

開会に先立ち、長坂学長が「言われたことだけでなく、自分なりの工夫を加えてみてください」と挨拶。

今回、開かれた講座は全部で15講座。小学校低学年から高学年まで、それぞれの習熟度に合わせた様々なプログラムを展開しました。各専門分野の教員の指導のもと、学生スタッフも子どもたちをサポート。中には大学の授業・研究などで使用する材料や工作器具を使う講座もあり、子どもたちに普段経験できない本格的なものづくりを体験してもらいました。ここでは3講座の様子をご紹介します。

ピカピカに光る究極の泥だんごをつくろう!
おそらく誰もが小さい頃につくった経験がある泥だんご。しかし、ここで目指すのは普通の泥だんごではありません。宝石のように輝く究極の泥だんごです。作業は、信楽焼にも使われる粘土をこねることからはじめ、さら粉をつけ、さらに磨き上げていきます。ピカピカにするコツは、凸凹がなくなるまで磨き上げること。表面をツルツルにすることで光が反射するようになり、ピカピカ光って見えるようになるのです。このイベントでは、子どもたちに「なぜそうなるのか?」という原理を説明しながら、実践して確かめるプロセスを大切にしています。

コロコロと泥だんごをこねる子どもたちは笑顔に満ちあふれていました。

コロコロと泥だんごをこねる子どもたちは笑顔に満ちあふれていました。

仕上げに好きな色をつけたら完成。カラフルな泥だんごがたくさん出来上がっていました。

仕上げに好きな色をつけたら完成。カラフルな泥だんごがたくさん出来上がっていました。

泥だんごを見せてくれた白石彩結さん(1年生)「色をつけるのが楽しかった!またつくりたいです」

泥だんごを見せてくれた白石彩結さん(1年生)「色をつけるのが楽しかった!またつくりたいです」

風船聴診器をつくっていろいろな音を聴いてみよう!
ここでは風船の中の空気を振動させることで離れた場所でも音が聴こえるしくみを実感してもらいます。棒状の風船を膨らまして両端に紙コップを取り付けたら風船聴診器の完成。さっそく子どもたちは学生スタッフや保護者様と風船聴診器を通して会話したり、いろんな物に当てたりしてどんな風に音が聴こえるのか、夢中になって実験していました。さらに子どもたちに楽しんでもらおうと、学生スタッフが風船聴診器を使ったゲームを企画。スマートフォンに録音した動物の鳴き声音当てゲームやチーム対抗の伝言ゲームを行い、大いに盛り上がりました。

風船聴診器にはマジックやテープで飾り付けも。子どもたちの自由な感性が光っていました。

風船聴診器にはマジックやテープで飾り付けも。子どもたちの自由な感性が光っていました。

チーム対抗の伝言ゲームを行う子どもたち。紙コップにしっかり耳を当てるのが上手く聴き取るコツ。

チーム対抗の伝言ゲームを行う子どもたち。紙コップにしっかり耳を当てるのが上手く聴き取るコツ。

植村空くん(3年生)「風船聴診器だけでなくバルーンアートの作り方も教えてもらいました。家でもつくります」

植村空くん(3年生)「風船聴診器だけでなくバルーンアートの作り方も教えてもらいました。家でもつくります」

強くて美しい紙のドームをつくろう!
街を歩いていると、屋根にたくさんの折り目がある建物を見かけたことはありませんか。これらの建造物は「折板」という構造を用いており、折ることによって強度を上げる効果があります。この講座では折板を用いたドーム型の模型づくりに挑戦してもらいました。子どもたちはケント紙にカッターで切れ目を入れ、山折り、谷折りを繰り返してドームづくりから開始。ここでちょっとした実験。どのくらい強度があるのかを体感してもらうため折板屋根の上に重りを載せてもらいました。折り目のない紙はすぐつぶれてしまいましたが、折板構造はなかなかつぶれません。子どもたちは「すごい!何グラムの重さまで耐えられるんだろう?」と夢中になっていました。

1枚96gの重りを何枚載せることができるのか実験中。30枚近く載せられた人もいました。

1枚96gの重りを何枚載せることができるのか実験中。30枚近く載せられた人もいました。

模型には植栽や飾りつけも行い、デザイン性も加えていきます。学生も一緒にお手伝い。

模型には植栽や飾りつけも行い、デザイン性も加えていきます。学生も一緒にお手伝い。

伊達瑛士くん(5年生)は3回目の抽選で念願の参加。「柱がないのに強度を保てることに驚きました」

伊達瑛士くん(5年生)は3回目の抽選で念願の参加。「柱がないのに強度を保てることに驚きました」

夢中になってものづくりに取り組んだ1日はきっとあっという間だったのではないでしょうか。今年度も300人の定員に対し倍以上の申込みがあり、残念ながらお断りせざるを得ない状況となってしまった方々には心よりお詫び申しあげます。来年もたくさんの「ワクワク」を企画し、子どもたちにものづくりの楽しさをお届けしてまいります。ぜひまたご応募ください。