ROBO-ONE大会で、学生作の二足歩行ロボットが躍動。スポンサー特別賞を受賞。~ロボット研究部

2021.04.19

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※新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで取材・撮影を行っています。

二足歩行ロボットが、リング上で激しくぶつかり合う格闘技大会【ROBO-ONE(ロボワン)】。2021年2月28日(日)開催の第38回大会はオンライン開催となり、直接バトルはできなかったものの、エントリーした47のロボットが技を競い合いました。
そのロボワンに、ロボット研究部部長・尾田 俊祐さん(知能機械工学科4年・松山工業高校出身)の製作した、本学のロボット研究部を代表する機体「NEXUS(ネクサス)」が出場。
見事、大会スポンサーの選出する特別賞「ミスミ賞」を初受賞しました。

美しくポージングする二足歩行ロボット「NEXUS」と同じポーズで喜びを表現する、ロボット研究部部長・尾田 俊祐さん

美しくポージングする二足歩行ロボット「NEXUS」と同じポーズで喜びを表現する、ロボット研究部部長・尾田 俊祐さん

対戦相手のロボットを冷徹に見据える、赤いLEDの眼もこだわりポイント。

対戦相手のロボットを冷徹に見据える、赤いLEDの眼もこだわりポイント。

赤く光るLEDの眼。シャープで洗練されたボディ。激しい格闘中も揺るがず、スムーズに移動する安定性。そのデザイン性と動きが高く評価されました。

「ボディと地面を常に平行に保つよう、足に節を設けて"平行リンク"構造にしました。ボディサイズも小さくして低重心となり、安定した動きができます」と尾田さん。
44cmの機体に23のサーボモータを組み込み、自在な動きを実現。相手を一撃でダウンさせる大技"横回転蹴り"を繰り出せます。これも安定性に自信があるからこそです。

「ロボットのスムーズな二足歩行はとても大変で、人形の動きから人間の歩行を研究するなど、参考になるものは何でも利用しました」

「ロボットのスムーズな二足歩行はとても大変で、人形の動きから人間の歩行を研究するなど、参考になるものは何でも利用しました」

「1世代前(左の青)のロボットと比較すると、例えば足の付根部分を細い枠の構造に変更して軽量化しました。これでも強度が保てることは確認済みです」と尾田さん。細部に工夫がつまっています。

「1世代前(左の青)のロボットと比較すると、例えば足の付根部分を細い枠の構造に変更して軽量化しました。これでも強度が保てることは確認済みです」と尾田さん。細部に工夫がつまっています。

尾田さんが他大学と初の"対外試合"に臨んだのは、大学2年の時。ロボット研究部入部から改修を繰り返した3世代目の機体で、自信はあったものの、構造もスピードも段違いの相手になす術なく敗北。悔しさをかみしめました。

「それから情報を収集し、工夫を重ねました。モータを変更してパンチを素早く繰り出せるようにしたり、構造を見直して軽量化を図るなど、自分にできるレベルアップは全部やって、7世代目ネクサスを完成させたんです。ミスミ賞選考の方々にも"地方大学にありながら、たった2年でここまで機体を進化させたのは素晴らしい"と言っていただけました」
と尾田さんは、はにかみながら胸を張ります。

「ネクサスの手がショベル型なのは、アッパーパンチを多用するため。加えて、相手の機体に損傷を与えないための配慮です」

「ネクサスの手がショベル型なのは、アッパーパンチを多用するため。加えて、相手の機体に損傷を与えないための配慮です」

ロボット研究部では一人ひとり、自分の思い通りのロボットを製作します。

ロボット研究部では一人ひとり、自分の思い通りのロボットを製作します。

「大会に参加するロボットは、機体も制御プログラムも、全て製作者のオリジナルです。設計通りにいかない、なんて当たり前。だからこそ、完成した時の達成感は大きいです」
と笑う尾田さん。今後は、製作したネクサスを受け継ぎ、ロボワン優勝を果たしてほしいと後輩に夢を託します。
顧問の安鍾賢先生(知能機械工学科)は、
「二足歩行ロボットを造るには機械、電気・電子、設計、加工、プログラムと工学全般の知識が必要。最初からうまくいくはずがないんです。しかし課題に直面することで、部員は"なぜ?"と考え、工夫し始める。それが成長につながるのです」
と目を細めていました。

尾田さん、ロボット研究部のみなさん、さらなる高みを目指しがんばってください。

「自分のイメージするロボットを創造したい、という学生たちの情熱には圧倒されるほどです」と笑う安先生。

「自分のイメージするロボットを創造したい、という学生たちの情熱には圧倒されるほどです」と笑う安先生。

部員たちが手掛けるロボットたち。次回のロボワン優勝者が、この中から現れるかも?

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