JAXA名誉教授・的川氏をお招きし、講演会【「はやぶさ2」から日本の未来へ】を開催

2021.09.20

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広島地球環境情報センター主催、本学共催の「はやぶさ2カプセル地球帰還」記念講演会がリーガロイヤルホテル広島で行われました。
講師は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)ではやぶさプロジェクトに携わってこられた的川泰宣氏です。

JAXA名誉教授の的川氏は広島県呉市の出身

JAXA名誉教授の的川氏は広島県呉市の出身

広島地球情報センターの鶴理事長が「夢と希望に溢れた的川先生のご講演を楽しみましょう」と挨拶

広島地球情報センターの鶴理事長が「夢と希望に溢れた的川先生のご講演を楽しみましょう」と挨拶

「太陽系の起源を研究するため、小惑星帯のサンプルが欲しい」
というのが探査開始のきっかけ、と語る的川氏。
「惑星の成分を知りたい理学者と、数十億kmの彼方に探査機を飛ばす方法に興味がある工学者が、垣根を超えて手を取り合い、研究会がスタートしました」
しかし道程は平坦ではありません。はやぶさでもはやぶさ2でも、試練に直面します。
「はやぶさでは通信途絶、イオンエンジン全停止などの問題が起こりました。はやぶさ2では、小惑星表面が岩だらけで、着陸点が見つからないという難題がふりかかりました。
しかし宇宙開発で逆境は必ずあります。こういう時は“大変”という第一印象に流されないこと。有利・不利を冷静に判断すること。そして“どうやったら成功するか?”という気運を作ること。目的を再確認し、総力を挙げて周到に準備するのです」
時に、町工場で働く一流の職人から世界で活躍する科学者まであらゆる知見を集め、はやぶさ・はやぶさ2は難題を克服したのだそうです。

講演会には小学生や中高生も参加

講演会には小学生や中高生も参加

来場者は間隔を空け、オンライン参加を併用するなど、コロナ禍に配慮

来場者は間隔を空け、オンライン参加を併用するなど、コロナ禍に配慮

でこぼこの表面の中、着陸点を見出すのに苦慮

でこぼこの表面の中、着陸点を見出すのに苦慮

多くのサンプルを持ち帰るのに成功

多くのサンプルを持ち帰るのに成功

はやぶさ2は数々のサンプルを採取し、2020年12月に地球へ帰還。宇宙往還時代の扉を開きました。この成果はどんな未来を生み出すのでしょうか?
「宇宙の普遍化につながってほしい。宇宙の真理が、全ての人類・生命に貫かれている。世界の平和と命の絆として存在する、そんな宇宙時代になってほしいと願います」
最後の質疑応答で「宇宙の魅力は?」と尋ねられた的川氏は
「“自由”ですね。重力から解放される魅力は、何物にも代えられません」
と笑いました。

「宇宙は人類と生命の幸福に寄与するものであってほしい」と強調

「宇宙は人類と生命の幸福に寄与するものであってほしい」と強調

「全員で協調して挑戦することが未来につながると感じました」と広島工業大学長坂学長

「全員で協調して挑戦することが未来につながると感じました」と広島工業大学長坂学長

多くの示唆に富む的川氏の講演は、参加者にとって貴重な体験となったことでしょう。
的川先生、ご登壇頂きありがとうございました。