広島工業大学

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学生の意欲と発想はどんな成果を生んだか?「HITチャレンジ」結果報告会~前編

2022.03.25

このニュースは、クローズされました

学生の「新しい何かに挑戦したい」という意欲に対し、活動資金を提供してサポートする本学の「HITチャレンジ(学生自主企画プログラム)制度」。2020年度には4件、2021年度には5件のプログラムが採択され、活動してきました。
Nexus21の1階・デネブホールで、その成果を発表する報告会が開催されました。今回は<一般部門>5件の報告を紹介します。

冒頭、長坂学長が
「コロナ禍で、狙い通りの活動ができなかった残念さはあるかもしれないが、障害がある中で工夫して課題に取り組んだ経験は、貴重なものになったと思います」
と挨拶しました。

各プロジェクトのメンバーは自分たちの歩みについて報告

各プロジェクトのメンバーは自分たちの歩みについて報告

「みなさんの努力の成果を楽しみにしている」と長坂学長

「みなさんの努力の成果を楽しみにしている」と長坂学長

現実の景観及びマルチエージェント技術を用いたリアリティの高いバーチャルタウンの構築
~広島工業大学近隣地域の再現~
HIT VR Project

ドローンを用いて、広島工業大学と周辺地域の建造物を360度の方向から動画撮影。そのデータを基に、フォトグラメトリ技術で3D CGモデルを作成します。そして実際の景観をシステム上に再現し、マルチエージェント技術を実装することで、リアルなバーチャルタウンの構築をめざしました。完成後はオープンソース化し、誰でも利用できるようにする予定です。
今年度は、広島工大講義棟・学部棟の約20~30%を画像化。またマルチエージェント勉強会やドローン操作の訓練を行うなど、次年度以降を見据えた土台作りができたことを報告しました。

情報コミュニケーション学科の学生30人が参加

情報コミュニケーション学科の学生30人が参加

バーチャルタウンでアバターを動かすことも可能

バーチャルタウンでアバターを動かすことも可能

小型レーシングカーの開発と全日本学生フォーミュラ大会参戦
HIT Formula Project

毎年100校以上が参加し、学生自ら開発・設計した小型レーシングカーの性能を競う「全日本学生フォーミュラ大会」に出場、上位入賞を狙いました。
大会は、実際に車両を走行させる動的試験と、コスト・デザイン・プレゼンによって内容を評価する静的試験の2つが実施されます。コロナ禍で動的試験は中止となったものの、バッテリや車体の見直しで25kg以上の軽量化を実現。またブレーキ制動力を改善するなど、あらゆる面で性能を向上させました。静的試験では19年度大会に比べ、デザイン審査で49位上昇、プレゼン審査で34位上昇と、着実に成果を挙げました。

機械システム工学科・知能機械工学科の学生16人が参加

機械システム工学科・知能機械工学科の学生16人が参加

日本自動車工業会長賞を受賞

日本自動車工業会長賞を受賞

小型水中ロボットの開発と水中ロボット大会への参加
HIT-Robotics

自作の水中ロボットで「沖縄海洋ロボットコンペティション」に出場し、優勝を狙いました。参加したのは、実用性と独創性が問われるフリースタイル部門です。「漁業の邪魔者となるクラゲ除去」をテーマに、遠隔操作型の水中ロボットにクラゲ破砕装置を取り付けようと考えました。
学生たちの挑戦は、関連の論文を読むところからスタート。水中を潜航する機体に加え、制御用ソフトウェアも設計・製作し、アピール用のプレゼン動画も作成して大会に臨んだのです。その努力の結果、同部門2位という成績を挙げることができました。

電子情報工学科・機械システム工学科・知能機械工学科の学生10人が参加

電子情報工学科・機械システム工学科・知能機械工学科の学生10人が参加

展示された水中ロボットに、注目が集まっていました

展示された水中ロボットに、注目が集まっていました

子どもの森プロジェクト2020
Green Project

広島市佐伯区湯来町に広がる1haの森林を整備し、子どもの自然体験の場にしようと地域の人々が始めた「湯の山こどもの森プロジェクト」に参加しました。
目視によるフロラ(植物相)調査を実施し、16種の植物相を確認。希少野生動植物に指定されるササユリも生育するなど、生物多様性に富む森であることが判明しました。その後、ササユリ保全柵を設置するとともに、子どもが安全に遊べるよう間伐や倒木撤去を行いました。
調査をもとに、湯の山周辺を一望させたジオラマを作成。引き続き内容を充実させ、公民館などへの展示を検討したいとのことです。

地球環境学科の学生30人が参加

地球環境学科の学生30人が参加

湯の山を一望するジオラマ

湯の山を一望するジオラマ

モデルロケット・CanSatの開発と種子島ロケットコンテスト参加
HIT SPACE CHALLENGE

金属以外の素材で作ったモデルロケットと、超小型の模擬人工衛星CanSatを開発。種子島ロケットコンテストへの参加をめざしました。
ロケット素材にプラスチックを用いるチームが多い中、学生たちが選んだのは、カーボンニュートラルにも貢献するヒノキです。全長300mm、重さ78.1gのロケットは無事、高度100mまで飛翔し、機体中央部からパラシュートを放出するミッションもクリア。精度アップで高度400m以上も可能との手応えを得ました。
CanSatも完成させ、コンテストの書類審査は無事通過。本選はこれからオンラインで開催されるとのことで、成果が待たれます。

機械システム工学科の学生8人が参加

機械システム工学科の学生8人が参加

到着した場所でミッションを実行するCanSat

到着した場所でミッションを実行するCanSat

後編では<ボランティア部門>4件のプログラムについてご紹介します。