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遠隔操作の配送ロボット"LOMBY"が、キャンパス内を駆け巡る~産学連携プロジェクト

2022.10.17

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遠隔操作型配送ロボット"LOMBY"は、本学の学生にコーラを配るミッションを達成できるか。そんなデモ走行が実施されました。

機体の前後左右に備えた8つのカメラで、パイロットが周囲を確認

機体の前後左右に備えた8つのカメラで、パイロットが周囲を確認

坂道やちょっとした段差も難なく上ります

坂道やちょっとした段差も難なく上ります

LOMBYとは、最高時速6kmで自走する電動四輪の配送ロボット。インターネットがつながる場所なら、パイロットがどこからでも遠隔操作できます。後部トランクには500mlペットボトル20本ほどの重量物を搭載し、どこにでも配送します。

LOMBY株式会社の代表取締役・内山氏は、
「LOMBYは街中での配送を想定したロボット。その実証実験を行う上で、坂や横断歩道などがある広島工大のキャンパスはうってつけです」と説明します。

LOMBYはオープンプラザやアゼリア広場を周回。事前アンケートに回答した学生にコーラを配って回りました。

「2023年4月の実用化を目指す」と内山氏

「2023年4月の実用化を目指す」と内山氏

騒音もなく近づくLOMBYに学生は興味津々

騒音もなく近づくLOMBYに学生は興味津々

後輪のオムニホイールが滑らかな方向転換の要因

後輪のオムニホイールが滑らかな方向転換の要因

ネット環境さえあれば、全国どこでも遠隔操作が可能

ネット環境さえあれば、全国どこでも遠隔操作が可能

デモ走行をサポートしたのは、学内ベンチャーの株式会社ドラッグ&ドロップを立ち上げた、情報システム科学専攻在籍の院生・松尾さん(広陵高等学校出身/広島県)です。
「デモ走行のルート策定などを手伝いました。狭い道も混雑した場所も柔軟に対応できるのが、遠隔操作のメリットですね」と話します。
松尾さんと共にLOMBYを支援する、学生サークル・起業愛好会 代表の奥平さん(広島県立観音高等学校出身/広島県)は、「住民の多いマンションや、福祉施設・介護施設でも役立ちそう」と期待を寄せます。

「LOMBYのビジネスモデルも一緒に構築します」と松尾さん

「LOMBYのビジネスモデルも一緒に構築します」と松尾さん

「実用化されたら、キャンパス内が便利になる」と奥平さん

「実用化されたら、キャンパス内が便利になる」と奥平さん

「LOMBYのコストは、競合品に比べ10分の1程度。さらに街中を走行するLOMBYは自宅からでも遠隔操作可能なので、女性、高齢者、障がい者など体力に自信のない方もパイロットになれます。体力勝負と思われがちな配送業界で、多様な人材が活用できるわけです」
と、内山氏は意義を強調します。

デモ走行・実証実験を大学側として管理する小黒教授は
「本学で行われる配送ロボットの実験は、学科を超えて学生の好奇心を刺激するでしょう」
と語りました。

「今冬は、エレベータを使った階上配送の実証実験も行う予定」と小黒教授

「今冬は、エレベータを使った階上配送の実証実験も行う予定」と小黒教授

地元TVも取材に駆けつけました

地元TVも取材に駆けつけました

産学連携による新配送ロボット開発というプロジェクトの未来に、ご期待ください。