広島工業大学

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地域の防災イベントの企画・運営に広島工大生が参画。『防災まちあるき』を行いました

2022.12.08

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広島市佐伯区美鈴が丘学区で行われた地域住民による防災イベント『美鈴が丘防災まちあるき~大学生と安全な避難経路を考えよう~』を本学の学生が企画し実施しました。

環境学部 建築デザイン学科の光井研究室では、今年度から新たに美鈴が丘学区自主防災会連合会、美鈴が丘公民館、佐伯区地域起こし推進課の方々にご協力いただきながら、美鈴が丘学区の防災力向上に向けた研究に取り組んでいます。
防災まちあるきはその取り組みの一環として行われたもの。学生たちはイベント本番に向けて打ち合わせを重ね、事前に予行演習を行いました。
予行演習にはイベント関係者も参加。当日のルートを実際に歩きながら危険箇所などの注意点を確認しました。

まちあるきのスタート地点である南街区集会所の場所を確認

まちあるきのスタート地点である南街区集会所の場所を確認

イベントにはさまざまな年代の住民が参加することを想定し、社会福祉協議会の方が高齢者の身体的機能の変化を疑似体験できる高齢者体験セットを用意してくださいました。予行演習では、学生が体験キットを装着し、高齢者にとって避難所までの道のりがどのようなものなのかを体験しました。

イヤーマフやゴーグルを装着すると高齢者の聴覚や視覚に近くなるという。手足に重りや関節の動きを制限するサポーターも装着した

イヤーマフやゴーグルを装着すると高齢者の聴覚や視覚に近くなるという。手足に重りや関節の動きを制限するサポーターも装着した

非常用持ち出し袋は基本の防災グッズを揃えると男性で15㎏(女性は10㎏)あるという。重さを再現したリュックも用意した

非常用持ち出し袋は基本の防災グッズを揃えると男性で15㎏(女性は10㎏)あるという。重さを再現したリュックも用意した

イベント当日には防災対応型自販機の使い方の説明も予定しており、事前に自動販売機の確認も行いました。防災対応型でも予備電源で稼働するもの、手回しで発電するものなどタイプがあることが判明。それぞれの使い方を調べるという本番までの課題も発見できました。

他にも自販機の鍵を持つ人を再度確認するなど、見直す良い機会に

他にも自販機の鍵を持つ人を再度確認するなど、見直す良い機会に

避難所となる美鈴が丘高校をめざし、片道約20分かけて歩く

避難所となる美鈴が丘高校をめざし、片道約20分かけて歩く

女性用に重さを調整したリュックを背負いながらの避難も体験

女性用に重さを調整したリュックを背負いながらの避難も体験

この企画は「若い人の目線や知恵を地域のまちづくりに生かしたい」と美鈴が丘学区自主防災会連合会の宮本会長が発案し実現しました。「2018年の豪雨災害では、美鈴が丘学区でも被害がありました。その経験を風化させないためにもこの街に合った防災知識を蓄える必要があると考えています。今回、広島工大生に手伝ってもらい、その発想力の素晴らしさやプレゼン能力の高さに感心しました。安心して任せられます」と話してくださいました。

将来的には美鈴が丘学区独自の防災ハンドブックも作りたいと話す宮本さん

将来的には美鈴が丘学区独自の防災ハンドブックも作りたいと話す宮本さん

リーダーを務めた建築デザイン学科の鈴木さんは「防災は身近な話題で、難しいけれどやりがいもあります。こうして地域の防災を地域の方と一緒に考えたことは、専門で学んでいる建築にも役立つ経験になったと思います」と感想を教えてくれました。

予行演習や本番当日の進行を計画・管理し、メンバー間の調整役も担う鈴木さん(広島県立高陽高等学校出身/広島県)

予行演習や本番当日の進行を計画・管理し、メンバー間の調整役も担う鈴木さん(広島県立高陽高等学校出身/広島県)

イベント当日には、地域の住民12名が参加。本学の学生4名の他にも、佐伯区地域起こし推進課から2名、佐伯区社会福祉協議会から1名、美鈴が丘公民館から1名が参加し合計20名で、防災マップを片手にまちを歩きました。

ルートを確認し、防災まちあるきを開始

ルートを確認し、防災まちあるきを開始

改めて危険箇所の確認や安全な避難経路を住民と話し合う

改めて危険箇所の確認や安全な避難経路を住民と話し合う

話し合いや、まちあるきで得た気づきをマップ上にまとめる

話し合いや、まちあるきで得た気づきをマップ上にまとめる

学生たちは美鈴が丘地区全域の住民を対象としたアンケートも実施しています。これらの結果をもとに、今後も地域の防災力アップに貢献する活動を続けていきます。

※新型コロナウイルス感染症対策を講じ、取材・撮影を行っています。