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磨き上げた英語スピーチ力で勝負 第6回デネブ杯争奪インビテーショナルコンテストを開催

2018.12.06

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11月3日、第57回工大祭で賑わう中、学内の一角では英語による学生たちの熱いスピーチバトルが繰り広げられました。その名も「デネブ杯争奪インビテーショナルコンテスト」、通称「デネブ杯」。このコンテストは、学生の英語スピーチ力向上を目的に本学の英語教員グループが中心となって開催しています。6回目を迎える今回は、本学、広島大学、関西私大のE.S.S(English Speaking Society)所属の学生が19人集まり、練習を重ねてきた努力の成果を披露しました。その様子をレポートします。

開会にあたり鶴学長が挨拶。「人前で英語を使ってスピーチする経験は大変貴重です。今日が皆さんにとって、将来に向けての良いきっかけになることを願っています」

開会にあたり鶴学長が挨拶。「人前で英語を使ってスピーチする経験は大変貴重です。今日が皆さんにとって、将来に向けての良いきっかけになることを願っています」

もちろん、司会進行もすべて英語。

もちろん、司会進行もすべて英語。

同じテーマで、表現力を競い合う
レシテーションの部

はじめに行われたのはレシテーションの部。ここでは、あらかじめ用意されたスピーチ原稿を暗唱し発表します。勝敗のカギを握るのは、発音や表情、身振り手振りなどの表現力。今回は「自分の所属する学科紹介」をテーマに、10人の学生が挑戦しました。みんな緊張の面持ちながらも、聴衆に一生懸命表現している姿が印象的でした。
※レシテーション・・・暗記

所属学科の学びが将来どのように社会に役立てられるのかをスピーチ。

所属学科の学びが将来どのように社会に役立てられるのかをスピーチ。

聴衆の視線が一斉に注がれる中、プレッシャーもあったはずですが、全員それを感じさせない堂々とした発表でした。

聴衆の視線が一斉に注がれる中、プレッシャーもあったはずですが、全員それを感じさせない堂々とした発表でした。

英語力や表現力に加え、内容、論理的思考力が問われる
オリジナルスピーチの部

続いては発表内容を考え、英語でスピーチする難易度の高いオリジナルスピーチの部。英語力だけでなく、聴衆を引き込む独創的なテーマ設定、伝えるための文章構成力なども勝敗のポイントになります。この部にはKESSA※(関西英会話連盟)から4人、広島大学から1人の学生を含む合計9人が参戦。社会問題に対する独自の視点を取り入れた意見や、自分の人生経験から得た考え方など、個性あふれる発表を聴衆に届けました。
※KESSAとは...関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学のE.S.Sが加盟するスピーチセクションの連盟

松場匠哉さん(食品生命科学科2年)は「過剰サービスをやめよう」というテーマで、元日営業のスーパー、過剰包装されている宅配物を例に上げ、労働者の負担軽減を強く訴えました。

松場匠哉さん(食品生命科学科2年)は「過剰サービスをやめよう」というテーマで、元日営業のスーパー、過剰包装されている宅配物を例に上げ、労働者の負担軽減を強く訴えました。

木邨優希さん(同志社大学文学部1年)のテーマは「不眠症に対して行動を起こそう!」。スマートフォンから発せられるブルーライトが不眠症の原因のひとつであることをスピーチしました。

木邨優希さん(同志社大学文学部1年)のテーマは「不眠症に対して行動を起こそう!」。スマートフォンから発せられるブルーライトが不眠症の原因のひとつであることをスピーチしました。

2部とも広島工大生が最優秀賞に輝く
今回の大会で最優秀賞に輝いたのは、レシテーションの部で久保清志さん(食品生命科学科1年)、オリジナルスピーチの部で宮城尚弥さん(食品生命科学科4年)。見事、広島工大生がW受賞を果たしました。興奮冷めやらぬ2人にお話を聞きました。

久保清志さん(食品生命科学科1年)
「まさか自分が最優秀賞に選ばれるなんて夢にも思っていなかったので、名前を呼ばれた時は、嬉しさよりも驚きの方が大きかったです。お手本となる音声テープを繰り返し聞いて、毎日コツコツ練習したことがいい結果につながりました。今回の経験を自信にして、さらに英語力を磨いていきます」

「まだ信じられない気持ちです。練習で先生にもらったアドバイスも参考になったので感謝ですね」と久保さん。

「まだ信じられない気持ちです。練習で先生にもらったアドバイスも参考になったので感謝ですね」と久保さん。

食品生命科学科についてスピーチする久保さん。訴えたい部分は強く発声するなど、抑揚をつけた話し方で活き活きと語っていたのが印象的でした。

食品生命科学科についてスピーチする久保さん。訴えたい部分は強く発声するなど、抑揚をつけた話し方で活き活きと語っていたのが印象的でした。

宮城尚弥さん(食品生命科学科4年)
「デネブ杯には4年連続で参加しています。2年次にも最優秀賞をいただきましたが、今回の受賞はその時を上回る喜びでした。理由はスピーチに無我夢中で余裕のなかった2年前に比べ、今日は誰よりも楽しみながら発表できたからです。きっとその気持ちが聴衆にも伝わったのだと思います。自分にとって最後のデネブ杯で、最高の結果を出すことができて大満足です」

「原稿作成やスピーチ練習は大変ですが、その先に英語で伝える喜びがあります。その思いが発表する自分の姿を通して、後輩に伝わっていたら嬉しいですね」と宮城さん。

「原稿作成やスピーチ練習は大変ですが、その先に英語で伝える喜びがあります。その思いが発表する自分の姿を通して、後輩に伝わっていたら嬉しいですね」と宮城さん。

テーマは「ハードルを下げてとりあえずやってみよう!」。英語が苦手だった自身の経験から、高い目標を掲げず「とりあえずやってみよう」と、挑戦することの大切さを語りました。

テーマは「ハードルを下げてとりあえずやってみよう!」。英語が苦手だった自身の経験から、高い目標を掲げず「とりあえずやってみよう」と、挑戦することの大切さを語りました。

運営にあたった食品生命科学科の三熊教授にお話を聞きました。
初心者から上級者まで熱くなれる、英語の祭典を目指して
「学生のレベルは、回を重ねるごとに着実に上がってきています。他大学の学生のスピーチを聴くことも刺激になっていますね。先々、オリジナルスピーチの部は英語での質疑応答を行うなど、レベルの高いものにしていきたいと考えています。一方でレシテーションの部のように「スピーチに挑戦してみたい」という初心者向けの部門も盛り上げていき、レベル関係なく英語を磨きたいすべての学生にとって実りある大会に成長させていきたいですね

「レシテーションの部は過去最高の10人が参加。デネブ杯をスピーチコンテストの登竜門として確立させ、ここからさまざまな大会に羽ばたいていってほしいですね」と三熊教授。

「レシテーションの部は過去最高の10人が参加。デネブ杯をスピーチコンテストの登竜門として確立させ、ここからさまざまな大会に羽ばたいていってほしいですね」と三熊教授。

終了後は、審査員のもとへアドバイスを求める学生の姿が多く見られ、英語に対する向上心の高さが伺えました。IT技術の発展によって世界とつながりやすくなったことで、英語はますます重要性を増してきています。企業においてもグローバル化が進み、英語力のある理系人材を求める声が多くあります。「英語を身につけて世界で活躍したい!」という学生は、ぜひ来年のデネブ杯に挑戦してみてください。広島工業大学では、積極的に英語を学びたい学生のためにさまざまな機会を用意しています。近日中にその様子も紹介します。