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電気・情報関連学会中国支部連合大会をオンライン開催。全学で運営を支えました

2021.12.17

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2021年度の電気・情報関連学会中国支部連合大会が開催され、本学が運営を主管しました。72回を数える本大会は電気・情報処理など6学会合同で行われ、多くの大学・企業が出席します。コロナ禍を考慮し、オンラインでの実施となりましたが、本学は全学的な実行組織を編成。万全の運営体制で臨みました。

昨年に引き続きオンライン開催となった2021年度大会

昨年に引き続きオンライン開催となった2021年度大会

実行委員長の山岸教授

実行委員長の山岸教授

運営を統括した山岸教授は、
「200名以上の学生や研究者が参加するオンライン大会の運営ともあり、回線、セキュリティ、バックアップなど周到に準備を重ねました。
これらの技術に強い先生が本学に大勢おられるので、安心してお任せできました」と語り、当日は学生約20人がスタンバイ、会場準備や出欠確認、タイムキーパーなどで活躍。
発表者としても多くの学生が登壇、数々の先進的な成果を披露しました。

学生もアルバイトで参加。大会を支えました

学生もアルバイトで参加。大会を支えました

ICT専門の教員が状況をチェック

ICT専門の教員が状況をチェック

大会の特別講演は、法哲学を専門とする情報工学科の本多准教授が担当。『情報化社会と「言論の自由」』と題した講演を行いました。

特別講演を行った本多准教授

特別講演を行った本多准教授

「ICTの進化は、人間社会そのものを変容させています。例えばSNSは個人の情報発信を容易にした一方、匿名性を悪用してヘイトを助長する一因ともなっていますし、巨大IT企業の出現は、市場に対する国家の関わり方に、あるいは「思想の自由市場」という考え方そのものに再考を迫っています。こうした問題に、エンジニアの方々にも関心を持って頂ければと思い、講演をさせていただきました」と本多准教授。

講演を依頼した山岸教授も、
「日本政府が提唱する『Society 5.0』とは、ICT技術を活用して誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる人間中心の社会を実現していこうという思想です。中心にあるのは技術ではなく人間だ、という本多先生の問いかけは、視聴者の心情に響いたと思います」と満足そうでした。

事務局の運営を担った松本教授

事務局の運営を担った松本教授

突発的な事態にも臨機応変に対応しながら、大会は無事終了。山岸教授は、
「オンラインの可能性を改めて提示できた大会だった、と実感します。著名な研究者をゲストに招く場合、従来は交通の時間とコストが障害となっていましたが、オンラインなら問題ありません。今後は対面・オンラインのそれぞれの良さを活かした、ハイブリッドな大会になると思います。その先鞭をつけることができました」と振り返ります。

開催にあたりご協力いただいた皆様、ありがとうございました。