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広島工業大学高等学校の生徒が、地球環境学科の学びを体験

2022.01.30

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広島工業大学高等学校の生徒が本学を訪問し、地球環境学科の授業を体験しました。
本学では同校と連携して、高校生があらゆる角度から大学を体感できる「高大連携プログラム」を実施しています。その一環として、「地球環境学科の学びにおける環境調査とは」と題し、地球環境学科の授業を実施。1・2年生の生徒計17名が体験授業を受けました。

初めに本学は「ものづくり技術で社会を支える研究」を行う大学であること、4学部12学科の多彩な学びがあることについて紹介。その後に地球環境学科における「地球科学分野」「環境共生分野」「環境情報分野」の授業を体験しました。

地球規模の情報を効率よく分析する「環境情報分野」の小黒教授の授業からスタート。
地球観測衛星ランドサット8号から送られてくる情報を画像処理し、緑地帯を把握する植生分布や、海の潮流解析、海水温の測定を行いました。

ランドサットの映像からは、瀬戸内海を航海する船の進路方向や海の栄養状態などもわかる

ランドサットの映像からは、瀬戸内海を航海する船の進路方向や海の栄養状態などもわかる

衛星の情報から計算した水温と実際に測定した海水温の誤差はほとんどない

衛星の情報から計算した水温と実際に測定した海水温の誤差はほとんどない

続いて、地球環境の仕組みを理解する「地球科学」の授業では、内藤教授が気象観測や気候調査の目的を説明。その後、校舎屋上に設置している「自動気象観測装置(AWS)」の見学に行きました。

この場所の風速・雨量・気温・気圧などを記録し続けているAWS

この場所の風速・雨量・気温・気圧などを記録し続けているAWS

条件の違う状態の温度が測れる温度センサーを興味深く観察する生徒たち

条件の違う状態の温度が測れる温度センサーを興味深く観察する生徒たち

最後に、生態系や自然環境の保全を学ぶ「環境共生」の授業を体験。
岡准教授は1925年と2007年の地形図を比較し色分けし、人間活動が及ぼした変化を確認。人間に恵みをもたらす生態系の働きやその価値について話し、最後はグループに分かれて大学周辺で採取した葉の名前を調べるワークショップも行いました。

森林・人工改変地・農地を色で分けると、いかに変化してきたかが目で確認できる

森林・人工改変地・農地を色で分けると、いかに変化してきたかが目で確認できる

図鑑を片手に10種類の葉を調べる。正解率が高いチームは半分の名前を当てた

図鑑を片手に10種類の葉を調べる。正解率が高いチームは半分の名前を当てた

参加した高校生からは、「遥か上空からの写真で水温が計算できることに驚いた」「環境問題に興味があるので、気象のことや自然を活かした防災の話が面白かった」、
「高校にはない器具での観測など、様々な体験をすることができて楽しかった」「実際に体験することで、より環境について考えることができた」という声が聞かれました。

「環境共生」の体験授業を担当した岡准教授

「環境共生」の体験授業を担当した岡准教授

「環境について3方面からアプローチをして学べるのは、全国的にも珍しいこと。今日の体験から少しでも興味をもってもらい、将来どんなことを学びたいか考えるきっかけになれば嬉しい」と岡准教授。

今日の体験が皆さんの進路選択に少しでも役立てばと思います。また一緒に学べる日を楽しみにしています。